上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速の展開で▲5八飛と5九の飛車が浮いた局面。ソフトの評価値-239で互角。
次に▲7八飛がありますので後手は成桂を守ることを考えます。
実戦は△7七歩▲5五歩△同歩▲5四歩△同金▲5五金で、ソフトの評価値+405で先手有利。
この手順の△7七歩ですが、7八成桂を守る手で先手に与えるプレッシャーがほとんどなかったです。
1手パスに近いような手なので、▲5五歩~▲5四歩~▲5五金で6六の金を捌かせる展開になるのはまずかったです。
中盤の忙しいときに特別な狙いがないような手はさすがに甘かったです。
△7七歩では△6九角がありました。
△6九角に▲5九飛なら△2五角成で、ソフトの評価値-377で後手有利。

この手順は△6九角と7八の成桂を守りながら飛車取りに角を打つ手です。
最初は△6九角は見えたのですが、働きが悪そうに思えたのでやめました。
読みを入れてなく先入観だけで手を消しているので、悪い癖かもしれません。
▲5九飛はソフトの候補手になかったのですが、いつでも▲6九飛と飛車と角を交換する筋があります。
▲5九飛には△2五角成が少し浮かびづらいです。
△2五角成で△4七銀は▲6九飛△3八銀成▲同金△6九成桂▲5一銀で、ソフトの評価値+70で互角。
この手順は△4七銀の攻め合いはやや危険なようで、▲6九飛と飛車と角の交換から▲5一銀が入ると先手の攻めがうるさいです。
よって△2五角成と馬を作ったのですが、どの程度の働きのある馬なのかがぱっと見で分かりにくいです。
敵陣にも自陣にもあまり利いていると思えないのですが、この手が意外と手厚いようです。
△2五角成に▲8一飛成なら△4五歩▲5五歩△4六歩▲4八歩△1五歩で、ソフトの評価値-1066で後手優勢。
この手順の▲8一飛成は次に▲9一龍~▲2六香を狙う手ですが、この瞬間が少し甘いです。
▲8一飛成には△4五歩と角の筋を通す手があり、▲5五歩には△4六歩~△1五歩で後手が指せているようです。
先手は4八に歩を打ちますと壁になるので端攻めが厳しくなります。
△6九角に▲5七飛なら△4五歩▲5五歩△1五歩▲5四歩△同銀▲5六金△9九角成で、ソフトの評価値-511で後手有利。

この手順は後手としても少し怖いところがあります。
▲5七飛に△4五歩は角の活用ですが、▲5五歩と合わされて先手の飛車と金が働く形にもなります。
この指し方は後手も受けが強くないと選択しづらいかもしれません。
後手は△9九角成と香車を取って馬を作りましたが、この局面も先手から嫌な手があります。
△9九角成以下▲5五歩△4三銀引▲4五金△6六馬▲5四歩△5二金引▲5三歩成△5七馬▲5二と△同銀▲5三歩△1六歩▲1八歩△5九飛で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。
この手順は▲5五歩~▲4五金で後手の9九の馬が自陣に利かなくなりますが、△6六馬がありました。
以下先手も飛車を捨てて5筋から殺到しますが、△1六歩と取り込んだ手が△1七銀からの詰めろになってます。
よって▲1八歩と受けたのですが、△5九飛が△3九銀からの詰めろで後手勝勢のようです。
後手も受けばかりでなくどこかで反撃にする必要があり、そのタイミングが▲4五金に△6六馬だったようです。
このような指し手も簡単そうでも実戦だと結構難しいです。
少しでも手が見えるように感覚を養いたいです。
飛車取りに角を打って成桂を守るのが参考になった1局でした。