歩を損しても銀を立て直す

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速の展開で▲8八角とした局面。ソフトの評価値+73で互角。

5五の角が▲8八角と引いた形で後手の手番になりました。

後手は1歩損で6五の銀が使いづらい形で、対局中は次に指す手もさっぱり分かりませんでした。

指す手がよく分からない場合は手待ちをすることが多いのですが、本局はあまり形を変えたくないので△8六歩と合わせました。

実戦は△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8四飛で、以下変化手順で▲5五歩でソフトの評価値+196で互角。

この手順は△8六歩と合わせる手で、以下歩の交換から▲8七歩△8四飛で最初の局面図と同一局面になります。

歩を合わせて歩の交換をして手待ちをするのはたまにある手ですが、1手パスと同様なので先手の手番になりました。

△8四飛に変化手順で▲5五歩とします。

これは銀ばさみみたいな手で、いいタイミングで▲6六歩と銀を取りにいく狙いです。

▲5五歩に△3三角なら▲6六歩△7七歩成▲同角△7六銀▲8六角△8五銀▲6八角△7六銀▲8六角で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は△3三角なら▲6六歩と銀取りを狙う手で、以下△7七歩成▲同角△7六銀で8筋突破を狙います。

ただし、▲8六角と受ける手があり△8五銀としても▲6八角で以下千日手模様になります。

後手としては最悪千日手模様の指し手にすることは可能でしょうが、動かせる駒が限られているようです。

そのような意味で△8六歩からの手待ちは面白くなかったようです。

ただし、全く別の考え方で千日手になって後手番が先手番になれば得というのもありまうが、それはソフトは考えていないようです。

△8六歩では△5六歩がありました。ソフトの評価値+89で互角。

この△5六歩は相手の飛車の利きを止める手ですが、後手は歩切れになってぱっと見で次の狙いも分かりにくいです。

ここで先手が待つ手と動く手の2通りが気になります。

先手が待つとすれば▲9六歩がありそうです。

▲9六歩△3三角▲4七銀打△2二玉▲6六歩△5七歩成▲同飛△5四銀引で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は▲9六歩の手待ちには△3三角の手待ちで、以下先手は▲4七銀打~▲6六歩で後手の6五の銀を追い払います。

後手の5六の歩はただで取られた形でしかも2歩損ですが、形勢は互角のようです。

先手が動くとすれば▲6六歩がありそうです。

▲6六歩△5四銀引▲5六飛△4五歩で、ソフトの評価値-47で互角。

この手順は▲6六歩と突いて△5四銀引と引かせて▲5六飛と歩を取ります。

後手は歩をあっさり取られて2歩損になっても△4五歩と4筋から動く手で、これもいい勝負のようです。

これらの手順を見ると、後手は△5六歩と打って以下歩損になっても△5四銀引と銀を立て直す形にするのが大事なようです。

6五の銀の形では活用が難しいので△5四銀引とする意味です。

最初の局面図で△5四銀引とするのは▲5五歩とするみたいです。

▲5五歩に△6三銀なら▲5六飛があり以下▲7六飛を狙われます。

▲5五歩に△6五銀なら▲6六歩△7七歩成▲同角△7六銀▲8六角△8五銀▲6八角△7六銀▲8六角で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順も千日手模様になり互角のようです。

今回の内容は自分でもよく分からなかったところが多いのですが、1つだけ分かったのは△6五銀より△5四銀引の方が銀が働いているということです。

1歩損をしても△5四銀引の形にして、態勢を立て直すという意味です。

歩を損しても銀を立て直すのが参考になった1局でした。

桂馬を跳ねるときは桂頭に注意する

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速の展開で▲8七歩と歩を打った局面。ソフトの評価値+34で互角。

