終盤で甘い手を指すと複雑になる


上図は、先後逆で先手三間飛車からの進展で▲3六同歩と馬を取った局面。ソフトの評価値-2104で後手勝勢。

このようなごちゃごちゃした局面になると、最終盤で形勢がどちらがいいかなど考える余裕はありません。

短い時間の中でどのように指せばいいかを考えるだけで精一杯です。

実戦は▲3六同歩に△2七銀打▲3八金打と進んだのですが、対局中は△2七銀打で△4七歩の方がよかったと少し後悔していました。

ただし△2七銀打はソフトの候補手の1つだったようで、むしろ△4七歩の方がだいぶ甘かったようです。

△4七歩以下の展開について調べてみます。

△4七歩で、ソフトの評価値-996で後手優勢。

この△4七歩は△4八歩成以下の詰めろで▲4七同香もできないので先手は受けが難しいかと思っていました。

終盤は相手玉の攻めだけでなく自玉の守りも見ていないといけないのでこの瞬間に先手から攻めてくることが予想されますが、なぜか金駒が3枚で守っている形なので大丈夫だろうという楽観的なところが昔から悪いところです。

終盤は形でなくあまり見ないような手も飛んでくるので先入観を持たずに局面を見ないといけないのですが、このあたりがまだまだです。

相手から厳しい手がないかなどと厳し目に局面を見ないといけないので、このあたりはだいぶ甘いです。

△4七歩には▲3五飛があったのですが、多分見えていないと思います。

3五の地点には銀2枚と歩があるので考えてないと思います。

ただし、先手が後手玉に迫るならこの筋になりそうで、後手の対応によっては即詰みもあるようです。

△4七歩▲3五飛に△同銀左なら▲1七桂△3六玉▲2七金△同玉▲2八香△3六玉▲2七金まで詰みです。

この手順は2六の銀がいなくなると▲1七桂の王手があり、以下どこに逃げても後手玉は詰みのようです。

△4七歩▲3五飛に△同銀右なら▲3八金打△2七銀打▲2八香で、ソフトの評価値-1064で後手優勢。

この手順は△3五同銀右とすれば後手玉に即詰みはないようで、以下▲3八金打と粘りに出て△2七銀打の詰めろにさらに▲2八香と受けてどうかという展開です。

先手の4筋にいる龍も受けに役立っているので、そんなに簡単な局面ではなさそうです。

△4七歩▲3五飛に△同歩なら▲4三角△3四飛で、ソフトの評価値-829で後手優勢。

この手順の△3五同歩は2六と4六に銀を置いておくことで、上部を手厚くして詰めろをかけやすい形にします。

△3五同歩が次に△4八歩成以下の詰めろですが、▲4三角と妖しい角を打ってきます。

▲4三角には玉を逃げるか合駒をするかのどちらかですが、おそらく自分は△3六玉として詰まされている可能性が高いです。

▲4三角△3六玉▲5四角成△2五玉▲3六金△同歩▲4五龍△3五金▲4三馬△2四玉▲2五香△1三玉▲2三香成△同玉▲3二馬△2四玉▲2三金△2五玉▲4三馬まで詰みです。

この手順は▲3六金と捨てるのがうまい手で、▲4五龍に△3五金合としましたが他の合駒でも詰みのようです。

▲4三角には△3四飛とするのがこれしかない合駒のようです。

△3四飛で△3四銀なら▲同角成△同玉▲4三龍△2四玉▲2五香△同玉▲3四銀△3六玉▲4五龍△2七玉▲3八金まで詰みです。

よって消去法で△3四飛と高い駒を合駒するのですが、これが斜めに利いた駒でないので後手玉は詰まないようです。

これらより、最初の局面図で△4七歩とするとどれかの変化になる可能性があり、後手としてはかなり間違えやすいです。

局面が複雑になるという意味で△4七歩は少し甘い手だったようです。

実戦で指した△2七銀打はどうだったかとか、別の手はあったのかなどは別の機会に調べます。

終盤で甘い手を指すと複雑になるのが参考になった1局でした。