上図は、先後逆で相居飛車で先手雁木からの進展で▲2八飛と引いた局面。ソフトの評価値-501で後手有利。
後手が△2四歩と飛車取りに打った手に▲2八飛と引いた形です。
先手の▲2八飛は将来△3九銀のような割打ちの銀があるので▲2七飛と引く方が後手としては攻め方が難しかったかもしれません。
ただし、▲2七飛の3段飛車は横の受けが利かないので指しにくい手ではあります。
実戦は▲2八飛に△7六銀としたのですが、以下▲同銀△同飛に変化手順で▲5七金で、ソフトの評価値-188で互角。
この手順は△7六銀から銀交換をして銀を捌く手で次に△3九銀の割打ちの銀を狙った手ですが、▲5七金として割打ちを消してかつ飛車の横利きと通すと▲2八飛と引いた形が活かされています。
一般的に攻めの銀が捌ければ攻めている方がいいとされますが、それもケースによって違うようで本局の変化手順みたいに先手が受けやすくなると話しが全く違ってきます。
そのあたりも自分は勘違いしやすく、銀交換をしてももう少し先のことまで考えておかないと有利だった局面が互角になるのでもったいないです。
局後の検討で△7六銀で△6六銀もあったかと思ったのですが、これもよくなかったようです。
▲2八飛△6六銀▲同銀△同角▲6一銀で、ソフトの評価値-241で互角。

この手順の△6六銀では▲同銀△同角に▲同角なら△7八飛成が狙いです。
ただし、△6六同角に▲6一銀の割打ちの銀がありました。
割打ちの銀で金が盤上からなくなるのは痛いです。
そのような意味で7五の銀を捌くのは意外と簡単ではなさそうですが、歩を使った攻め方がありました。
△7六銀では△8六歩がありました。
△8六歩▲同歩△8八歩で、ソフトの評価値-418で後手有利。

この手順は8筋の歩を突き捨ててから△8八歩と打つ手です。
ぱっと見は狙いが分かりにくいので意味を考える必要があります。
△8八歩に▲同角なら△6六銀で、▲同銀なら△7八飛成があります。
また△6六銀に▲同角なら△同角▲同銀△7八飛成があります。
この手順より分かることは、△8八歩に▲同角は間接的に7八の地点まで飛車の利きが通るので△7八飛成とぼろっと金を取る筋が生じます。
最初の局面図からの8筋に手をいれずに△6六銀は、▲同銀△同角に手抜きをして▲6一銀と打てるのが大きな違いです。
△8八歩に▲同金なら△6六銀で、▲同角なら△7九飛成があります。
△8八歩に▲同金△6六銀に▲同銀なら△7六歩▲6一銀△7七歩成▲7二銀不成△3九角▲3八飛△4八角成▲同飛△6六角で、ソフトの評価値-1196で後手優勢。
この手順はややうまくいきすぎですが、△8八歩▲同金△6六銀▲同銀なら△7六歩が盲点で、角が逃げると△6六角が生じます。
△7六歩と打てるのは△8八歩に▲同金とさせたことで▲8八角と引くスペースを消しているようです。
なおソフトは△8八歩▲同金△6六銀▲同銀△7六歩▲5五銀左△7七歩成▲同金で、ソフトの評価値-437で後手有利。
この手順は角と銀の交換で後手が駒得になります。
ただし、将来▲6一銀の割打ちの銀が生じる可能性がありますので、それは承知の上で指す必要があるようです。
なお最初の局面図で△8六歩の他に△3四銀も有力だったので、また別の機会に調べてみます。
歩を使った軽い攻めで手を繋げるのが参考になった1局でした。

















