意外な攻め筋で攻めを繋げる


上図は、角換わりからの進展で△7三金とと金を取った局面。ソフトの評価値+291で互角。

先手は7三の地点で桂馬を取り返し駒損を回復した形です。

後手の2二の金と4一の角が狭いのでぱっと見で先手が少し指しやすい感じもしますが、歩切れなので思ったほど簡単ではないです。

ソフトの評価値も少し先手に傾いていますが互角のようです。

実戦は盤上の攻め駒を活用したいと思い▲4五銀としました。

▲4五銀△3三金で、ソフトの評価値+76で互角。

この手順は▲4五銀として、遊んでいる銀を活用してしかも歩切れを解消します。

また▲4五銀とすることで▲5四銀と銀を持ち駒にすることも可能です。

そのような意味で味がいい手だと思っていましたが、後手も△3三金で歩を払って壁駒を解消する形なので後手も理想的な形です。

どちらが得をしているかが分かりにくいのですが、△3三金に▲5四銀なら△3四金があります。

また先手の次の手がぬるいと△4四歩とされて、▲5四銀に△3四金があります。

先手もうまく攻めないと角を渡すと△3八角のような手が生じますので、先手も忙しいです。

▲4五銀はソフトの候補手の1つでしたが、推奨手ではありませんでした。

▲4五銀では▲3二歩成がありました。

▲3二歩成△同金▲4四桂で、ソフトの評価値+226で互角。

この手順は▲3二歩成と歩を成り捨ててから▲4四桂と金取りに打つ手です。

▲3二歩成は焦点の歩成りですが、ぱっと見は狙いが分かりにくいです。

わざわざ△3三金と取られそうな歩を3二の地点に成り捨てるのが浮かびづらいです。

普通は守りの金は3段目より2段目の方がしっかりしているというイメージですが、あえて2段目の形にして▲4四桂と攻め駒を増やします。

▲3二歩成を入れることで取らせた形に▲4四桂と打てば駒に当たるということのようです。

▲4四桂に△3三金なら▲5二桂成△3二角で、ソフトの評価値+256で互角。

▲3二歩成をいれたのは、後手から次に△3三金の角取りがあるのですが、▲3二歩成△同金▲4四桂に△3三金と進んだ形は、先手の4四の桂馬が1手先に先着されています。

後手の2二の金が△3二金→△3三金というルートになったので、金が余計に動いた形です。

この手順は4四に打った桂馬が5二に成り込む形なので、難しいながらも手が繋がっているようです。

なお細かいところですが▲3二歩成をいれずに単に▲4四桂と打つのは、以下△3三銀で▲5二角成なら△4四銀、▲5二桂成なら△3四銀▲4一成桂△同玉で先手が桂損になって失敗です。

この手順は△3三銀とするのが少し攻める方からするとうっかりしやすいです。

▲3二歩成~▲4四桂はあまり見ない筋ですが、将棋はこのような手もあるので奥が深いです。

意外な攻め筋で攻めを繋げるのが参考になった1局でした。