上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速の展開で▲8七歩と歩を打った局面。ソフトの評価値+34で互角。
数手前に△6五銀と上がった手があまりよくなかったのですが、先手も手堅く指したのでこの局面は互角だったようです。
ここで後手の手番で△7三桂と跳ねたのですがこれが疑問手だったようで、ソフトは△3三角を推奨していました。
△3三角は手待ちのような意味で形を崩さずに自玉を固める手ですが、なぜ△7三桂が疑問手だったのかが分かっていませんでした。
△7三桂は8一の桂馬を活用する手で、居飛車側から見ると遊んでいる右の桂馬を使うのは自然かと思っていました。
疑問手というのは評価値が下がりますので手の精度としてはよくないです。
今回は振り飛車側からの手を調べてみました。
▲8七歩に△7三桂なら▲7四銀△同銀で、ソフトの評価値+220で互角。

この手順の▲7四銀ですが、まずこの手が見えていませんでした。
数手前に銀交換をして後手は6四銀と打った展開だったのですが、先手の持ち駒に銀がるのをしっかり確認できていませんでした。
自分の持ち駒に金駒がないと、相手の持ち駒も同様に金駒がないという先入観をもっているのがよくないです。
相手の持ち駒を確認するというのは将棋の基本ですが、これがなかなかできていなので意識して見る習慣をつけないといけないようです。
△7三桂と跳ねたことで7三の桂馬が狙われやすい形になったようです。
ただし、8四の飛車と6五の銀で7四の地点を補強していますので特に問題ないと思っていましたが、ここからの展開も見えていませんでした。
▲7四銀に△同銀は自然ですが、次の手も見えてなかったです。
△7四同銀以下▲6四角で、ソフトの評価値+188で互角。

自分はてっきり△7四同銀には▲同歩でどうするのかと思っていましたが、▲6四角がありました。
△7四同銀とすることで▲6四角と飛び出すことができたようです。
8四の飛車の利きがなくなったことで、今度は6四の地点がお留守になりました。
▲6四角の瞬間は後手の銀得ですが、次に▲7三角成と▲7四歩が狙いになります。
また先手の飛車と角の利きが通ったので、大駒の働きでいえばかなり先手がいいです。
▲6四角以下△5七歩▲7三角成△7五銀▲5七飛△4五歩▲8四馬△同銀▲6四桂で、ソフトの評価値+502で先手有利。
この手順の△5七歩は▲同飛なら△6五桂が飛車取りになる手ですが、▲7三角成があります。
△7五銀で辛抱しますがそこで▲5七飛とします。
以下△4五歩の角の活用には▲8四馬~▲6四桂で先手が指せているようです。
▲6四桂は安い駒で相手の金駒を狙う手で、このような手は厳しいです。
最初の局面図から△7三桂と跳ねるような手は、常に相手から桂頭を狙われる筋はないかを確認しないといけなかったです。
桂頭の受けと相手の持ち駒を見てから大丈夫と思ったら、そこで初めて桂馬を跳ねるという感じでした。
桂馬を跳ねるのが無理なので△3三角と自玉に手をいれるという意味でした。
桂馬を跳ねるときは桂頭に注意するのが参考になった1局でした。