上図は、横歩取り青野流からの進展で変化手順から△4八歩と打った局面。ソフトの評価値-734で後手有利。
この局面の駒割りは銀と桂馬の交換で先手が少し駒損です。
また先手の金が銀が取られそうな形なのでさらに先手は駒損になりそうです。
後手は取れる銀を取らずに△4八歩と厳しく打ってきましたが、普通に△3八と▲同金で先手の駒損が大きくこれでも先手が悪かったようです。
対局中は先手は受けても仕方ないと思って攻めることにしました。
実戦は▲4四歩△同金▲同桂△同飛で、ソフトの評価値-634で後手有利。
この手順の▲4四歩に△同金と取るのは部分的に金と桂馬の交換になりますが、後手はさっぱりする形で普通の受け方のようです。
これでも後手有利なのですが、ソフトは▲4四歩に△4九歩成を推奨していました。
▲4四歩△4九歩成▲4三歩成△6一玉で、ソフトの評価値-717で後手有利。

この後手の手順はなかなか選びにくいのですが、▲4四歩に強く△4九歩成と踏み込む展開です。
▲4三歩成に△同玉なら▲6一角がありますので△6一玉としましたが、後手玉に近い3段目にと金ができてぱっと見で後手玉が危険になったようにも見えます。
この局面は後手玉だけ見ると形勢が接近したように見えるのですが、先手玉を見るとと金が2枚迫っており先手玉がどの程度危険なのかが気になります。
△6一玉に▲5二角△7一玉▲4四となら、△5六飛▲同歩△5九金で詰みです。
この手順はうっかりしやすいのですが、△5六飛▲同歩に△5七銀▲6九玉△6八金と上から攻めたくなります。
しかしこの手順は8八に飛車がいるので先手玉は詰まないようです。
▲5六同歩には下から△5九金と打つのが盲点で、ちょっとした違いですがこの手を見逃すとややこしくなります。
自分はこの手順は見えていませんでしたが、詰将棋の変化手順で詰みの場合でもうっかいしやすい詰まし方を逃がすことがあるのでよくあるので、詰まし方はたくさん覚えておいた方がいいようです。
△6一玉以下▲8二歩△同金▲4九銀△4七銀▲6九玉△5七角成▲6八桂△4八とで、ソフトの評価値-819で後手優勢。
この手順は▲8二歩~▲4九銀も粘りのある指し方ですが、△4七銀~△5七角成で後手が少し指せているようです。
最初の局面図の▲4四歩では▲5九金もありました。
▲5九金△3八と▲6八金上で、ソフトの評価値-1494で後手優勢。

この手順は▲5九金と逃げる手で、以下△3八とに▲6八金上とさらに辛抱する手です。
元々の局面が先手が悪いのでどの様に粘るかという形ですが、自玉の守りにいる金は取らせませんという粘り方のようです。
▲6八金上の時点で駒割りは桂馬と銀銀なので大きく先手が駒損しています。
▲6八金上以下△4九歩成▲1六角△4七銀▲6九玉△5六銀不成▲4四歩△同飛▲3六桂△1四飛▲4四歩△1六飛▲4三歩成△同玉▲1六歩△4七角▲7九玉△3六角成で、ソフトの評価値-1008で後手優勢。
この手順も興味深いのは△4九歩成に▲1六角と打つ手です。
普通は▲4四歩とすると思っていたのですが角のラインで攻める手で、後手は歩切れなので角の利きと止めるのが難しいです。
後手の△4七銀に▲同玉なら△3七角成以下先手玉が詰みなので▲6九玉としましたが、△5六銀不成と桂馬を取った時に今度は反対から▲4四歩~▲3六桂も鋭いです。
このような展開も全く自分は気がついていませんでしたが、以下の展開も手の見え方が違うようでまだ自分の場合は中盤から終盤力が全然足らないようです。
形勢が悪いときの粘り方が参考になった1局でした。