数手前に△6五銀と上がった手があまりよくなかったのですが、先手も手堅く指したのでこの局面は互角だったようです。

ここで後手の手番で△7三桂と跳ねたのですがこれが疑問手だったようで、ソフトは△3三角を推奨していました。

△3三角は手待ちのような意味で形を崩さずに自玉を固める手ですが、なぜ△7三桂が疑問手だったのかが分かっていませんでした。

△7三桂は8一の桂馬を活用する手で、居飛車側から見ると遊んでいる右の桂馬を使うのは自然かと思っていました。

疑問手というのは評価値が下がりますので手の精度としてはよくないです。

今回は振り飛車側からの手を調べてみました。

▲8七歩に△7三桂なら▲7四銀△同銀で、ソフトの評価値+220で互角。

この手順の▲7四銀ですが、まずこの手が見えていませんでした。

数手前に銀交換をして後手は6四銀と打った展開だったのですが、先手の持ち駒に銀がるのをしっかり確認できていませんでした。

自分の持ち駒に金駒がないと、相手の持ち駒も同様に金駒がないという先入観をもっているのがよくないです。

相手の持ち駒を確認するというのは将棋の基本ですが、これがなかなかできていなので意識して見る習慣をつけないといけないようです。

△7三桂と跳ねたことで7三の桂馬が狙われやすい形になったようです。

ただし、8四の飛車と6五の銀で7四の地点を補強していますので特に問題ないと思っていましたが、ここからの展開も見えていませんでした。

▲7四銀に△同銀は自然ですが、次の手も見えてなかったです。

△7四同銀以下▲6四角で、ソフトの評価値+188で互角。

自分はてっきり△7四同銀には▲同歩でどうするのかと思っていましたが、▲6四角がありました。

△7四同銀とすることで▲6四角と飛び出すことができたようです。

8四の飛車の利きがなくなったことで、今度は6四の地点がお留守になりました。

▲6四角の瞬間は後手の銀得ですが、次に▲7三角成と▲7四歩が狙いになります。

また先手の飛車と角の利きが通ったので、大駒の働きでいえばかなり先手がいいです。

▲6四角以下△5七歩▲7三角成△7五銀▲5七飛△4五歩▲8四馬△同銀▲6四桂で、ソフトの評価値+502で先手有利。

この手順の△5七歩は▲同飛なら△6五桂が飛車取りになる手ですが、▲7三角成があります。

△7五銀で辛抱しますがそこで▲5七飛とします。

以下△4五歩の角の活用には▲8四馬~▲6四桂で先手が指せているようです。

▲6四桂は安い駒で相手の金駒を狙う手で、このような手は厳しいです。

最初の局面図から△7三桂と跳ねるような手は、常に相手から桂頭を狙われる筋はないかを確認しないといけなかったです。

桂頭の受けと相手の持ち駒を見てから大丈夫と思ったら、そこで初めて桂馬を跳ねるという感じでした。

桂馬を跳ねるのが無理なので△3三角と自玉に手をいれるという意味でした。

桂馬を跳ねるときは桂頭に注意するのが参考になった1局でした。

優しい寄せのようでも実戦だと難しい

上図は、角換わりからの進展で△6三金とした局面。ソフトの評価値+99989で先手勝勢。

5三の金が△6三金とした形です。

先手玉は薄い形ですが後手の駒がやや少ないので詰めろになっていません。

先手は確実な手を重ねていけばいいのですが、詰みがある場合はできるだけ詰ましたいです。

実戦は▲6一銀でソフトの評価値+99990で先手勝勢。

▲6一銀で詰んでいるかどうか分かってなかったのですが、△同玉なら▲6三ととするつもりだったのでやや甘いです。

▲6三とでも先手玉に即詰みがないのでいいのでしょうが、即詰みがあるときにそれを逃して手数が長くなって気がついたら逆転していたというのがよくあります。

最終盤の詰み逃しは自分の対局でよくあるので気をつけているのですが、詰んでもおかしくないと思って踏み込んですっぽ抜けることもあるので、終盤力がいまひとつです。

△6一同玉なら▲7二金△5二玉▲6三と△同玉▲7三金打で、ソフトの評価値+99995で先手勝勢。

この手順は△6一玉と引きつけてから▲7二金とする形で、以下▲6三と△同玉▲7三金打と進みます。

自分が間違えやすいのが、持ち駒の金駒が何枚残っているかの確認がうまくないようで、2回か3回位確認しないと間違えやすいようです。

▲7三金打以下△5三玉▲6三金打△4三玉▲3二龍まで詰みです。

本局の変化手順は金を打って金を取ってまた金を続けて打つ形なので、盤上に並べたら分かるのですがこれを頭の中だけで詰ませるかいうと確認が必要になります。

また最後の▲3二龍で詰ます形もうっかり▲2三龍などとしやすく、このあたりも頭の中だけで詰ませるかとなると微妙です。

ここら辺はセンスがいまひとつなので詰みの形をたくさん覚えるしかなさそうです。

実戦は▲6一銀に△5三玉だったのですが、以下▲2三龍でソフトの評価値+999888で先手勝勢。

この▲2三龍も時間稼ぎみたいな手で、後手玉に詰みがあるか分かっていませんでした。

▲2三龍としても以下即詰みだったようですが、▲2三龍では▲4五桂の方が明快でした。

▲2三龍では▲4五桂で、ソフトの評価値+99994で先手勝勢。

この手もヒントがある次の一手みたいな問題だったら多分解けると思うのですが、これが実戦だと読めてないのは詰みの形をイメージできてないのが大きいようです。

▲4五桂以下△同歩▲4四金△同玉▲4五金△5三玉▲4四金打まで詰みです。

この手順は桂馬を金を捨てる手で△4四玉の形にして▲4五金から並べ詰みという手の流れです。

ここら辺の寄せは基本中の基本なので見ただけで解けるようにしたいのですが、これもまだまだのようです。

最終盤の寄せは結構難しいので1局でも多く触れて感覚を養いたいです。

優しい寄せのようでも実戦だと難しいのが参考になった1局でした。

相手陣の近い場所に歩を打って中央を狙う

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速の展開で▲6六角と上がった局面。ソフトの評価値+102で互角。

