上図は、先後逆で相居飛車で先手雁木からの進展で変化手順で△7六歩と打った局面。ソフトの評価値+160で互角。
実戦は△7六歩と打つ手で、△2三銀としたのですがこれはあまりよくなく▲7六歩と打たれたら後手が悪かったようです。
▲7六歩に△同銀なら▲同銀△同飛▲8五飛で、ソフトの評価値+704で先手有利。
▲7六歩に△6四銀なら▲8五飛△8二歩▲3五銀△7三桂▲4五飛で、ソフトの評価値+454で先手有利。
▲7六歩に△8四銀なら▲4五銀△2四歩▲2七飛△5五角▲6五歩で、ソフトの評価値+315で先手有利。
これらの手順で▲7六歩には△8四銀と辛抱するのですが、先手が角交換をする手を狙うと後手の8四の銀が遊び駒になります。
7五の銀は先手の角を攻めるための銀なので、目標の角がいなくなると働きが悪くなります。
変化手順の△7六歩は▲7六歩と先手に歩を打たせない意味ですが、反面7五の銀をどのように活用するかが大事になってきます。
△7六歩と打つことで△7六銀と進出することができません。
△7六歩に▲9五角なら△7四飛▲5五銀△2四歩▲4五飛△9四歩▲6八角△2六角▲2七歩△4八角成▲同玉△2三銀で、ソフトの評価値-165で互角。

この手順の▲9五角は次に▲7三歩△同桂▲7五飛の狙いです。
後手は△7四飛と浮いて▲7三歩と打たせないようにします。
▲5五銀は後手の角を狙う手で、△2四歩~△2六角には▲2七歩で角が取られる形です。
▲2七歩には△4八角成と角と金の交換をしてから△2三銀が少し浮かびにくいです。
先手の飛車が歩越し飛車で狭いので、接近戦で△2三銀として次に△3四銀と飛車を責める形です。
手の流れが少し浮かびにくいので指摘されないと分からないです。
△7六歩に▲8八角なら△2三銀▲5八玉△8六歩▲同歩△2四歩▲2八飛△8二飛で、ソフトの評価値-359で後手有利。

この手順の▲8八角は穏やかな手で、これには△2三銀と壁銀を解消します。
先手が▲5八玉と自玉の整備をしたときに、後手は8筋の歩を突き捨てて△2四歩として2筋の傷を消します。
▲2八飛と逃げたら△8二飛と飛車を8筋に回るのが形のようです。
△8二飛に▲5六歩なら△8六銀▲7六銀△7五歩▲8六歩△7六歩▲8六歩△3九銀▲3八飛△4八銀成▲同玉△3四銀で、ソフトの評価値-453で後手有利。
この手順は銀交換になれば△3九銀の割打ちの銀があるので、後手が指せているようです。
なお△8二飛では△8六銀なら▲8七歩△7七歩成▲同桂△7五銀で、ソフトの評価値-297で互角。
△8二飛では△8六銀もありそうで、▲8七歩には△7七歩成~△7五銀として次に△7六歩▲6五桂△6四歩と桂馬を取りにいくような手もあったようです。
ただし、7七の地点は先手も受けがよく利いているので簡単にはつぶれません。
それより8七の地点は守りが1枚だけなので、8筋に狙いをつけた方がいいという考えのようです。
自分は7五の銀は7六と直に使うイメージがあったのですが、飛車を8筋に戻して銀を8六に千鳥に使うという発想はありませんでした。
また対局で似たような局面がでたら試してみたいです。
攻めの銀を千鳥に使うのが参考になった1局でした。