上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速の展開で▲8八角とした局面。ソフトの評価値+73で互角。
5五の角が▲8八角と引いた形で後手の手番になりました。
後手は1歩損で6五の銀が使いづらい形で、対局中は次に指す手もさっぱり分かりませんでした。
指す手がよく分からない場合は手待ちをすることが多いのですが、本局はあまり形を変えたくないので△8六歩と合わせました。
実戦は△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8四飛で、以下変化手順で▲5五歩でソフトの評価値+196で互角。

この手順は△8六歩と合わせる手で、以下歩の交換から▲8七歩△8四飛で最初の局面図と同一局面になります。
歩を合わせて歩の交換をして手待ちをするのはたまにある手ですが、1手パスと同様なので先手の手番になりました。
△8四飛に変化手順で▲5五歩とします。
これは銀ばさみみたいな手で、いいタイミングで▲6六歩と銀を取りにいく狙いです。
▲5五歩に△3三角なら▲6六歩△7七歩成▲同角△7六銀▲8六角△8五銀▲6八角△7六銀▲8六角で、ソフトの評価値±0で互角。
この手順は△3三角なら▲6六歩と銀取りを狙う手で、以下△7七歩成▲同角△7六銀で8筋突破を狙います。
ただし、▲8六角と受ける手があり△8五銀としても▲6八角で以下千日手模様になります。
後手としては最悪千日手模様の指し手にすることは可能でしょうが、動かせる駒が限られているようです。
そのような意味で△8六歩からの手待ちは面白くなかったようです。
ただし、全く別の考え方で千日手になって後手番が先手番になれば得というのもありまうが、それはソフトは考えていないようです。
△8六歩では△5六歩がありました。ソフトの評価値+89で互角。

この△5六歩は相手の飛車の利きを止める手ですが、後手は歩切れになってぱっと見で次の狙いも分かりにくいです。
ここで先手が待つ手と動く手の2通りが気になります。
先手が待つとすれば▲9六歩がありそうです。
▲9六歩△3三角▲4七銀打△2二玉▲6六歩△5七歩成▲同飛△5四銀引で、ソフトの評価値±0で互角。
この手順は▲9六歩の手待ちには△3三角の手待ちで、以下先手は▲4七銀打~▲6六歩で後手の6五の銀を追い払います。
後手の5六の歩はただで取られた形でしかも2歩損ですが、形勢は互角のようです。
先手が動くとすれば▲6六歩がありそうです。
▲6六歩△5四銀引▲5六飛△4五歩で、ソフトの評価値-47で互角。
この手順は▲6六歩と突いて△5四銀引と引かせて▲5六飛と歩を取ります。
後手は歩をあっさり取られて2歩損になっても△4五歩と4筋から動く手で、これもいい勝負のようです。
これらの手順を見ると、後手は△5六歩と打って以下歩損になっても△5四銀引と銀を立て直す形にするのが大事なようです。
6五の銀の形では活用が難しいので△5四銀引とする意味です。
最初の局面図で△5四銀引とするのは▲5五歩とするみたいです。
▲5五歩に△6三銀なら▲5六飛があり以下▲7六飛を狙われます。
▲5五歩に△6五銀なら▲6六歩△7七歩成▲同角△7六銀▲8六角△8五銀▲6八角△7六銀▲8六角で、ソフトの評価値±0で互角。
この手順も千日手模様になり互角のようです。
今回の内容は自分でもよく分からなかったところが多いのですが、1つだけ分かったのは△6五銀より△5四銀引の方が銀が働いているということです。
1歩損をしても△5四銀引の形にして、態勢を立て直すという意味です。
歩を損しても銀を立て直すのが参考になった1局でした。

















