最終盤で踏み込んで指す

上図は、角換わりからの進展で△4七角と打った局面。ソフトの評価値+369で先手有利。

駒割りは飛桂香と角銀の交換で、先手は敵陣に龍を作っているので先手が少し指せているようです。

ただし、後手も金駒が5枚あるのでまだ大変な局面です。

後手が△4七角と飛車取りに角を打ってきたのですが、このような手にとっさに反応するのは結構難しいです。

実戦は△4七角▲3九飛△2五角成で、ソフトの評価値-62で互角。

この手順は▲3九飛と逃げた手に△2五角成と桂馬を取られました。

桂馬を取られるのは少し痛いのですが、先手は飛車をいじめられるのが痛いと思っていたので▲3九飛を選びました。

最初は▲2八飛が浮かび△3七角のような手が気になってやめましたが、▲2七飛△3六角成▲3七飛△同馬▲5三香で、ソフトの評価値+1011で先手優勢。

このあたりは自分は手の見え方が悪かったのですが、△3七角には▲2七飛と軽く浮く手があり、以下飛車を角の交換になって▲5三香が入れば先手が指せていたようです。

実戦の△2五角成と進んだ形は先手の2五の桂馬が取られた上に、後手の馬が自陣に利く形なので先手が損をしたようです。

地味に2五の桂馬は攻めに使える駒だったので、簡単に取らせるのは損をしたようです。

このあたりは大局観が悪かったようです。

△4七角には2通りの有力な手がありました。

1つは△4七角に▲2八飛です。

△4七角に▲2八飛△8六歩▲3三桂成で、ソフトの評価値+411で先手有利。

この手順の▲2八飛は2段目に飛車を逃げつつ2五の桂馬を守っているので、飛車を逃げるならこれが自然でした。

2段目の飛車は自玉の受けにも利いているので価値が高かったです。

後手の△8六歩は実戦的な手で、▲同歩でも▲同銀でも利かされのようなところがあります。

△8六歩のような手に丁寧に対応しようとすると、かえって相手の攻めが早くなるようなケースもありますので対応に悩むことがあります。

ソフトは△8六歩には▲3三桂成として先手有利のようです。

▲3三桂成以下△8七歩成▲同金△7八歩▲8八玉△6九角成▲4二成桂△同金▲2三飛成△7九歩成▲7三桂で、ソフトの評価値+99977で先手勝勢。

この手順はうまくいきすぎですが、後手が△8七歩成~△7八歩~△6九角成とするとぱっと見で先手玉にだいぶ迫ってきたように見えます。

ただし先手の▲4二成桂~▲2三飛成が意外と早い攻めで、△7九歩成に▲7三桂が以下即詰みという形でした。

自分の棋力では▲2三飛成と▲7三桂の組み合わせで以下即詰みというのが全く見えないので、終盤力はまだまだです。

こういうところを強くなりたいのですが、最終盤の色々な形を覚える必要がありそうです。

もう1つは△4七角に▲5三香です。

▲5三香△2九角成▲5一香成△同玉▲4三桂△6二玉▲3一桂成で、ソフトの評価値+407で先手有利。

この手順は▲5三香と飛車を逃げるに攻め合いに出る手です。

飛車を渡したときに先手玉がどの程度耐えているかが分からないと指せないです。

▲3一桂成以下△4九飛▲8八玉△7六歩▲2二龍△7七歩成▲同桂で、ソフトの評価値+1021で先手優勢。

この手順の△7六歩は一見筋のような手ですが、この場合は▲2二龍があり△7七歩成としても▲同桂で先手玉は詰みません。

この手順は後手の持ち駒に金と桂馬がないので先手玉は不詰みですが、金と桂馬があれば△7六桂とか△7九銀の筋で先手玉が詰み筋に入ってもおかしくないので、ただ勢いだけで指すのでなく相手の持ち駒も確認する必要がありそうです。

なおソフトは▲8八玉には△5六馬▲同歩△6七銀などを示していましたが、これは自分の棋力よりはるかに上の手なので全く読めていないです。

感覚として飛車を渡して▲8八玉で耐えるのもあるのが分かったので収穫がありました。

最終盤で踏み込んで指すのが参考になった1局でした。