最終盤できっちりと寄せる

上図は、先後逆で先手三間飛車からの展開で▲3九銀と打った局面。ソフトの評価値-99985で後手勝勢。

自分の将棋はよく詰み逃しがあるのですが、本局もその1局です。

対局中は△3九同龍以下直感で詰んでもおかしくないと思っていましたが、▲同玉△4八銀の後がよく分からなくて断念しました。

実戦は△3七桂と打ちましたが、やはり△3九龍以下先手玉は詰んでいたようです。

▲3九銀以下△同龍▲同玉△2七桂で、ソフトの評価値-99984で後手勝勢。

この手順は▲3九銀以下△同龍~△2七桂と桂馬で王手をする筋です。

安い駒を最初に使って、できるだけ金駒は最後に使う寄せがありました。

この形は先手の玉が2七の地点いけば△4七龍の筋があります。

また▲1六玉の形になっても2四に歩がいるので上部脱出を防いでいます。

後手は斜めに使える駒として角と銀があるのと寄せの基本の持ち駒の金があり、さらに飛び道具としての桂馬もあるので持ち駒としてはかなり豊富でした。

△2七桂に▲2九玉なら△7九龍▲2八玉△1九龍▲2七玉△1八角▲1六玉△2七銀まで詰みです。

この手順は△1八角と3六玉の形を防ぐのが大きく以下詰みです。

△2七桂に▲2八玉なら△3九角▲1八玉△1九桂成▲同玉△2七桂▲1八玉△1九金▲2七玉△4七龍▲3七銀△同歩成▲同歩△3六銀▲1六玉△2七銀打まで詰みです。

この手順の▲2八玉は手数が伸びますが、△3九角~△2七桂が分かりやすかったようです。

△1九金は少し指しにくいですが、▲2七玉に△4七龍の一間龍の筋にするのが分かりやすいようです。

これらの手順を見ると思ったほど難しくはなかったですが、△2七桂が見えなかったのでは仕方ありません。

また最初の局面図から別の詰まし方もありました。

▲3九銀以下△同龍▲同玉△4八銀で、ソフトの評価値-99990で後手勝勢。

この手順は対局中に浮かんだ手ですが、▲同玉でも▲2九玉でもはっきりしないと思っていました。

△4八銀に▲同玉なら△5七角▲5八玉△6八龍▲4九玉△4八龍まで詰みです。

この手順は▲4八同玉なら△5七角以下の簡単な詰みでした。

△5七角で△5六桂を考えていたのが筋が悪かったです。

△4八銀に▲2八玉なら△3七金▲同歩△同歩成▲1八玉△2七角▲2九玉△3八とまで詰みです。

この手順は▲2八玉には△3七金と抑えれば以下やさしい詰みでした。

△4八銀に▲2九玉なら△7九龍▲1八玉△2九角▲2七玉△3七金▲同歩△同歩成▲1六玉△3八角成まで詰みです。

この手順は▲2九玉になると少し複雑になるのですが、△7九龍~△2九角は普通に見えますが次の△3七金が見えるかどうかです。

△3七角成で△3八角成は▲3六玉で先手玉は詰みません。

これらの手順を見ても△4八銀以下の詰まし方もそこまで難しくはなかったので、もう少し最終盤の手が見えるようにならないといけないようです。

なお最初の局面図の▲3九銀に実戦の△3七桂以下でも詰んでいたようで、これはまた別の機会に調べてみます。

最終盤できっちりと寄せるのが参考になった1局でした。

相手玉を薄くして攻める

上図は、先後逆で先手三間飛車からの展開で▲3九歩と打った局面。ソフトの評価値-861で後手優勢。

駒割りは飛金と角銀桂で先手が少し駒得していますが、後手が先に攻めているので後手が指せているようです。

ただし、先手から▲3三桂不成△同金▲3四歩のような手が回ると少しうるさいです。

よってこの局面は後手はうまく寄せの形にもっていきたく7七の角は質駒ですが、やや攻め駒不足でです。

実勢は△7九飛▲5九歩で、ソフトの評価値-819で後手優勢。

この手順は△7九飛と飛車を遠くから打つ手ですが、7七に角がいるので▲5九歩と受ける手がありました。

ここに歩を打たれると歩が壁になって7九の飛車が活用できるまで手数がかかります。

△8九飛成~△7七飛成~△5九龍のような感じだと、その間に先手に攻められる可能性があります。

▲5九歩には△3八金▲同歩△7七上飛成▲同桂△5九飛成で、ソフトの評価値-815で後手優勢。

この手順は△3八金~△7七上飛成として攻めの速度を上げる手で、▲同桂に△5九飛成と王手をかけることができます。

これ以下で寄せ切れればいいのですが、先手に飛車が渡ったので将来▲6一飛のような王手があります。

この王手は合駒請求みたいな手で、後手はできるだけ安い駒で受けたいのですが3六に歩がいると3筋に歩を打てません。

よって金駒を打って合駒をするのですが、やや攻めの戦力不足になる可能性があります。

そこらへんを見極めて指す必要があるのでやや難易度が高いです。

△7九飛では△3八金がありました。

△3八金▲同歩△4九飛で、ソフトの評価値-823で後手優勢。

この手順は金を取って飛車を打つ展開ですが、興味深い手の流れです。

まず△3八金ですが、先に金を取ることで先手玉は金駒が1枚なくなります。

▲同歩に△4九飛と先手玉の近くから飛車を打ったのですが、感覚的には少し指しにくい手です。

近くから飛車を打つと▲3九金のような手で飛車をはじかれて受けるてが生じるのですが、飛車を遠くから打つと▲5九歩のような7七の角を活かした受け方が生じます。

7七の角の利きを受けに使わせないという意味の△4九飛ですが、先手はいくつかの受け方があります。

△4九飛に▲3九金なら△8九飛成▲3三桂不成△同金▲1三銀△同銀▲2三桂△同金▲3二銀△2二金打▲4三角△3七桂▲2八玉△3二金▲同角成△2一銀▲2三馬△3五桂で、ソフトの評価値-4460で後手勝勢。