8八の角が▲6六と上がった形で、先手は飛車の横利きで8九の地点を受けています。

後手は1歩損しており7五の歩が取れればいいのですが、簡単には取れないようです。

対局中は次の手が難しいと思い△6五銀としましたが、これがあまりよくなかったようです。

△6五銀▲5五角△6四歩に以下変化手順で、▲8五歩△同飛▲6四角△5八歩▲同金△4五歩▲9一角成△9九角成▲8八歩で、ソフトの評価値+243で互角。

この手順の△6五銀ですが、銀を千鳥に使う手ではないので決断の手になります。

決断の手といっても他の手が浮かばなかったのでやむを得ず指した感じです。

▲5五角△6四歩までは考えていたのですが、次の▲8五歩は気がつきませんでした。

後手の飛車の位置をずらしてから▲6四角とする手で、先手の飛車と角の働きが増す形です。

後手の△5八歩は狙いの手に▲5八同金と形は崩れますが辛抱します。

以下△4五歩からお互いに香車を取り合う展開ですが、最後の▲8八歩で後手の馬の活用が難しくなります。

△6五銀は一時的に角取りになるのですが、その後の展開が冴えないと6五の銀が浮いた形になりやすいです。

6四の銀は安定性があるのですが、△6五銀とするとあまり安定性がないので確実に捌けるなどの見通しがないと活用しにくいです。

千鳥に使う銀なら元の位置に戻れますが、直に上がると元の位置に戻るのは実戦的にはほぼ無理なのでよほどの成算がないと難しいようです。

△6五銀では△5六歩がありました。

△5六歩▲8七歩△5四銀▲4七銀△5五銀右▲8八角△4五歩で、ソフトの評価値-189で互角。

この手順の△5六歩ですが、▲同飛なら△8九飛成があります。

よって▲8七歩と受けたのですが次の△5四銀が狙いの手になります。

先手は大駒が近い形だと後手の金駒に狙われやすいです。

▲4七銀は中央に手を加えて厚くする手ですが、△5五銀右と中央を抑えて▲8八角に△4五歩で中央の制圧を狙います。

後手は2枚の銀と△4五歩とすることで角の利きが通るので、うまくいけば抑え込みができそうです。

△4五歩の形は後手の飛車の横の利きも通っているのと、7筋を突き捨てて▲7五歩の形にしているので将来▲6六角が飛車取りになるということがありません。

そのような意味で後手の駒が活用できているようです。

8一の桂馬も活用できればよりいいのですが、相手もいることなのですべて理想通りにはいきません。

△4五歩に▲同歩なら△同銀▲4六歩△同銀直▲同銀△同銀▲2二角成△同玉▲5六飛△5五銀打▲8八角△7七角▲5三歩△4三金右で、ソフトの評価値-231で互角。

この手順は▲4五歩~▲4六歩は強い手ですが、後手も清算して以下角の交換になります。

この展開はお互いに怖いところですが、先手は7八の金がやや離れているので実戦的に先手は選びにくいかもしれません。

△4五歩に▲3八銀打なら△4六歩▲5六銀△同銀▲2二角成△同玉▲5六飛△4七歩成▲同銀△6九角▲6六角△3三桂▲5八飛△4六歩で、ソフトの評価値-437で後手有利。

