振り飛車の▲2五飛型の受け方


上図は、先後逆で先手三間飛車からの展開で▲2五飛とした局面。ソフトの評価値-401で後手有利。

先手が三間飛車から中飛車にして5筋の歩の交換から△5四歩の飛車取りに▲2五飛と回ってきました。

▲2五飛は△7五飛を防いだ意味もありますが、狭い飛車なので取られそうな形です。

ただし自ら▲2五飛とする手なのでそれは承知のようです。

▲2五飛の筋は大会でも似たような局面で指されたことがあったので知ってはいたのですが、ぱっと見でどうしても飛車を取りにいきたくなります。

実戦は▲2五飛以下△3三桂▲2四飛△同歩▲3五歩、ソフトの評価値-155で互角。

この手順は△3三桂と跳ねることで以下飛車と角の交換になります。

一般的に飛車と角の交換は飛車の方が得というイメージがあるのですが、本局に関しては後手は△3三桂と跳ねたことで穴熊が弱体化したのが気になります。

また先手は金駒が集結しており玉頭戦に強いような配置です。

後手は歩切れなのと飛車を敵陣に下して8九の桂馬を取るのに手数がかかるので、その間に先手に手を作られるかもしれません。

ここまでの手順は後手が損をしたようです。

実戦は▲3五歩以下△7五飛▲3四歩△4五桂で、ソフトの評価値+87で互角。

この手順の△7五飛としたのもやや疑問だったようで、ソフトは△3五同歩▲3四歩△3六歩▲3三歩成△同金上で、ソフトの評価値-65で互角。

後手は桂馬を先に取られても後から桂馬が取れる形だったので、△7五飛では△3五同歩があったようです。

なお最初の局面図で△3三桂では△3五歩がありました。ソフトの評価値-429で後手有利。

この手の△3五歩は指摘されないとまず浮かばない手です。

先手の飛車の可動域が狭いので、△3五歩と突くことでさらに狭くなりそうです。

次の狙いは△3六歩なのは分かりますが、先手から歩を取る手あるのでその手の対応が気になります。

△3五歩に▲同歩なら△5一角▲3四歩△同金で、ソフトの評価値-439で後手有利。

この手順は△3四同金で飛車と金の交換になりそうなので後手が指せているようです。

△3五歩に▲同銀なら△5一角▲4六銀△3四金、ソフトの評価値-526で後手有利。

この手順は▲3五同銀には△5一角として次に△3三桂で飛車を取りにいく形で、▲4六銀はその受けですが△3四金で後手が指せているようです。

△3五歩に▲同飛なら△同角▲同銀△7五飛で、ソフトの評価値-591で後手有利。

この手順は▲3五同飛には△同角でさっぱりした形になり、△7五飛の局面は後手は歩切れが解消されて後手がいいようです。

なおソフトは△3五歩に対して▲2七銀を推奨していました。

△3五歩に▲2七銀なら△3六歩▲同銀△4六角▲同歩△3四銀▲1五歩で、ソフトの評価値-167で互角。

この手順は自分が最初に浮かんだ手で、後手は銀を取ったら△3四銀として飛車を取る狙いですが、先手も▲1五歩と1筋を攻める手でいい勝負のようです。

なおソフトは△3五歩に▲2七銀なら△9四歩▲2八玉△3六歩▲同銀△4二角▲7四歩△9三桂で、ソフトの評価値-315で後手有利。

この手順の△9四歩はぱっと見意味が分かりにくいのですが、将来先手が▲7四歩と突いて飛車の利きを通してくれば△9三桂と跳ねて8五の地点を抑えるという意味のようです。

先手も▲3五同歩と取りづらいので▲2八玉の手渡しですが、△3六歩~△4二角として次に△3四金で飛車を狙います。

先手は▲7四歩と伸ばしたときに狙いの△9三桂でやや後手が指せているようです。

改めて分かったのですがこの▲2五飛型は結構優秀な指し方のようで、最初は指されると驚きますが調べてみるといい勝負のようです。

振り飛車の▲2五飛型の受け方が参考になった1局でした。