この手順は▲3三桂不成△同金で先手に有効な手がないと思っていましたが、▲1三銀~▲2三桂~▲3二銀の筋は気がつきませんでした。

これでも後手が残っているようですが、先手の最後の粘りは参考にしたいです。

△4九飛以下▲3九桂△4八金で、ソフトの評価値-1189で後手優勢。

この▲3九桂は安い駒を合駒にする手で、飛車取りではありませんので後手も少し安心するところはあります。

ただし、将来3九の桂馬が取れても金駒と違って使いにくいところがあります。

▲3九桂には△4八金と張り付く手がありました。

△4八金は詰めろではありませんが、確実に3九の桂馬は取れそうです。

△4八金に▲2八銀打なら△3七歩成▲同歩△3八歩▲3三桂不成△同金▲1八玉△3九歩成▲6七角△2九角▲2七玉△4七金で、ソフトの評価値-1347で後手優勢。

この手順は▲2八銀打には△3七歩成~△3八歩で攻めを継続する手で、この瞬間が後手としては少し怖いところはあります。

▲3三桂不成△同金の後の先手の攻めが難しいので▲1八玉としましたが、△3九歩成りで後手が指せているようです。

ただし、後手必勝ではないので勝勢にもっていくまでは手数がかかるようです。

相手玉を薄くして攻めるのが参考になった1局でした。

桂損でも速度を上げて攻める

上図は、先後逆で先手三間飛車からの展開で▲1五同歩と歩を取った局面。ソフトの評価値-152で後手有利。

後手が△1五歩と突いた手に▲同歩と取った形です。

対局中は後手が苦しいながらも1筋に手がついたので勝負形になったかと思っていました。

駒割りは飛車と角の交換で、お互いに攻めている桂馬が玉に近い形なので神経を使います。

実戦は△1六銀で以下変化手順で▲3三桂成△同金▲3四歩で、ソフトの評価値+445で先手有利。

この手順の△1六銀は力をためる手で次に△1七歩成▲同銀△同銀成▲同玉で先手玉が薄くなります。

後手玉の持ち駒がたくさん増えれば以下詰み筋がでるかもしれませんが、これにはかなりの枚数がいるようです。

△1六銀に変化手順ですが▲3三桂成△同金▲3四歩がありました。

なぜか▲3三桂成△同金▲3四歩は全く見えていませんでした。

▲3三桂成より後手は早い攻めはありません。

▲3三桂成に△同銀は▲3二角がありますので△同金としますが、そこで▲3四歩が継続手でした。

▲3四歩に△同金なら▲4三角がありますので△3二金と引きます。

▲3四歩以下△3二金▲4一角△7二飛▲5二歩△1七歩▲同銀△同銀成▲同玉△2一銀▲3二角成△同銀▲4二金で、ソフトの評価値+815で先手優勢。

この手順は△3二金には▲4一角と相手の守りの金を攻めるのがいいようで、△7二飛の受けには▲5二歩が飛車の利きを止める手筋で先手が指せているようです。

このような展開になりますとなかなか後手の攻める手番が回ってきません。

後手としてはもう少し早い攻めが求められているようです。

△1六銀では△2九銀がありました。

△2九銀▲同金△1七歩▲同銀△2九桂成▲同玉△3七金で、ソフトの評価値-195で互角。

この手順は△2九銀と銀を打ち込む手で、▲同金に△1七歩が1筋の歩を突き捨てた効果です。

▲同玉なら△2九桂成がありますので▲同銀ですが、そこで△2九桂成とします。

先手の銀が3段目にいってやや薄くなったので▲2九同玉に△3七金と打ち込みます。

後手は桂損の攻めですが、先手からの▲3三桂成△同金▲3四歩の狙いがあるので速度を上げた攻め方です。

△3七金は詰めろではありませんが、次に△3八金▲同玉△5八飛からの寄せがあります。

また後手からは7七の角が質駒になっており、先手は△3七金より早い攻めはありませんのでに受けるしかなさそうです。

△3七金は詰めろでないので▲3三桂不成で詰めろをかける手はありますが、△3八金▲同玉△3三金で、ソフトの評価値-1388で後手優勢。

