上図は、横歩取り青野流からの進展で△7六飛に▲7七角と上がった変化手順で、ソフトの評価値+58で互角。
▲7七角に後手は有力な手が2つあって、1つは△同角成の変化を調べました。https://shogiamateur.com/?p=69708&preview=true
今回はもう1つの▲7七角に△2七歩成とする手です。
後手は先に角交換をして歩成りを入れるか、先に歩成りを入れて角交換をするかで微妙に展開が違うようです。
▲7七角△2七歩成▲同歩△7七角成▲同金で、ソフトの評価値+37で互角。

この手順の後手の攻め方に対して、先手の受け方はやや異質です。
△2七歩成に▲同歩とする形は、2七に歩がいることで将来先手の飛車が2八の地点に戻れません。
また▲2七同歩とすることで、2八の地点の利きが通ります。
後手はそれが狙いで、▲2七同歩に△7七角成とします。
△7七角成に▲同桂なら△5五角で、△1九角成と△7七角成を狙います。
△5五角に先手が強く受けるなら▲8七金ですが、△7四飛と飛車をぶつけられると8七の金が浮いているので先手が少し指しにくいです。
よって△7七角成に▲同金とします。
△7七角成▲同金に△同飛成はさすがに無理で、▲同桂△5五角▲8二歩で△同銀なら▲8五飛があります。
よって▲7七同金には△7四飛とします。
▲7七同金△7四飛▲同飛△同歩▲4六角△7三角▲同角成△同桂▲4六角△7二銀で、ソフトの評価値+38で互角。

この手順は△7四飛に▲同飛で飛車交換になり、先手後手共に持ち駒に大駒2枚ずつ入りました。
じっくりした将棋ばかり指すとこのような戦型は感覚が狂い易いのですが、横歩取りの将棋を繰り返し調べていくと目が慣れるというか違和感が少なくなります。
△7四同歩に▲4六角が遠みの角で、ここで▲5五角は△8五飛があります。
▲4六角に△7三角と合わせるのが形で▲同角成△同桂と進みますが、これは先手が手損して後手に桂馬を跳ねさせてます。
これだけを見ると先手が損をしているようですが意外とそうではなく、桂馬を跳ねることで7三の桂馬が狙われやすくなるのと8一の地点に空間があくので一長一短のようです。
△7三桂に再度▲4六角と自陣に角を打って、以下△7二銀としてどうかという形です。
大きな手の流れはこのようですが、△7二銀に先手がどのように指すかが気になります。
この戦型の難しいところは、やや局面が落ち着き始めたらそれ以後の指し方です。
お互いに大駒の飛車をもっているため、自陣に隙が生じると飛車を打たれる筋があります。
そのため金駒があまり前に出るような駒組みがしづらく、発展性があまりないです。
仮に△7二銀の後に大会だったらどう指すかを考えると、それだけでかなり時間を費やしそうです。
それではあまり非効率なので、もう少し先にことを調べる必要がありそうです。
横歩取り青野流のよくある別の変化が参考になった1局でした。