上図は、角換わりからの進展で△2七角と打った局面。ソフトの評価値+317で先手有利。
△2七角は飛車取りなのでそれを受けることになりますが、飛車をどこに移動するかによって局面が大きく変わるようです。
実戦は△2七角▲6九飛△1六角成で、ソフトの評価値±0で互角。
この手順は▲6九飛と飛車を横に逃げるので、飛車を責められる展開にはなりません。
ただ、6筋に飛車を移動することで飛車は横の利きでは攻めに使えますが、縦の筋の攻めはできなくなります。
元々先手は飛車が2枚あるとはいえ攻めがやや細いので、飛車を横に移動するとさらに攻めが細くなったようです。
▲6九飛では▲3九飛がありました。
▲3九飛△3六桂▲2九香で、ソフトの評価値+656で先手有利。

この手順は▲3九飛と3筋に飛車を回る手で、将来▲3五飛のような手を狙っています。
先手の飛車は狭いところで動いているので狙われやすいのですが、まずは飛車を縦と横に活用できる可能性がある▲3九飛と指すべきだったようです。
△3六桂は▲3五飛をただ受けてもたれるような指し方をされると、先手も攻めるのに苦労するように見えました。
自分は△3六桂が浮かんだのですが、この場合は少し甘い手だったようです。
先手は歩切れなので手を作るのが難しいのですが、▲2九香がどうかという形です。
▲2九香に△1六角成は▲2三とが厳しいので後手は別の受け方をします。
▲2九香に△同成香なら▲同飛△2五香▲1九香△1六香▲2三と△同金▲1七歩で、ソフトの評価値+821で先手優勢。
この手順は△2九同成香なら▲同飛で相手の成駒がなくなるので先手は少し楽になります。
△2五香と受けた手には▲1九香が意外とうるさいようで、△1六香には▲2三とで歩を入手してから▲1七歩と香車を取りにいって先手が指せているようです。
▲2九香に△2八桂成なら▲同香△同成香▲3五飛△3四歩▲5五飛△5四香▲2五桂△5五香▲3三桂成△2五玉▲4三成桂△2六玉▲1三龍で、ソフトの評価値+1168で先手優勢。
この手順は△2八桂成なら清算してから▲3五飛と飛車を活用することができます。
△3四歩~△5四香で飛車は取られそうですが、▲2五桂が継続手で以下金を角を取って先手優勢のようです。
この展開は後手に入玉されそうでも、先手は大駒2枚もって駒損も回復できそうなので長い将棋になっても対抗できそうです。
理想は後手玉を寄せきればいいのですが、入玉されても先手も入玉を目指すことになりそうです。
▲2九香に△2八香▲同香△同成香▲2九香で、ソフトの評価値+572で先手有利。

この手順の△2八香は1八の成香を残す受け方で▲2八同香に△同成香が飛車取りになります。
ここで飛車を逃げるのでなく▲2九香と打つのが鋭い手でした。
▲2九香に△3九成香なら▲2七香で、ソフトの評価値+1044で先手優勢。
この手順は△3九成香なら以下飛車と角の交換になります。
△3九成香がいるので△2九飛が王手になりません。
先手は持ち駒に角が入ると▲5一角のような手があるので先手が指せているようです。
▲2九香に△1六桂なら▲2八香△同桂左成▲2九香△1八角成▲3六銀△同歩▲2八香△同馬▲3六飛で、ソフトの評価値+567で先手有利。
この手順は△1六桂と足し算の受けなら▲2八香~▲2九香と再度香車を打つ手がありました。
△1八角成には▲3六銀~▲2八香~▲3六飛と飛車を活用する筋で、先手が少し指せているようです。
まだ後手玉を寄せるのは大変ですが、狭い飛車を活用できたという点で先手有利のようです。
本局は狭い飛車なので活用が難しいのですが、少しでも縦に活用できるように考えるという局面でした。
狭い飛車を縦に活用するのが参考になった1局でした。