この手順の▲3三桂不成は味消しの手で、後手に桂馬が入るのでかえって戦力が増えます。

△3八金の何気に大切な手のようで、先に△3三同金だと▲2八金打と1枚埋められて粘られます。

△3七金以下▲2七銀なら△3八金▲同銀△4八金で、ソフトの評価値-27で互角。

この手順の▲2七銀の受けは意外と粘り強いようで、後手は△3八金~△4八金と相手の金駒に張り付いて攻めるようです。

少しでも先手玉を薄くして攻めるという感じですが、後手も駒がやや少ないのでいい勝負のようです。

桂損でも速度を上げて攻めるのが参考になった1局でした。

振り飛車の▲2五飛型の受け方

上図は、先後逆で先手三間飛車からの展開で▲2五飛とした局面。ソフトの評価値-401で後手有利。

先手が三間飛車から中飛車にして5筋の歩の交換から△5四歩の飛車取りに▲2五飛と回ってきました。

▲2五飛は△7五飛を防いだ意味もありますが、狭い飛車なので取られそうな形です。

ただし自ら▲2五飛とする手なのでそれは承知のようです。

▲2五飛の筋は大会でも似たような局面で指されたことがあったので知ってはいたのですが、ぱっと見でどうしても飛車を取りにいきたくなります。

実戦は▲2五飛以下△3三桂▲2四飛△同歩▲3五歩、ソフトの評価値-155で互角。

この手順は△3三桂と跳ねることで以下飛車と角の交換になります。

一般的に飛車と角の交換は飛車の方が得というイメージがあるのですが、本局に関しては後手は△3三桂と跳ねたことで穴熊が弱体化したのが気になります。

また先手は金駒が集結しており玉頭戦に強いような配置です。

後手は歩切れなのと飛車を敵陣に下して8九の桂馬を取るのに手数がかかるので、その間に先手に手を作られるかもしれません。

ここまでの手順は後手が損をしたようです。

実戦は▲3五歩以下△7五飛▲3四歩△4五桂で、ソフトの評価値+87で互角。

この手順の△7五飛としたのもやや疑問だったようで、ソフトは△3五同歩▲3四歩△3六歩▲3三歩成△同金上で、ソフトの評価値-65で互角。

後手は桂馬を先に取られても後から桂馬が取れる形だったので、△7五飛では△3五同歩があったようです。

なお最初の局面図で△3三桂では△3五歩がありました。ソフトの評価値-429で後手有利。

この手の△3五歩は指摘されないとまず浮かばない手です。

先手の飛車の可動域が狭いので、△3五歩と突くことでさらに狭くなりそうです。

次の狙いは△3六歩なのは分かりますが、先手から歩を取る手あるのでその手の対応が気になります。

△3五歩に▲同歩なら△5一角▲3四歩△同金で、ソフトの評価値-439で後手有利。

この手順は△3四同金で飛車と金の交換になりそうなので後手が指せているようです。

△3五歩に▲同銀なら△5一角▲4六銀△3四金、ソフトの評価値-526で後手有利。

この手順は▲3五同銀には△5一角として次に△3三桂で飛車を取りにいく形で、▲4六銀はその受けですが△3四金で後手が指せているようです。

△3五歩に▲同飛なら△同角▲同銀△7五飛で、ソフトの評価値-591で後手有利。

この手順は▲3五同飛には△同角でさっぱりした形になり、△7五飛の局面は後手は歩切れが解消されて後手がいいようです。

なおソフトは△3五歩に対して▲2七銀を推奨していました。

△3五歩に▲2七銀なら△3六歩▲同銀△4六角▲同歩△3四銀▲1五歩で、ソフトの評価値-167で互角。

この手順は自分が最初に浮かんだ手で、後手は銀を取ったら△3四銀として飛車を取る狙いですが、先手も▲1五歩と1筋を攻める手でいい勝負のようです。

なおソフトは△3五歩に▲2七銀なら△9四歩▲2八玉△3六歩▲同銀△4二角▲7四歩△9三桂で、ソフトの評価値-315で後手有利。

この手順の△9四歩はぱっと見意味が分かりにくいのですが、将来先手が▲7四歩と突いて飛車の利きを通してくれば△9三桂と跳ねて8五の地点を抑えるという意味のようです。

