飛車の打ち場所で形勢が少し違う

上図は、角換わりからの進展で△3三同玉と馬を取った局面。ソフトの評価値+315で先手有利。

先手が飛車と角の交換から攻める展開で、ここで先手の手番なので飛車を下すのが自然です。

どこに飛車を下すかという局面ですが、▲4一飛と▲5一飛と▲8一飛の3通りが浮かびます。

▲4一飛と▲5一飛は敵陣の金駒の内側に飛車を打つ手で、意味合いはほとんど同じだと思っていました。

▲8一飛と打つのは敵陣の金駒の外側に飛車を打つ手で、▲4一飛と▲5一飛とは少し意味合いが違います。

▲8一飛以下△6一香▲9一飛成△1八香成▲2五飛△1三歩で、ソフトの評価値+104で互角。

この手順は▲8一飛と打つと△6一香と打たれて後手に壁を作られます。

以下▲9一飛成に△1八香成ともたれる指し方で、▲2五飛に△1三歩で先手も攻め駒が少なく互角のようです。

実戦は▲5一飛△4三角▲2二歩△3二金▲2一歩成△1八香成で、ソフトの評価値+212で互角。

この手順の▲5一飛は敵陣の金駒の内側に飛車を打つ手の金取りなので、それを受けることになります。

△4三角は自陣角ですが、利きが多いので受けとしてはいい手だったようです。

以下▲2二歩~▲2一歩成でと金を作りましたが、△1八香成で先手の飛車を責める展開です。

将来的に後手から上部脱出の入玉のような筋もありそうなので、先手としてもプレッシャーががかります。

△4三角と打たせたことで先手は▲2五飛と飛車を活用するのができなくなったのが何気に痛いようです。

△1八香に実戦は▲4九飛としたのですが、△2七角と先手の飛車を責める手があったようです。

手順に飛車を責められると相手の守り駒が増えてくるので、上部脱出を防ぐのがだんだん難しくなります。

▲4九飛と逃げるところでは▲6九飛と逃げるべきだったようですが、飛車が縦に使えなくなったので先手にとってやや不満の流れではあります。

▲5一飛では▲4一飛がありました。

▲4一飛△1八香成▲3九飛△3二角▲9一飛成△1七角で、ソフトの評価値+498で先手有利。

この手順は▲4一飛と4筋に飛車を打つ手で、最初は▲5一飛との違いが分かりませんでした。

▲4一飛に△4三角なら▲同飛成△同玉▲2三飛成で、ソフトの評価値+1950で先手優勢。

この手順は△4三角とすると▲同飛成~▲2三飛成で後手陣が崩壊します。

後手の△1八香成▲3九飛△3二角は先手を取った受け方ですが、▲9一飛成と香車を補充します。

先手は飛車を3筋に逃げたことで将来▲3五飛のような手が生じます。

よって△1七角と飛車取りに打って▲3五飛も防いだのですが、この局面は先手有利だったようです。

真ん中の局面図と最後の局面図の違いがよく分からず、どこに形勢の差があるのかを考えてみました。

先手の敵陣に打った飛車は、最後の局面図の方が香車を取れているので働いているようです。

後手は最後の局面図の△3二角と打っている形があまりいい形ではなさそうです。

そのような意味で最後の局面図の方が先手の形勢がいいようですが、評価値を見ながら考えていることもあり、自分もよく分かりませんでした。

最後の局面図から▲3七飛△6一香▲1七飛△同成香▲5一角で、ソフトの評価値+410で先手有利。

この手順は先手は飛車を活用して飛車を角の交換をするのですが、やはり自陣飛車が働く形が先手にとって理想的な展開のようです。

今回の内容は少し自分でも難しかったのですが、2枚の飛車がどのような形だったら働くかを考えるのが大事だったようです。

実戦ではなかなか分からなくても、ちょっとした違いに気がつくようになれば指し手の精度も今よりよくなるかもしれません。

飛車の打ち場所で形勢が少し違うのが参考になった1局でした。