龍を自陣の受けに使う

上図は、角換わりからの進展で△3六角と打った手に▲4七銀と打った変化手順で、ソフトの評価値+1017で先手優勢。

実戦は△3六角と打った手に▲3九飛としたのがよくなく、ここでは▲4七銀と打つのがソフトの推奨手でした。

▲4七銀に△同角成と△2七角成が浮かんだのですが、この後の展開を調べてみました。

▲4七銀以下△同角成▲同金△5八角▲5六角△3三玉▲2四歩△3四銀▲2九飛で、ソフトの評価値+1904で先手優勢。

この手順は△4七同角成~△5八角ですが▲5六角の王手がありました。

▲5六角と打って4七の金にひもをつけるのが大きく、△3三玉には▲2四歩が鋭く次に▲2三歩成△同金▲4三飛以下の詰めろになっています。

△3四銀と打って詰めろを消しましたが、今度は▲2九飛と飛車を逃げつつ▲2三歩成以下の詰めろになって先手優勢です。

この手順は後手の5八の角が空振りになったような形で、先手は盤上の大駒2枚の働きがよくさらに持ち駒に飛車があるので先手優勢です。

▲5六角に△4五桂もありますが、▲6八飛△4七角成▲同角△5七桂成▲6一角で、ソフトの評価値+2436で先手勝勢。

どちらの展開にしろ▲5六角が見えれば先手が指せていたようです。

▲4七銀以下△2七角成▲6二飛△5二歩▲3八金△同馬▲同銀△5一金▲6六飛成△5三歩▲6七龍で、ソフトの評価値+1042で先手優勢。

この手順は△2七角成ともたれる手ですが、▲6二飛として▲3二飛成と▲6六飛成の狙いがあります。

△5二歩は手筋の歩で、▲同飛成とすると6筋から飛車の利きがそれるので▲6六飛成がなくなります。

△5二歩に▲3八金と馬取りにするのが少し浮かびにくく、△2六馬や△8一馬とすれば馬は取られませんがどちらも働きが悪いです。

よって△3八同馬~△5三歩で部分的は角と金2枚の交換ですが、以下▲6六飛成~▲6七龍で角桂と金金の交換になります。

この展開は先手は後手玉を攻めるというより、自陣の傷を消して手厚く指す指し方です。

▲6七龍で駒割りは飛車と銀の交換で先手が駒得です。

また後手玉がやや不安定なのに対して先手玉は矢倉に入っているので先手が指せているようです。

自分はこのような敵陣に打った飛車を自陣に成り返るというのが少し浮かびにくく、つい敵陣で攻めることばかりに意識しやすいです。

後手の攻め駒の6六の歩と6七の桂馬を取り切れば先手陣もだいぶすっきりします。

中途半端に攻め合いにいくのでなく、自陣に手を入れるという感覚を少しでも身につけたいです。

龍を自陣の受けに使うのが参考になった1局でした。