金を埋めて数を足して受ける

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速の展開で▲5三金と打った局面。ソフトの評価値+340で先手有利。

▲5三金は詰めろなので後手は受けることになります。

受け方が少し難しいと思っていましたが、実戦の受け方ではまずかったようです。

実戦は△5二銀打で以下変化手順で▲4二金△同玉▲2五飛で、ソフトの評価値+723で先手有利。

この△5二銀打は5三の金にアタックするような受け方ですが、▲4二金と金を取る手がありました。

△同玉としますが、そこで▲2五飛と飛車を逃げながら▲2三飛成を狙う手があったようです。

後手の受け方でまずかったのは、銀を打ったことで金がいなくなり銀2枚で守っているので薄いです。

銀は金と違って守りがやや薄いので心許ないです。

また△4二玉と相手の8二の飛車に近い形になったのでこれもまずかったです。

これらの要素でだいぶ後手が損をしたようです。

▲2五飛に△3二金なら▲5三歩△同銀▲7四歩で、ソフトの評価値+1056で先手優勢。

この手順は△3二金の受けには▲5三歩が手筋の歩で、△同玉とすることでさらに後手玉が8二の飛車に近い形になりました。

後手玉は元々3二にいたことを考えるとだいぶ危険になったようです。

▲7四歩はぱっと見で意味が分かりにくいのですが、▲7三歩成の狙いと先手の2五の飛車の横の利きが通ったことで7筋や8筋に移動することも可能になりました。

▲7三歩成とすれば▲6三金△同銀▲6二飛成のような詰み筋があります。

手の流れからいったら後手はかなり苦しいです。

▲2五飛に△3三玉なら▲5三歩△同銀▲7四歩で、ソフトの評価値+581で先手有利。

この手順の△3三玉は8二の飛車より遠くの形で、かつ、2筋を受ける手で勝負手に近いです。

先手は▲5三歩とするのが8二の飛車を通す手筋のようで、△同銀とすることで8二の飛車がさらに働きます。

△同銀に▲7四歩が継続手でゆっくりした展開になると▲7三歩成などがあります。

▲7四歩に△3五金なら▲同飛△同歩▲3二金△同銀▲3四金△同玉▲3二飛成△3三角▲2五銀△同玉▲2三龍△2四金▲2六歩△同玉▲2七銀△2五玉▲1七桂まで詰みです。

この手順の△3五金は飛車を取りにいく手ですが、▲同飛~▲3二金~▲3四金の送りの手筋がありました。

これが数手前に▲5三歩と打った手の効果です。

以下▲3二龍の一間龍の形ですが、△3三角の受けに先手の攻め駒がぱっと見少ないように見えます。

しかし、▲2五銀~▲2三龍のまた一間龍の筋があり、△2四金には▲2六歩からがよくある詰み筋です。

結局△3五金は悪手なので指せませんが、飛車を取りにいけないようでは後手が苦しいです。

なお最初の局面図で△5二銀打では△4一金打がありました。ソフトの評価値+444で先手有利。

△4一金打に▲4二金△同金▲5三金なら△4一金打で千日手模様になります。

△4一金打は5三の金を取る形でなく駒を足した受けですが、意外とこれで耐えているようです。

△4一金打に▲2五飛なら△5二銀打▲4二金△同金で、ソフトの評価値+543で先手有利。

この局面は先手有利ですが、後手も簡単につぶれる形ではないのでまだ頑張れそうです。

金を埋めて数を足して受けるのが参考になった1局でした。