上図は、先後逆で相居飛車で先手雁木からの進展で▲2八飛と引いた局面。ソフトの評価値-501で後手有利。
前回▲2八飛に△8六歩とする変化を調べました。https://shogiamateur.com/?p=68928&preview=true
今回は▲2八飛に△3四銀とする変化です。
△3四銀と歩を取る手は、相手の攻めの拠点の歩を払うことで自玉の3三のルートを作る手です。
自分はこのような地味な手がなかなか指せなく、つい攻めることばかり考えているので後から相手に反撃を食らったときに3四の歩がじわっと効いてきます。
そのような意味で△3四銀は有力だったのですが、▲2四飛に対する受けも考えていないといけないです。
△3四銀に▲2四飛なら△2三金▲2八飛△2六歩で、ソフトの評価値-328で後手有利。

この手順は△2三金と2三の地点は金で受けるようです。
普通の受け方は▲2四飛に△2三銀▲2八飛△2四歩と銀冠で受けるのですが▲5五歩で、ソフトの評価値-82で互角。
この手順は後手がきれいな形で△2三銀~△2四歩で受けると、▲5五歩とされるのが価値の高い手のようです。
後手の角の利きがとまることで角の活用が少し難しくなるようです。
△2三金と金を3段目に受けるのは△3四銀とセットみたいな手で、よくある受けの形です。
▲2八飛と逃げたときに△2四歩でなく、△2六歩と4四の角の利きで相手の飛車の利きを止めるが何気にうまいです。
4四の角がいなければ△2四歩という受けですが、4四に角がいるので△2六歩が可能になります。
△2六歩と受けた形は先手が4八の金のままだと、後手の持ち駒に銀が入ると△2七銀で相手の飛車が取れます。
7筋で銀の攻めが見込まられるので、先手にすればプレッシャーになるようです。
なお△3四銀には▲5五歩がソフトの推奨手でした。
△3四銀に▲5五歩△7六銀▲同銀△同飛で、ソフトの評価値-380で後手有利。

この手順の▲5五歩は後手の角の利きを止めると同時に、将来▲5四歩と突いて後手玉のコビンを攻める味があり後手としても嫌な歩です。
▲5五歩にはシンプルに△7六銀から銀を捌く手がありました。
銀交換をして次は△3九銀の割打ちの銀を打つのが狙いですので、先手はそれを避ける手を選びます。
△7六同飛に▲5七金なら△3七銀▲同桂△同歩成▲同銀△4五桂▲4六銀△5七桂成▲同銀△7七飛成▲同桂△3七角▲4八飛△2六角上で、ソフトの評価値-840で後手優勢。
この手順はややうまくいきすぎですが、▲5七金として次に▲6七金寄と形よく受ける手です。
△3七銀は相手の遊んでいる桂馬を活用させるのでややいも筋みたいな手ですが、銀と桂馬の交換から△4五桂がありました。
△4五桂に▲4六銀は桂馬に銀で受ける手ですが、△5七桂成~△7七飛成~△3七角の王手飛車がありました。
以下△2六角上と角を2枚活用する形で後手が指せているようです。
△7六同飛に▲5八金なら△3五銀打で、ソフトの評価値-349で後手有利。
△3五銀打に▲5七銀打なら△3三桂▲3五銀△同銀▲4六銀打△3七歩成▲同銀△4五桂で、ソフトの評価値-860で後手優勢。
この手順は▲5七銀打として△4六銀なら▲同銀△3五銀打▲5七銀打で千日手狙いの受けですが、△3三桂と活用する筋がありました。
途中の△3七歩成と成り捨てるのが軽手で、▲同銀△4五桂で銀の両取りで後手が指せているようです。
△3五銀打に▲同銀なら△同銀で、ソフトの評価値-690で後手有利。
この手順は△3五同銀の形が3筋が手厚く、△5五角の活用もあるので後手が指せているようです。
△3五銀打に▲6七銀なら△7四飛▲6九玉△4六銀▲同歩△3七歩成▲同桂△3六歩▲4五桂△3七歩成▲2四飛△2三金▲2九飛△2八歩▲4九飛△3五角で、ソフトの評価値-526で後手有利。
この手順は後手は△4六銀~△3七歩成~△3六歩と3筋を手厚くする指し方で、と金を作って後手が指せているようです。
自陣に手を戻して手厚く指すのが参考になった1局でした。