上図は、先後逆で相居飛車で先手雁木からの進展で▲2八飛と引いた局面。ソフトの評価値-549で後手有利。
後手が△2六金と飛車取りに打ったときに2七の飛車が▲2八飛と引いた形です。
ここは後手が攻めを継続するチャンスだったのですが、実戦の手は甘かったようです。
実戦は△8六歩だったのですが、以下変化手順で▲6七玉△7一飛▲7二歩で、ソフトの評価値+225で互角。

この手順の△8六歩ですが、指した本人もよく分かってない手で▲同歩と取らせて何を指そうかという感じで時間稼ぎみたいなところがありました。
△8六歩には変化手順で▲6七玉と上がる手があったようで、これが飛車取りで後手にプレッシャーがかかります。
△7七飛成とするのはあるのかもしれませんが、タイミングが早く飛車を渡すと反動もきついのでまず指せないです。
▲6七玉に△7三飛や△7四飛は▲8六角とされてはっきりしません。
△7一飛と遠くに逃げるのは▲7二歩がうるさいようです。
▲7二歩に△同飛なら▲6一銀と割打ちの銀を打たれるのが気になります。
▲7二飛に△3一飛なら▲8六角で、ソフトの評価値+373で先手有利。
これらの展開は後手の飛車が責められている形で、7筋と8筋は後手の攻め駒が少ないので先手の厚みが勝っているようです。
最初の局面図は後手は3筋に厚みがあったので、そこで手を作る方がよかったようです。
△8六歩では△3七歩成がありました。
△3七歩成▲同桂△3六歩▲4五桂△3七歩成▲2九飛△7七飛成▲同桂△5六角で、ソフトの評価値-1005で後手優勢。

この手順の△3七歩成▲同桂△3六歩は以下と金ができる展開ですが、反面2九の桂馬が4五に跳ねることで逆に先手の桂馬が活用できたとも言えそうな展開です。
このような展開は選ぶ方としても少し決断がいる形で、後手の攻めがすっぽ抜けると先手の桂馬が活きてくる可能性があります。
自分も最初は△3七歩成が直感で浮かんだのですが、その後の展開が分からなかったのと先手の桂馬を活用させるのでやめました。
▲4五桂と跳ねた局面からが後手の攻め方が気になります。
とりあえず△3七歩成▲2九飛までは普通に考えますが、次の△7七飛成は全く見えていませんでした。
この手順は何気に3七にと金ができたのが大きいようで、しかも先手玉が5八にいるのであたりがきついです。
うまく攻めれば先手は玉と飛車が近い形なので技がかかりそうです。
△7七飛成~△5六角の組み合わせの攻めが見えているかが大事だったようです。
次は△4七角成が狙いですが、ぱっと見先手は受けが利きそうな気もします。
△5六角に▲4八銀なら△同と▲同玉△3六金▲3八銀△4五銀▲同銀△同角▲3七歩△5六桂▲5八玉△3五角▲5七銀△6八銀で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。
この手順は▲4八銀と4七を補強する受けですが、金駒を1枚取られます。
▲4八同玉に△3六金が継続手で▲3八銀はこれくらいしか受けがありませんが、△4五銀から桂馬を補充してさらに駒得になって以下後手勝勢のようです。
△5六角に▲6八玉なら△4七角成▲4九飛△4八と▲7九飛△5八と▲6七玉△4六馬で、ソフトの評価値-2409で後手勝勢。
この手順は▲6八玉の早逃げには△4七角成▲4九飛△4八とでと金と馬を活用させる展開で、以下△4六馬とぼろっと銀を取れる形になると以下後手勝勢のようです。
これらの手順は最初の局面図から見ると夢のような展開ですが、これらの手順がどの程度前から頭の中で読み筋にあるのかが大事なようです。
△7七飛成~△5六角の筋は、▲2九飛の局面になってが見えるか、若しくはその前から読み筋で意識しているかなど考えられますが、自分の場合は手が見えていないので経験則でこのような手があったなと頭にいれるしかなさそうです。
玉の近くのと金は価値が高いのが参考になった1局でした。