この手順は△4五歩に▲3八銀打と埋める手で、△4六歩の取り込みに▲5六銀から捌く形です。

後手は4六歩の取り込みがあると△4七歩成~△6九角が両取りになります。

先手も▲5八飛と引いて簡単ではありませんが、△4六歩が入ると後手が少し指せているようです。

ポイントは△5六歩と打って、将来△5五銀右とできるスペースを確保するのが大事なようです。

△5六歩で△5五歩と打っても△5四銀~△4五歩まで少し手数がかかるので、この間に先手に動かれそうです。

よって相手陣に近いところで△5六歩と打つのが筋のようです。

相手陣の近い場所に歩を打って中央を狙うが参考になった1局でした。

最終盤で踏み込んで指す

上図は、角換わりからの進展で△4七角と打った局面。ソフトの評価値+369で先手有利。

駒割りは飛桂香と角銀の交換で、先手は敵陣に龍を作っているので先手が少し指せているようです。

ただし、後手も金駒が5枚あるのでまだ大変な局面です。

後手が△4七角と飛車取りに角を打ってきたのですが、このような手にとっさに反応するのは結構難しいです。

実戦は△4七角▲3九飛△2五角成で、ソフトの評価値-62で互角。

この手順は▲3九飛と逃げた手に△2五角成と桂馬を取られました。

桂馬を取られるのは少し痛いのですが、先手は飛車をいじめられるのが痛いと思っていたので▲3九飛を選びました。

最初は▲2八飛が浮かび△3七角のような手が気になってやめましたが、▲2七飛△3六角成▲3七飛△同馬▲5三香で、ソフトの評価値+1011で先手優勢。

このあたりは自分は手の見え方が悪かったのですが、△3七角には▲2七飛と軽く浮く手があり、以下飛車を角の交換になって▲5三香が入れば先手が指せていたようです。

実戦の△2五角成と進んだ形は先手の2五の桂馬が取られた上に、後手の馬が自陣に利く形なので先手が損をしたようです。

地味に2五の桂馬は攻めに使える駒だったので、簡単に取らせるのは損をしたようです。

このあたりは大局観が悪かったようです。

△4七角には2通りの有力な手がありました。

1つは△4七角に▲2八飛です。

△4七角に▲2八飛△8六歩▲3三桂成で、ソフトの評価値+411で先手有利。

この手順の▲2八飛は2段目に飛車を逃げつつ2五の桂馬を守っているので、飛車を逃げるならこれが自然でした。

2段目の飛車は自玉の受けにも利いているので価値が高かったです。

後手の△8六歩は実戦的な手で、▲同歩でも▲同銀でも利かされのようなところがあります。

△8六歩のような手に丁寧に対応しようとすると、かえって相手の攻めが早くなるようなケースもありますので対応に悩むことがあります。

ソフトは△8六歩には▲3三桂成として先手有利のようです。

▲3三桂成以下△8七歩成▲同金△7八歩▲8八玉△6九角成▲4二成桂△同金▲2三飛成△7九歩成▲7三桂で、ソフトの評価値+99977で先手勝勢。

この手順はうまくいきすぎですが、後手が△8七歩成~△7八歩~△6九角成とするとぱっと見で先手玉にだいぶ迫ってきたように見えます。

ただし先手の▲4二成桂~▲2三飛成が意外と早い攻めで、△7九歩成に▲7三桂が以下即詰みという形でした。

自分の棋力では▲2三飛成と▲7三桂の組み合わせで以下即詰みというのが全く見えないので、終盤力はまだまだです。

こういうところを強くなりたいのですが、最終盤の色々な形を覚える必要がありそうです。

もう1つは△4七角に▲5三香です。

▲5三香△2九角成▲5一香成△同玉▲4三桂△6二玉▲3一桂成で、ソフトの評価値+407で先手有利。

この手順は▲5三香と飛車を逃げるに攻め合いに出る手です。

飛車を渡したときに先手玉がどの程度耐えているかが分からないと指せないです。

▲3一桂成以下△4九飛▲8八玉△7六歩▲2二龍△7七歩成▲同桂で、ソフトの評価値+1021で先手優勢。

この手順の△7六歩は一見筋のような手ですが、この場合は▲2二龍があり△7七歩成としても▲同桂で先手玉は詰みません。

この手順は後手の持ち駒に金と桂馬がないので先手玉は不詰みですが、金と桂馬があれば△7六桂とか△7九銀の筋で先手玉が詰み筋に入ってもおかしくないので、ただ勢いだけで指すのでなく相手の持ち駒も確認する必要がありそうです。

