上図は、先後逆で相居飛車で先手雁木からの進展で変化手順から▲7七同金と龍を取った局面。ソフトの評価値-657で後手有利。
以前▲7七同桂と桂馬で取る変化を調べました。https://shogiamateur.com/?p=69114&preview=true
今回は▲7七同金とする変化を調べます。
▲7七同金以下△4八角▲6七玉△4六角▲7八飛△7五歩で、ソフトの評価値-1004で後手勝勢。

この手順は▲7七同金には△4八角と打つのが自然で以下△4六角と出て飛車取りになります。
手の流れはいいのですが、攻め駒がやや少ないので攻める方も慎重になります。
▲7八飛と飛車を浮いて受けたのですが、そこで△7五歩と逃げ道を封鎖するのがうまいです。
△7五歩は次に△5七角引成の詰めろなので先手は受けることになります。
△7五歩以下▲6八銀△3九角成▲7九飛△4八馬▲6九金△8七歩▲同金△4九馬▲7八玉△5八銀成で、ソフトの評価値-2355で後手勝勢。

この手順は▲6八銀と埋めて受けたのですが、後手の立場からすると▲6一銀のような引っかける手がなくなったので少しほっとします。
▲6八銀には△3九角成が地味な手ですが、次に△4九馬からの詰めろになってます。
△3九角成に▲7九飛と引いて受けて7八の地点に逃げ込むスペースを作ります。
▲7九飛には△4八馬と引くのが継続手で、次に△5八馬~△6八馬があります。
よって▲6九金と受けるのですが、△8七歩と利かすのが細かいです。
△8七歩は次に△8八歩成がありますので▲同金としましたが、ぱっと見△8七歩のような手はどの程度の効果があるかが分かりにくいです。
△8七同金とさせて守りの金を玉の近くから外すのと、将来△8七玉という形にさせないという意味かもしれません。
後手は持ち駒の歩も少ないので△8七歩はやや決断がいりますが、このような手を覚えると攻め筋が増えてきそうです。
▲8七同金に△4九馬とするのがうまい手で、先手の飛車の利きが止まっているのでこの手が生じました。
以下▲7八玉と逃げた手に、△5八銀成と遊んでいる銀を活用することができました。
後手は7五の歩の拠点を活かして角角銀の3枚の攻めですが、これで手が繋がっているようです。
一般的に4枚の攻めは繋がりますが、3枚だと微妙という感じです。
先手玉の近くにいる守りの金を攻めることで相手玉の守りが薄くなります。
△5八銀成以下▲6七銀△6九成銀▲同飛△7六金▲同金△同歩▲同銀△5八馬▲6八金△同角成▲同飛△同馬▲同玉△4八飛で、ソフトの評価値-2316で後手勝勢。
この手順が最初に浮かびましたが、評価値はそんなに変わっていませんのであまりうまい手順ではなかったかもしれません。
ソフトは△5八銀成以下▲6七銀△6九成銀▲同飛△5九金で、ソフトの評価値-2721で後手勝勢。
この手順は△6九成銀▲同飛までは同じでしたが、次の△5九金が見えていませんでした。
△5九金に▲6八飛なら△同馬▲同玉△6九飛▲5七玉△6七飛成▲4六玉△4七龍▲5五玉△6四銀まで詰みです。
△5九金に▲同飛△同馬▲8八玉なら△6八角成▲7八金△4八飛で、ソフトの評価値-2510で後手勝勢。
この手順は▲8八玉なら△6八角成~△4八飛で攻め駒を足すようです。
△4八飛以下▲7七金寄△6九馬寄▲6一銀△7七馬▲同桂△8七歩▲同玉△7八飛成▲同銀△7六金▲9六玉△7八馬▲8五玉△9四銀▲7四玉△7三金▲6五玉△6四金まで詰みです。
この手順は△4八飛に▲7七金寄なら△6九馬寄が何気に詰めろになっていました。
▲6一銀には△7七馬▲同桂で次の△8七歩がうまい手でした。
このような手もぱっと見意味が分かりづらいのですが、▲8七同玉とさせて△7八飛成▲同銀△7六金とするのがうまいです。
角の利きに玉をもってくる△8七歩という意味でした。
△8七歩を打たずに△7八飛成としても▲同銀で、ソフトの評価値-154で互角。
これらの手順を見ると、勝勢の局面からでも自分の指し手よりはるかに精度が高いので△8七歩というのは覚えておきたいです。
少ない攻め駒で攻めを継続するのが参考になった1局でした。