先手も▲3五同歩と取りづらいので▲2八玉の手渡しですが、△3六歩~△4二角として次に△3四金で飛車を狙います。

先手は▲7四歩と伸ばしたときに狙いの△9三桂でやや後手が指せているようです。

改めて分かったのですがこの▲2五飛型は結構優秀な指し方のようで、最初は指されると驚きますが調べてみるといい勝負のようです。

振り飛車の▲2五飛型の受け方が参考になった1局でした。

下段の香車で攻めの利きを増やす

上図は、角換わりからの進展で△3六同歩と銀を取った局面。ソフトの評価値+842で先手優勢。

駒割りは先手の銀損でしかも歩切れなので攻めが細いのですが、この局面は先手優勢だったのは気がつきませんでした。

先手玉が堅いのと先手は飛車と龍とと金をうまく活用できれば手になりそうです。

ただし、後手玉も中段玉なので入玉の含みもあり先手もプレッシャーがかかります。

実戦は▲3六飛△3五歩▲1六飛△同角▲2三とで、ソフトの評価値+159で互角。

この手順は▲3六飛で以下飛車と角の交換で手の流れは悪くなかったようですが、次の▲2三とがまずかったようです。

▲2三とに△同金とされて先手に手があればいいのですが、なければ飛車を渡したことで王手での攻防に飛車を打たれます。

飛車を渡すのはそれなりに決断のいる手ですが、そのような局面を大きく動かす手の前に攻めの戦力を増やした方が考えやすかったようです。

▲3六飛では▲2九香がありました。

▲2九香に△2四歩なら▲3六飛△3五歩▲1六飛△同角▲2三角で、ソフトの評価値+99995で先手勝勢。

この手順はうまくいきすぎですが、▲2九香と下段に香車を打つ手です。

下段に打つことで2筋からの後手の脱出を防いでいます。

また次に▲2三とのような攻めがありますので後手は受けることになります。

▲2九香に△2四歩は甘い受けなのですが、▲3六飛が金取りで後手は△3五歩と先手を取って受けます。

以下▲1六飛△同角▲2三角で後手玉が以下詰みになりました。

下から追って詰ますのはやや見えにくく、取ったばかりの角を打ち込んで詰みということで自分はこのような筋が全く見えていませんでした。

▲2三角に△同金▲同龍△1五玉▲2四龍まで詰みですが、これが香車を下段に打った効果です。

▲2九香に△2七桂なら▲3六飛△3五歩▲1六飛△同角▲8八玉△3九飛▲5一角で、ソフトの評価値+718で先手有利。

この手順は△2七桂と2筋を止めつつかつ飛車取りでこれは実戦的な手です。

△2七桂にも▲3六飛として以下△3五歩▲1六飛△同角までは浮かびますが、次の▲8八玉の早逃げがうまいです。

つい攻めることばかりを考えがちですが、1段玉は飛車の王手がかかるので玉を入城することで攻めに専念できます。

△3九飛は攻防の手で、次に△2九飛成と香車を抜く手があります。

このような形だと△2九飛成に▲4七角が王手龍取りになるので、先手は角を持ち駒に温存しての攻め方を考えがちですが、▲5一角が少し浮かびづらいです。

▲5一角に△2九飛成なら▲3三角成△2五玉▲2三龍△3六玉▲4七金打まで詰みです。

▲5一角に△4二香なら▲6二角成△同銀▲2六金△2五銀▲1六金△同銀▲3四歩△2四金▲2三と△同金▲3二角△2四金打▲2三角成△同金▲2六金△2五角▲1五桂△2四金▲3三歩成△5八角成▲2三桂成で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は△4二香なら▲6二角成~▲2六金の逃げ道封鎖がありました。

△2五銀と打てばまだ後手も粘れそうですが、▲1六金△同銀▲3四歩で△同金なら▲2三龍まで詰みです。

よって△2四金としましたが、▲2三と△同金▲3二角が鋭いです。

以下△2四金打には▲2三角成~▲2六金で再度後手玉の逃げ道を封鎖します。

△2五角は先手をとっての受けではないので▲1五桂からの攻めが間に合いました。

下段の香車を打つことで攻めの駒の利きが増えるのが大きかったようです。

下段の香車で攻めの利きを増やすのが参考になった1局でした。

狭い飛車を縦に活用する

上図は、角換わりからの進展で△2七角と打った局面。ソフトの評価値+317で先手有利。

△2七角は飛車取りなのでそれを受けることになりますが、飛車をどこに移動するかによって局面が大きく変わるようです。

実戦は△2七角▲6九飛△1六角成で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は▲6九飛と飛車を横に逃げるので、飛車を責められる展開にはなりません。