なおソフトは▲8八玉には△5六馬▲同歩△6七銀などを示していましたが、これは自分の棋力よりはるかに上の手なので全く読めていないです。

感覚として飛車を渡して▲8八玉で耐えるのもあるのが分かったので収穫がありました。

最終盤で踏み込んで指すのが参考になった1局でした。

ぎりぎりのところで手を繋ぐ

上図は、角換わりからの進展で△4一同玉と成銀を取った局面。ソフトの評価値+533で先手有利。

駒割りは角と銀の交換で先手が少し駒得になりました。

ただし、2二の桂馬が次に△3四桂とする手があるので先手も少し忙しいです。

ここでどのように攻めを繋ぐかという形です。

実戦は△4一同玉以下▲7四歩△7二金▲5二角打△5一玉で、ソフトの評価値+67で互角。

この手順は▲7四歩と打って△同金なら▲6三角がありますが、△7二金と引かれると依然として角取りが残っています。

▲5二角打は角にひもをつける手でぎりぎりのところですが、△5一玉とされて互角になりました。

以下▲6一角成△同飛▲同角成△同玉▲4一飛で以下変化手順で△5二玉▲2一飛成△3一金▲1一龍△4七角で、ソフトの評価値+139で互角。

この手順は先手は▲6一角成から角を2枚渡す手で、以下飛車を入手してから▲2一飛~▲1一龍で桂馬と香車を拾う展開です。

駒割りは角銀と飛桂香でいい勝負で先手は龍を作っていますが、△4七角の飛車取りもなかなかの手でいい勝負のようです。

ただし、△4一同玉が先手有利だったことを考えるとやや先手の攻めがうまくいってないようです。

▲7四歩では▲3三歩がありました。

▲3三歩に△同桂なら▲同桂不成△同銀▲5三桂△4二玉▲6一角成で、ソフトの評価値+633で先手有利。

この手順は▲3三歩と打つ手で、先手は2五の桂馬をぎりぎりのところで活用する狙いの手がありました。

後手は△3三同桂とすれば清算してから▲5三桂が少し浮かびにくく、△4二玉に▲6一角成で次に▲5一角のような狙いがありますので、先手が指せていたようです。

5三の桂馬で▲6一角成とできるのが意外と大きいです。

▲3三歩に△3四桂なら▲6二角△3三桂▲7三角成△3一玉▲3三桂成△同銀▲2五桂で、ソフトの評価値+791で先手有利。

この手順は▲3三歩に△3四桂と角を取りますが、▲6二角とするのが少し浮かびにくいです。

▲6二角では▲3二歩成△同玉▲6二角が人間的には自然で、△4三銀打▲7三角成△4七角で、ソフトの評価値+424で先手有利。

この手順もありそうですが、△4三銀打と埋められるのが少し嫌だったのかもしれまsん。

先に▲6二角として△3三桂に▲7三角成は次に▲6三馬の王手飛車があります。

よって△3一玉の早逃げですが、▲3三桂成~▲2五桂として安い駒で相手の金駒攻めめる形で先手が少し指せているようです。

▲3三歩に△同桂と△3四桂の両方を調べましたが、どちらも先手は相手の陣地に馬を作って攻める展開のようです。

3四の角と2五の桂馬がいきているときに、ぎりぎりのところで▲3三歩と形を崩しにいくのが急所のようです。

ぎりぎりのところで手を繋ぐのが参考になった1局でした。

意外な攻め筋で攻めを繋げる

上図は、角換わりからの進展で△7三金とと金を取った局面。ソフトの評価値+291で互角。

先手は7三の地点で桂馬を取り返し駒損を回復した形です。

後手の2二の金と4一の角が狭いのでぱっと見で先手が少し指しやすい感じもしますが、歩切れなので思ったほど簡単ではないです。

ソフトの評価値も少し先手に傾いていますが互角のようです。

実戦は盤上の攻め駒を活用したいと思い▲4五銀としました。

▲4五銀△3三金で、ソフトの評価値+76で互角。

この手順は▲4五銀として、遊んでいる銀を活用してしかも歩切れを解消します。

また▲4五銀とすることで▲5四銀と銀を持ち駒にすることも可能です。

そのような意味で味がいい手だと思っていましたが、後手も△3三金で歩を払って壁駒を解消する形なので後手も理想的な形です。

どちらが得をしているかが分かりにくいのですが、△3三金に▲5四銀なら△3四金があります。

また先手の次の手がぬるいと△4四歩とされて、▲5四銀に△3四金があります。

先手もうまく攻めないと角を渡すと△3八角のような手が生じますので、先手も忙しいです。

▲4五銀はソフトの候補手の1つでしたが、推奨手ではありませんでした。

▲4五銀では▲3二歩成がありました。

▲3二歩成△同金▲4四桂で、ソフトの評価値+226で互角。

この手順は▲3二歩成と歩を成り捨ててから▲4四桂と金取りに打つ手です。

▲3二歩成は焦点の歩成りですが、ぱっと見は狙いが分かりにくいです。

わざわざ△3三金と取られそうな歩を3二の地点に成り捨てるのが浮かびづらいです。

普通は守りの金は3段目より2段目の方がしっかりしているというイメージですが、あえて2段目の形にして▲4四桂と攻め駒を増やします。

▲3二歩成を入れることで取らせた形に▲4四桂と打てば駒に当たるということのようです。

▲4四桂に△3三金なら▲5二桂成△3二角で、ソフトの評価値+256で互角。

▲3二歩成をいれたのは、後手から次に△3三金の角取りがあるのですが、▲3二歩成△同金▲4四桂に△3三金と進んだ形は、先手の4四の桂馬が1手先に先着されています。

後手の2二の金が△3二金→△3三金というルートになったので、金が余計に動いた形です。

この手順は4四に打った桂馬が5二に成り込む形なので、難しいながらも手が繋がっているようです。

なお細かいところですが▲3二歩成をいれずに単に▲4四桂と打つのは、以下△3三銀で▲5二角成なら△4四銀、▲5二桂成なら△3四銀▲4一成桂△同玉で先手が桂損になって失敗です。

