上図は、角換わりからの進展で△7九金と打った局面。ソフトの評価値+1126で先手優勢。
対局中は全く分かってなかったのですが、この局面は先手優勢だったようで思ったよりだいぶ形勢に差が開いていたようです。
時間の短い将棋の終盤ではどちらが形勢有利とかは考える余裕がないので、目の前の局面で最善手を探すので精一杯です。
△7九金と打った手は先手玉に詰めろはかかっていませんので、この瞬間は先手がチャンスだったようです。
実戦は△7九金に▲同銀右△同桂成で、ソフトの評価値-152で互角。
この手順は▲7九同銀と金を取って△同桂成ですが、かなり評価値が下がったようで互角になりました。
△7九同桂成は詰めろではありませんが、先手は飛車や金を渡すと△8七銀成から詰み筋に入りますので、この手順はよくなかったようです。
△7九同桂成に先手玉に迫る手があればいいのですが、飛車や金を渡しづらいので攻めに制限がかかります。
▲7九同銀右は相手の攻めの手が進んだ形になったようです。
▲7九同銀右では▲6九飛がありました。
▲6九飛△同角成▲6一角△5二歩▲同角成△4三桂で、ソフトの評価値+1629で先手優勢。

この手順は▲6九飛と角を取る手で、△同銀成や△同金では先手玉から遠くなりますので△同角成とします。
以下▲6一角と遠くから角を打つ手がありました。
▲6一角に△4三桂なら▲同金△同金▲3二飛成で以下詰みです。
この手順は飛車と角を最大限に使った攻め方だったようで、これは先手の理想的な手の流れです。
▲6一角に△5二歩と中合いをするのが手筋で▲同角成とすることで6二の飛車の横の利きが一時的に止まるという意味です。
▲5二同角成に△4三桂と打って先手の攻めが止まったように見えても、ここからうまい手順がありました。
△4三桂以下▲同金△同金▲2六桂△3三玉▲7八銀△同金▲3四銀で、ソフトの評価値+99995で先手勝勢。

この手順は△4三桂には▲同金~▲2六桂がありました。
▲2六桂に△2五玉なら▲4三馬△2六玉▲3七金打まで詰みです。
普通は▲2六桂に△2五玉の形は後手玉を捕まえるのが大変なのですが、4八に金がいるので▲4三馬から金を入手すれば詰みです。
よって▲2六桂に△3三玉と下に逃げたのですが、そこで▲7八銀と質駒の銀を取る手がありました。
△同金に▲3四銀と打てば△2二玉▲4一馬△1三玉▲2三馬まで詰みです。
このような手順を見ると、急所を攻めると意外とあっさり寄り形になるということが分かります。
本局でいえば▲6九飛~▲6一角が見えるかどうかですが、このような決め手級の手が短い時間でも指せるようにしたいです。
後手玉が3五に歩がいるので真っすぐに逃げられないのと、先手の飛車を配置を考えると▲6一角というのがぴったりのようです。
単純に詰む詰まないという少し以前の手順なので、寄せの形を作る手順とも言えそうです。
このあたりをもう少し強くできれば優勢な局面はものにできる確率が増えてくるのですが、毎回優勢になっても振り出しに戻ることが多いのでこのあたりが課題です。
相手玉の配置を見て寄せの形を作るのが参考になた1局でした。