ただ、6筋に飛車を移動することで飛車は横の利きでは攻めに使えますが、縦の筋の攻めはできなくなります。

元々先手は飛車が2枚あるとはいえ攻めがやや細いので、飛車を横に移動するとさらに攻めが細くなったようです。

▲6九飛では▲3九飛がありました。

▲3九飛△3六桂▲2九香で、ソフトの評価値+656で先手有利。

この手順は▲3九飛と3筋に飛車を回る手で、将来▲3五飛のような手を狙っています。

先手の飛車は狭いところで動いているので狙われやすいのですが、まずは飛車を縦と横に活用できる可能性がある▲3九飛と指すべきだったようです。

△3六桂は▲3五飛をただ受けてもたれるような指し方をされると、先手も攻めるのに苦労するように見えました。

自分は△3六桂が浮かんだのですが、この場合は少し甘い手だったようです。

先手は歩切れなので手を作るのが難しいのですが、▲2九香がどうかという形です。

▲2九香に△1六角成は▲2三とが厳しいので後手は別の受け方をします。

▲2九香に△同成香なら▲同飛△2五香▲1九香△1六香▲2三と△同金▲1七歩で、ソフトの評価値+821で先手優勢。

この手順は△2九同成香なら▲同飛で相手の成駒がなくなるので先手は少し楽になります。

△2五香と受けた手には▲1九香が意外とうるさいようで、△1六香には▲2三とで歩を入手してから▲1七歩と香車を取りにいって先手が指せているようです。

▲2九香に△2八桂成なら▲同香△同成香▲3五飛△3四歩▲5五飛△5四香▲2五桂△5五香▲3三桂成△2五玉▲4三成桂△2六玉▲1三龍で、ソフトの評価値+1168で先手優勢。