この手順は△3三銀とするのが少し攻める方からするとうっかりしやすいです。

▲3二歩成~▲4四桂はあまり見ない筋ですが、将棋はこのような手もあるので奥が深いです。

意外な攻め筋で攻めを繋げるのが参考になった1局でした。

△4二銀に触れずに1筋に手を作る

上図は、角換わりからの進展で△4四歩と突いた局面。ソフトの評価値+412で先手有利。

先手が3筋の歩を突き捨ててから▲4五桂と跳ねた展開で、以下後手が△4四歩と催促にきました。

先手は1筋や3筋の歩を突き捨てているので少し歩損になっていますが、よくありそうな形です。

無条件で△4五歩と桂馬を取られるのはまずそうなので、先手はうまく手を作っていきたいです。

実戦は△4四歩以下▲7四歩△同角▲3三歩で、以下変化手順で△同桂▲同桂成△同銀で、ソフトの評価値-49で互角。

この手順は▲7四歩と歩を補充してから△同角に▲3三歩と叩く展開です。

部分的にはよくありそうな感じで実戦は△2二金で、ソフトの評価値+334で先手有利だったのですが、△同桂▲同桂成△同銀が有力だったようです。

この手順は桂馬の交換ということで、先手は桂馬をただで取られることなく持ち駒にしました。

これは先手の桂馬が捌けたというようにも見えるのですが、△3三同銀の局面は先手が3歩損で後手は△3三同銀と銀を3段目で受ける形です。

やや先手の攻めが細いのに対して、後手は銀が3段目に上がって手厚い形になりました。

先手は上から攻める形なので、後手は銀が2段目より3段目にいる方が手厚くなります。

後手は相手の手に普通に対応しただけですが、それで形勢が互角ながらも後手にやや傾きかけているので先手の指し手はやや単調だったようです。

▲7四歩では▲1三歩がありました。ソフトの評価値+404で先手有利。

この手順は▲1三歩と歩を垂らす手で、先手は桂馬を取られる前にぎりぎりのところで手を作ります。

後手の陣形が△4二銀型なので△3三銀型と違い上部がやや薄く、特に1筋は守りが弱いです。

後手の少し薄いところを攻めるのがコツのようです。

▲1三歩に△同香なら▲7四歩△同角▲1二歩△4五歩▲1一歩成で、ソフトの評価値+465で先手有利。

この手順は△1三同香には▲7四歩と歩を補充してから▲1二歩と垂らすのが▲1三歩とした効果です。

▲1二歩に△2二玉なら▲1一角△1二玉▲4四角成があります。

よって後手は△4五歩と桂馬を取りましたが▲1一歩成が厳しいです。

後手は3四と4四の地点に空間があいているので上部が薄いため△4三銀直としますが、▲2一とで桂馬を取り返えして先手が指せているようです。

▲1三歩に△4五歩なら▲1五香△2二金▲7四歩△同角▲2四歩△同歩▲1二歩成△同香▲2三歩△同金▲1二香成で、ソフトの評価値+589で先手有利。

この手順は▲1三歩に△4五歩でこの瞬間は先手の桂損ですが、▲1五香と走れば1筋の攻めが可能なので桂損でもそこまで大きな駒損になっていません。

後手は△2二金と徹底防戦の構えですが、先手は歩を使った細かい攻めで駒損を回復して指せているようです。

▲1三歩に△7五歩なら▲1五香△2二金▲1四角△4一角▲2四歩△同歩▲4一角成△同玉▲1二歩成△同香▲1一角で、ソフトの評価値+381で先手有利。

この手順の△7五歩は先手から7筋の歩の補充がなくなりますので、実戦的には結構嫌な手です。

▲1五香に△2二金で先手の攻めが繋がるかどうかですが、▲1四角が鋭いです。

この戦型では2三の地点を狙うために▲3四角のような手はよくあるのですが、5二に角がいるため反対側の▲1四角で2三の地点を狙います。

△4一角はぎりぎりの受けですが、▲2四歩~▲4一角成で後手の陣形を少し崩してから▲1二歩成~▲1一角で先手が少し指せているようです。

▲1三歩に△8六歩なら▲同歩△8五歩▲1五香△8六歩▲8二歩△同飛▲7一角△7二飛▲6二角成△同飛▲1二歩成で、ソフトの評価値+703で先手有利。

この手順は後手は△8六歩~△8五歩の継ぎ歩ですが、△8六歩と取られたときに▲8八歩と受けるのでなく▲8二歩~▲7一角はよくある切り返しです。

▲7一角~▲6二角成で角と金の交換ですが、▲1二歩成で1筋を突破して先手が少し指せているようです。

