上図は、角換わりからの進展で△2四玉とした局面。ソフトの評価値+20で互角。
後手が3三玉の形から△2四玉と上がってきました。
相居飛車の角換わり腰掛銀や矢倉などは、うまく攻めないと相手の玉が入玉を目指すような展開になります。
そのときに攻める方が抑えの駒が盤上にあればいいのですが、攻める方もぎりぎりのところで攻めているケースも多く抑えの駒がないことが多いです。
駒割りは飛車と角香の交換でいい勝負のようです。
先手は飛車を2枚持っていますが、4九の飛車はやや抑え込まれています。
また4一の飛車は敵陣にある形なのでそれなりに働きそうですが、将来▲9一飛成とすると6一の地点の駒を打たれて壁になることがあります。
2一のと金と1四の桂馬が活用できればいいのですが、後手玉は上部脱出の形になると下から追って攻める形になるので活用しにくいです。
そのような意味で形勢は互角でも先手としては大変な局面という感じです。
実戦は△2四玉以下▲2二と△3三金▲9一飛成に変化手順で△6一桂で、ソフトの評価値-185で互角。

この手順は▲2二とでと金の活用を目指しました。
対局中は▲2二とか▲2二桂成のどちらかと思っていましたが、▲2二桂成は少し重たいような気がしてやめました。
▲2二とに△3三金▲9一飛成は自然な手の流れですが、変化手順で△6一桂という手がありました。
この手が入ると先手の9一の龍が直接後手玉を攻めることが難しくなります。
先手は2二のと金と1四の桂馬が働けばいいのですが、2二の地点にと金がいるので1四の桂馬の活用は難しいです。
また1四の桂馬も取られそうなので先手の戦力が不足しています。
後手は角2枚をもってもたれるような指し方が可能で、うまくいけば入玉も目指せそうなので後手の方が楽しみが多いような感じです。
▲2二とでは▲2二桂成がありました。
▲2二桂成△3三金▲9一飛成△6一桂▲3一とで、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は▲2二桂成とすることで桂馬が取られる筋はなくなりました。
△3三金と逃げた手に▲9一飛成と香車を補充しますが△6一桂と桂馬を打って壁を作りました。
先手は龍の活用が難しくなったのですが、▲3一とでどうかという形です。
この局面図も先手が攻めるのは結構大変そうですが、と金と成桂がいるので少しは戦力がそろっています。
先手は余裕があれば▲9四龍と歩を補充して▲7五歩△同歩▲7四歩で桂馬を取りにいくか、▲7一龍として金と桂馬を質駒にするかなどが浮かびます。
また▲4八飛と飛車を活用するか、▲4八金と攻め駒を応援するかなどもありそうです。
先手は歩切れなので細かい攻めができないのがつらいですが、将棋は相手がいることなので簡単ではなさそうです。
▲3一と以下△1六角▲4八飛△2七角成▲3二と△3四金▲3八銀△2八馬で、ソフトの評価値+33で互角。
この手順は後手が△1六角以下動いてきたのに対して、先手は▲4八飛~▲3八銀と活用してどうかという展開です。
先手は9一の龍の働きがいまひとつなのが不満ですが、形勢は互角のようです。
やはり最初の局面図も結構先手にとって難しい局面だったようです。
少しでも攻め駒を増やして対抗するのが参考になった1局でした。