右玉には玉頭戦を意識する

上図は、角換わりからの進展で△2八角と打った局面。ソフトの評価値+702で先手有利。

今見ると先手有利だった局面ですが、後手の△2八角は次に△1九角成から香得を目指す手で、先手としても少し忙しい局面と思っていました。

次の手が見えてなかったので仕方ありませんが、できれば有利の局面から優勢に運びたいです。

実戦は▲4五桂△1九角成▲3三桂成△同金で、ソフトの評価値+509で先手有利。

この手順は遊んでいる桂馬を活用する手で、後手も△1九角成と香車を補充して以下先手は銀を取りましたが後手も桂香を取る形で、先手が少し駒損になります。

それでも先手有利のようですが、相手玉と反対側だけを攻めているのでやや指し手が単調な感じです。

▲4五桂はソフトの候補手にも上がってない手だったので精度はいまひとつだったようです。

▲4五桂では▲6四歩がありました。

▲6四歩に△同銀なら▲6五歩△同桂▲同銀△同銀▲2五龍で、ソフトの評価値+562で先手有利。

この手順は6五の地点で清算して▲2五龍が盲点です。

次の▲6五龍と▲2八龍の両取りの狙いですが、3六にいるのが龍なのでこのような筋が生じました。

普通は3六にいるのが飛車なので斜めに活用するのは見えにくいです。

▲6四歩に△5四銀なら▲7五歩で、ソフトの評価値+969で先手優勢。

この▲6四歩に△5四銀とかわす手は、6四に攻めの拠点の歩が残るので先手としては大きな成果です。

ただし、△5四銀以下の方針が大事で次の▲7五歩は決断の手になりそうです。

桂頭を狙うのは将棋でよくある筋ですが、6六の銀が浮いている状態では△8六歩が気になります。

△8六歩に▲同歩なら△同飛がありますし、次に△8七歩成でと金を作られると先手玉にプレッシャーがかかります。

△8六歩と突かれても大丈夫という読みがないと指せない手です。

▲7五歩以下△8六歩▲7四歩△6五桂▲2五龍△8七歩成▲8二歩で、ソフトの評価値+1938で先手優勢。

この手順は興味深いのですが、自分は全く浮かびませんでした。

▲7四歩の取り込みに△6五桂と跳ねる手で、桂馬がただで取れる形でないのでまだ難しく見えます。

△6五桂に▲2五龍が見えづらい手で、▲2八龍と▲6五銀の筋があります。

△8七歩成は大きな手で、次に△7八とで金が取れればかなりの成果になります。

△8七歩成に▲8二歩が鋭い返し技で、この手が見えるかどうかが大事なようです。

▲8二歩に△7八と▲同玉△8二飛▲7三角△7一玉▲8二角成△同玉▲2八龍で、ソフトの評価値+2719で先手勝勢。

この手順は△8七歩成で金取りにもかかわらず▲8二歩の飛車取りで、後手玉に王手がかかっていませんので△7八とで金をぼろっと取られます。

普通は金損はかなりの駒損になるのですが、この場合はやや特殊なケースのようで▲7八同玉に後手は次に指す手がありません。

△8二飛としましたが、▲7三角~▲2八龍と駒損を回復されると後手玉が薄く先手勝勢です。

なお△8二飛で△4一飛なら▲8四角△6一玉▲6五銀△8三歩▲7三角成△7二歩▲5四銀△7三歩▲同歩成で、ソフトの評価値+2805で先手勝勢。

この手順は△4一飛なら▲8四角と角を離して打つのがうまく、△6一玉には▲6五銀から桂馬を取って先手勝勢です。

これらの手順をみると右玉には、近くの歩を突くだけでかなり局面が複雑になってうまくいけば手が続きそうです。

右玉には玉頭戦を意識するのが参考になった1局でした。