これらの手順を見ると、やはり3筋だけでなく1筋に攻めの手を広げて香車を活用するのがポイントだったようです。

△4二銀に触れずに1筋に手を作るのが参考になった1局でした。

歩の数を意識して攻めを繋げる

上図は、角換わりからの進展で△2四同歩とした局面。ソフトの評価値+210で互角。

先手が▲2四歩と突いた手に△同歩とした形です。

ここから先手はどのように攻めるかという形で、1筋と2筋と7筋に手を付けているので、その組み合わせになります。

先手は飛車と角と桂馬を歩を使って攻める形で、特に歩は貴重な戦力です。

1歩でも持ち駒にすれば手が広がってくるのですが、実戦はやや損な指し方をしたようです。

実戦は▲2四同飛△2三歩▲2九飛で以下変化手順で△7五歩で、ソフトの評価値-146で互角。

この手順は▲2四同飛としたのですが、△2三歩▲2九飛で以下変化手順で△7五歩と歩を取る手です。

△7五歩で先手は3歩損になっているようです。

3筋と1筋の歩を突き捨てたので2歩損は仕方ないのですが、さらに7筋の歩も取られると戦力的に先手は攻めを繋げるのが少し難しくなった可能性があります。

本来だったら先手は7筋の歩は少なくとも取れる形だったので、わざわざ相手に取らせる必要はなかったようです。

▲2四同飛では▲7四歩がありました。

▲7四歩△同角▲2四飛△2三歩▲2八飛△4四歩▲1三歩で、ソフトの評価値+172で互角。

この手順は▲7四歩と歩を補充する手で、以下▲2四飛とすることでこれで先手の持ち駒に歩が2枚になります。

1枚だと心細いのですが、2枚になるとだいぶ攻め味が増す印象です。

後手は生角の筋違い角なので少し活用しづらく、それに対して先手は持ち駒に角があるのでこの差は意外と大きいようです。

また細かいところですが、△2三歩と打ったときに▲2八飛とするのが形のようです。

▲4七金型の場合は▲2九飛とすると将来△3八角や△3八銀がありそうです。

また7四の角が間接的に2九の飛車に当たっているので、ちょっと先手も気を使います。

そのような意味で飛車は▲2八飛と2段目にすべきでした。

▲2八飛とすると将来△1六歩~△1七歩成が飛車当たりになるので少し気になったのですが、後手からそのような展開になったのはほとんど見たことがありません。

それは△1六歩としてと金作りを目指しても、先手の手の方が早いからのようです。

例えば△4四歩で△1六歩とすると▲1四歩として、△同香なら▲1五歩△同香▲2五飛のような手があります。

また▲1四歩に△4四歩としても▲1六香△1二歩▲3三歩で、ソフトの評価値+261で互角。

これらの手順を見ると先手の持ち駒に歩が2枚あれば▲1四歩のように歩を使った攻めがあるので、後手が1筋を伸ばしても効果が薄いようです。

よって▲2八飛に△4四歩と桂取りにいったのですが、そこで▲1三歩が興味深いです。

自分なら▲3三歩に目がいきそうですが、桂取りを怖れずに▲1三歩と歩を垂らすのが筋のようです。

▲1三歩で▲3三歩とすると△同桂▲同桂成△同銀で、ソフトの評価値-44で互角。

この手順は▲3三歩と打つことで桂馬の交換になる形で、先手は桂損にはならないのですが後手も△3三同銀と銀が3段目に上がって手厚い形になったようです。

守りの金駒が3段目にいくと守りがしっかりすることが多いので、この手の流れは後手がやや得をしているようです。

後手が4二の銀と1筋がやや手薄な形のときに▲1三歩と垂らして、攻めを継続するのが鋭いです。

▲1三歩に△同香なら▲1二歩で、△2二玉なら▲1一角△1二玉▲4四角成で、ソフトの評価値+863で先手優勢。

この手順の△2二玉で△4五歩なら▲1一歩成△3三桂▲1二とで、ソフトの評価値+800で先手優勢。

▲1三歩に△同桂なら▲1四歩△4五歩▲1三歩成△同香▲2五桂で、ソフトの評価値+846で先手優勢。

▲1三歩に△4五歩なら▲1五香△1四歩▲同香△1三桂▲4四角で、ソフトの評価値+419で先手有利。

この手順は△4五歩で先手は桂損になりますが、▲1五香として1筋を攻めます。

後手の△1四歩と捨ててから△1三桂は受けの手筋ですが、▲4四角と空間に角を打って先手が指せているようです。

先手の攻めもやや細いので手を繋げるのには力がいりそうですが、まずまずのようです。

