上図は、先後逆で先手三間飛車からの展開で▲1五同歩と歩を取った局面。ソフトの評価値-152で後手有利。
後手が△1五歩と突いた手に▲同歩と取った形です。
対局中は後手が苦しいながらも1筋に手がついたので勝負形になったかと思っていました。
駒割りは飛車と角の交換で、お互いに攻めている桂馬が玉に近い形なので神経を使います。
実戦は△1六銀で以下変化手順で▲3三桂成△同金▲3四歩で、ソフトの評価値+445で先手有利。

この手順の△1六銀は力をためる手で次に△1七歩成▲同銀△同銀成▲同玉で先手玉が薄くなります。
後手玉の持ち駒がたくさん増えれば以下詰み筋がでるかもしれませんが、これにはかなりの枚数がいるようです。
△1六銀に変化手順ですが▲3三桂成△同金▲3四歩がありました。
なぜか▲3三桂成△同金▲3四歩は全く見えていませんでした。
▲3三桂成より後手は早い攻めはありません。
▲3三桂成に△同銀は▲3二角がありますので△同金としますが、そこで▲3四歩が継続手でした。
▲3四歩に△同金なら▲4三角がありますので△3二金と引きます。
▲3四歩以下△3二金▲4一角△7二飛▲5二歩△1七歩▲同銀△同銀成▲同玉△2一銀▲3二角成△同銀▲4二金で、ソフトの評価値+815で先手優勢。
この手順は△3二金には▲4一角と相手の守りの金を攻めるのがいいようで、△7二飛の受けには▲5二歩が飛車の利きを止める手筋で先手が指せているようです。
このような展開になりますとなかなか後手の攻める手番が回ってきません。
後手としてはもう少し早い攻めが求められているようです。
△1六銀では△2九銀がありました。
△2九銀▲同金△1七歩▲同銀△2九桂成▲同玉△3七金で、ソフトの評価値-195で互角。

この手順は△2九銀と銀を打ち込む手で、▲同金に△1七歩が1筋の歩を突き捨てた効果です。
▲同玉なら△2九桂成がありますので▲同銀ですが、そこで△2九桂成とします。
先手の銀が3段目にいってやや薄くなったので▲2九同玉に△3七金と打ち込みます。
後手は桂損の攻めですが、先手からの▲3三桂成△同金▲3四歩の狙いがあるので速度を上げた攻め方です。
△3七金は詰めろではありませんが、次に△3八金▲同玉△5八飛からの寄せがあります。
また後手からは7七の角が質駒になっており、先手は△3七金より早い攻めはありませんのでに受けるしかなさそうです。
△3七金は詰めろでないので▲3三桂不成で詰めろをかける手はありますが、△3八金▲同玉△3三金で、ソフトの評価値-1388で後手優勢。
この手順の▲3三桂不成は味消しの手で、後手に桂馬が入るのでかえって戦力が増えます。
△3八金の何気に大切な手のようで、先に△3三同金だと▲2八金打と1枚埋められて粘られます。
△3七金以下▲2七銀なら△3八金▲同銀△4八金で、ソフトの評価値-27で互角。
この手順の▲2七銀の受けは意外と粘り強いようで、後手は△3八金~△4八金と相手の金駒に張り付いて攻めるようです。
少しでも先手玉を薄くして攻めるという感じですが、後手も駒がやや少ないのでいい勝負のようです。
桂損でも速度を上げて攻めるのが参考になった1局でした。