飛車を切って角を打って寄せ形にする

上図は、先後逆で相居飛車で先手雁木からの進展で▲2九飛と引いた局面。ソフトの評価値-1611で後手優勢。

2四にいた飛車が▲2九飛とした形です。

駒割りは金桂と銀の交換で後手が駒得で、先手玉は薄いので後手が指せているようです。

このような局面の優勢から勝勢にもっていきたいのですが、どこに目をつけるかです。

実戦は△4六金▲同歩で、ソフトの評価値-574で後手有利。

この手順は金と銀の交換で先手玉は金駒が盤上から消えて薄くなりますが、指し方としてはよくなかったです。

相手の金駒を取って薄くしてから攻めるというのはよくあるのですが、3六の金も攻めの拠点と考えれば持ち駒を使ってこの金を攻めに参加させるというのがよかったです。

持ち駒の桂馬は現局面ではやや使いづらいので飛車を活用する手がありました。

△4六金では△7七飛成がありました。

△7七飛成▲同桂△3八角▲6一銀△2九角成▲5二銀成△3三玉で、ソフトの評価値-2423で後手勝勢。

この手順は△7七飛成と角を取ってから△3八角と打つ手です。

7七の角は質駒だったので実質的には持ち駒にあると同じです。

角を補充すると△3八角と飛車取りかつ4七の地点を狙うのがうまいです。

△3八角に▲7九飛なら△4七角成▲6七玉△4六馬で、ソフトの評価値-2126で後手勝勢。

この手順は後手がぼろっと銀が取れて、次に△6四桂と上部脱出を防ぎながら寄せるのが理想的です。

△3八角に▲6一銀は勝負手で、このような手に対応できるかが結構難しいです。

終盤なので先手は受けでなく斬り合いにくるという感じですが、後手は攻め合いにいくか受けに回るかで迷います。

ソフトは強く△2九角成と取ったのですが、▲5二銀成に△3三玉がなかなか読み筋で指せないです。

▲5二銀成に△同玉も有力だったようですが、△3三玉と上に上がってあまり見慣れない形にするようです。

△3三玉の形は後手玉が手厚く、寄せがないと見極めてないと指せない手で自分が実戦だと△3三玉は指せないような気がします。

△3三玉以下▲2四歩△4七馬▲6七玉△4六馬▲2三歩成△同玉で、ソフトの評価値-2440で後手勝勢。

この手順の▲2四歩はぱっと見で意味が分かりにくいのですが、自玉に寄せがないと見極めていれば△4七馬~△4六馬と馬を活用して自玉の安全を図るのがうまいようです。

なお△3八角では△5六角と上から打つ手も有力だったようです。

△7七飛成▲同金△3八角▲3九飛△4七角成▲6七玉△4六金▲7六玉△8四桂で、ソフトの評価値-1569で後手優勢。

この手順は△7七飛成に▲同金として△3八角に▲3九飛と飛車が逃げる手です。

この指し方がやや普通のようで、以下△4七角成に▲6七玉として△4六金に▲7六玉と早逃げをしますが今度は△8四桂がありました。

▲7六玉は△5七馬の王手飛車を避けた手ですが△8四桂がやや盲点でした。

△8四桂に▲8五玉なら△8三馬で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

△8四桂に▲7五玉なら△4八馬▲2九飛△3八馬▲6九飛△5五角▲8四玉△7六歩▲同金△7三角▲8五玉△8七銀▲7四歩△8四歩▲7五玉△6四角▲8四玉△7六銀成で、ソフトの評価値-10090で後手勝勢。

この手順は▲7五玉には馬で飛車を追い回してから△5五角とします。

△5五角は次に△7四銀▲8四玉△7三角までの詰めろです。

よって▲8四玉としましたが、以下歩と銀と角で追い回して後手勝勢のようです。

ただしこの寄せは上部に脱出する形なので、自分が実戦で指せるかとなれば難しそうです。

△3八角以下の手順を色々調べましたが、どの手順も後手にとっても怖い形になりある程度先を読んでないと難しそうです。

このようなところを読みを入れて決断よく指せるようにしたいです。

飛車を切って角を打って寄せ形にするのが参考になった1局でした。