歩の数を意識して攻めを繋げるのが参考になった1局でした。

詰まし方によって難易度が変わる

上図は、角換わりからの進展で▲3八同玉としてと金を取った局面。ソフトの評価値-99985で後手勝勢。

対局中は先手玉が詰んでもおかしくないと思っていましたが、詰み筋は分かりませんでした。

無理に先手玉を詰ましにいかなくても後手玉は安全なので確実に攻めていってもいいのですが、詰みがある場合は詰ましたいという感じです。

相手玉を詰ましにいくのでなく、自玉の詰み筋を考えるので逆の見方になるのですが、これも将棋の読み筋を鍛える勉強になります。

ぱっと見で△4七銀成とか△4七銀不成とか△4七角が見えますが、どれもそれなりに難しく手数がかかりそうです。

このような局面で詰み筋が直ぐに分かればすごいのですが、自分の棋力ではまだまだのようです。

まず△4七銀成で調べます。

▲3八同玉以下△4七銀成▲2九玉△3七桂▲1八玉△4八龍で、ソフトの評価値-99984で後手勝勢。

まず△4七銀成に▲2七玉なら△3七成銀以下詰みなのが、銀成にした場合の効果です。

よって△4七銀成に▲2九玉として△3七桂は見えるのですが、▲1八玉に△2九角も気になります。

△2九角に▲2八玉なら△3八成銀▲2七玉△4九桂成▲3六玉△3七龍まで詰みです。

しかし△2九角には▲2七玉で以下△3八角成▲1八玉で先手玉は不詰みです。

よって△4八龍ですが、ここで先手は▲2七玉と▲2八銀と▲2八角が気になります。

△4八龍に▲2七玉なら△3八龍▲3六玉△4九桂成まで詰みです。

△4八龍に▲2八銀なら△2九角▲2七玉△3八龍▲3六玉△4六成銀▲同玉△4七龍▲3五玉△4五龍まで詰みです。

この手順は△4六成銀を発見できるかどうかで難易度が変わってきます。

△4八龍に▲2八角なら△2九角▲1七玉△2八龍▲同玉△3九角▲2七玉△3八角成▲3六玉△4六成銀▲同玉△5七角成▲3六玉△4七馬寄▲3五玉△2三桂まで詰みです。

この手順は△3九角と△4六成銀を発見できるかどうかで難易度が変わってきます。

△4七銀成を選択した場合は、将来△4六成銀と成銀を引いて活用できるのが詰み筋の発見になるようです。

今度は△4七銀不成について調べます。

▲3八玉以下△4七銀不成▲2九玉△3七桂▲1八玉△4八龍で、ソフトの評価値-9990で後手勝勢。

△4七銀不成に▲2七玉なら△3六銀成▲同玉△5八角以下詰みなのが、銀不成にした場合の効果です。

よって△4七銀不成に▲2九玉として△3七桂は見えるのですが、▲1八玉に△2九角も気になります。

実は△2九角でも以下▲2七玉△3八角成▲1八玉△2九馬▲2七玉△3八銀不成▲3六玉△4七龍▲3五玉△2三桂まで詰みです。

▲1八玉に△4八龍と桂馬を取る手でも詰みのようです。

△4八龍に▲2八銀なら△2九角▲2七玉△3八龍まで詰みです。

△4八龍に▲2八角なら△2九角▲1七玉△2八龍▲同玉△3九角▲2七玉△3八角成▲1八玉△2八角成まで詰みです。

この手順は△3九角を発見できるかどうかで難易度が変わってきます。

結局△4七銀成でも△4七銀不成でも先手玉は詰みでしたが、どちらかというと△4七銀不成の方が詰ましやすい感じです。

なおソフトの推奨手も△4七銀不成でした。

なお▲3八同玉に△4七角でも詰みだったので主要な変化だけまとめます。

△4七角に▲3九玉なら△4九銀成▲同玉△3七桂▲3九玉△2九角成まで詰みです。

△4七角に▲2七玉なら△3六角成で▲同玉なら△4七龍▲3五玉△2三桂まで詰みです。

よって△3六角成に▲2八玉としますが、△3七龍▲2九玉△2六龍▲同角△2八歩▲同玉△2七金▲3九玉△3八歩▲2九玉△1七桂▲同香△1八金▲3八玉△4七銀成▲4九玉△2七馬▲5九玉△5八歩▲6九玉△7七桂▲6八玉△5七成銀まで詰みです。

この手順は長手数の上に捨て駒もあるのでまず指せませんが、これも詰みだったようです。

結局△4七銀成でも△4七銀不成でも△4七角でも以下詰みだったのですが、詰まし方によって難易度が変わってくるので、やはり初手の選択は大事だったようです。

できれば直感で△4七銀不成を選択できるように棋力を向上したいです。

詰まし方によって難易度が変わるのが参考になった1局でした。