この手順は△2八桂成なら清算してから▲3五飛と飛車を活用することができます。

△3四歩~△5四香で飛車は取られそうですが、▲2五桂が継続手で以下金を角を取って先手優勢のようです。

この展開は後手に入玉されそうでも、先手は大駒2枚もって駒損も回復できそうなので長い将棋になっても対抗できそうです。

理想は後手玉を寄せきればいいのですが、入玉されても先手も入玉を目指すことになりそうです。

▲2九香に△2八香▲同香△同成香▲2九香で、ソフトの評価値+572で先手有利。

この手順の△2八香は1八の成香を残す受け方で▲2八同香に△同成香が飛車取りになります。

ここで飛車を逃げるのでなく▲2九香と打つのが鋭い手でした。

▲2九香に△3九成香なら▲2七香で、ソフトの評価値+1044で先手優勢。

この手順は△3九成香なら以下飛車と角の交換になります。

△3九成香がいるので△2九飛が王手になりません。

先手は持ち駒に角が入ると▲5一角のような手があるので先手が指せているようです。

▲2九香に△1六桂なら▲2八香△同桂左成▲2九香△1八角成▲3六銀△同歩▲2八香△同馬▲3六飛で、ソフトの評価値+567で先手有利。

この手順は△1六桂と足し算の受けなら▲2八香~▲2九香と再度香車を打つ手がありました。

△1八角成には▲3六銀~▲2八香~▲3六飛と飛車を活用する筋で、先手が少し指せているようです。

まだ後手玉を寄せるのは大変ですが、狭い飛車を活用できたという点で先手有利のようです。

本局は狭い飛車なので活用が難しいのですが、少しでも縦に活用できるように考えるという局面でした。

狭い飛車を縦に活用するのが参考になった1局でした。

飛車を逃げずに香車を打ち返す

上図は、角換わりからの進展で△1三歩と打った局面。ソフトの評価値+542で先手有利。

先手が▲1一龍と王手をした手に△1三歩と打って受けた形です。

駒割りは飛車と角桂の交換ですが、先手が攻めているのと自玉が安全なので先手が指せているようです。

ただし、先手は歩切れでやや攻めが細い形なのでうまく攻めないと攻めが途切れてしまいそうです。

実戦は△1三歩以下▲1二龍で以下変化手順で△1六角▲4八飛△2七角成で、ソフトの評価値+38で互角。

この手順は▲1二龍と2三の地点に駒を利かせて力をためてつもりだったのですが、△1六角~△2七角成ともたれるような指し方でどうかという展開です。

△2七角成に対して先手は▲2三と△同金▲1五歩が狙い筋ですが、△2四玉とされて以下▲2五香△同玉▲2三龍△2四歩で、ソフトの評価値-2で互角。

この手順は先手はと金と香車を渡す代わりに金を入手する手ですが、△2四歩とされるとまだ寄り筋はなさそうです。

先手はできればもう少しうまい攻め筋を探したいです。

▲1二龍では▲3九飛がありました。

▲3九飛△1七角▲3八飛△2八成香▲1八香で、ソフトの評価値+404で先手有利。

この手順は▲3九飛と飛車を3筋に回って次に▲3五飛を狙う手です。

後手は△1七角と打って飛車取りと3五の地点を守る手で自然な手ですが、▲3八飛△2八成香に▲1八香と打つ手がありました。

この展開は▲1八香と打つ手が見えないと指せない手の流れでした。

飛車取りなので飛車が逃げる手が浮かびそうですが、諦めずに手を探すと▲1八香にたどり着くようです。

▲1八香以下△3八成香▲1七香△1六香▲3一龍で、ソフトの評価値+572で先手有利。

この手順は後手は△3八成香と飛車を取ったのですが、▲1七香が角を取って王手になります。

▲1七香に△1六香としましたが、そこで▲3一龍が少し浮かびづらいです。

取れる駒が当たっているときに取らずに別の手を指すというのが、なかなか浮かびづらいです。

▲3一龍で▲1六香△同角▲1九香としても△2九飛の王手で香車を抜かれてしまいます。

先手は1段玉なので飛車を渡す攻めは制約があります。

よって▲3一龍としたのですが、△2四金と△2四玉が気になります。

▲3一龍に△2四金なら▲1六香△同角▲2三とで、ソフトの評価値+1046で先手優勢。

この手順は△2四金なら▲1六香に△同角がやや甘い手で、この場合は▲2三とがありました。

▲2三とに△同玉なら▲4一角、▲2三とに△同金なら▲3五龍という感じです。

▲1六香に△2五玉なら▲3八銀△3九飛▲4九角で、ソフトの評価値+936で先手優勢。

この手順は飛車を渡して△3九飛には▲4九角が打ちづらいのですが、これで先手指せているようです。

▲3一龍に△2四玉なら▲1六香△同角▲8八玉△1九飛▲5一角△4二香▲6二角成△同銀▲2六金△3四角打▲4二龍で、ソフトの評価値+664で先手有利。

この手順は▲1六香△同角は自然ですが、次の▲8八玉が落ち着いた手のようです。

ここに入城すると飛車の王手がかからないので攻めに専念することができます。

以下▲5一角と下から攻める手で、金を入手して▲2六金として先手が指せているようです。

これらの手順を調べると結構難しい手が多く実戦では多分指せないと思いますが、少しでも精度のいい手を指して攻めが繋がるようにしたいです。

飛車を逃げずに香車を打ち返すのが参考になった1局でした。

少しでも攻め駒を増やして対抗する

上図は、角換わりからの進展で△2四玉とした局面。ソフトの評価値+20で互角。

後手が3三玉の形から△2四玉と上がってきました。

相居飛車の角換わり腰掛銀や矢倉などは、うまく攻めないと相手の玉が入玉を目指すような展開になります。

そのときに攻める方が抑えの駒が盤上にあればいいのですが、攻める方もぎりぎりのところで攻めているケースも多く抑えの駒がないことが多いです。

駒割りは飛車と角香の交換でいい勝負のようです。

先手は飛車を2枚持っていますが、4九の飛車はやや抑え込まれています。

また4一の飛車は敵陣にある形なのでそれなりに働きそうですが、将来▲9一飛成とすると6一の地点の駒を打たれて壁になることがあります。

2一のと金と1四の桂馬が活用できればいいのですが、後手玉は上部脱出の形になると下から追って攻める形になるので活用しにくいです。

そのような意味で形勢は互角でも先手としては大変な局面という感じです。

実戦は△2四玉以下▲2二と△3三金▲9一飛成に変化手順で△6一桂で、ソフトの評価値-185で互角。

この手順は▲2二とでと金の活用を目指しました。

対局中は▲2二とか▲2二桂成のどちらかと思っていましたが、▲2二桂成は少し重たいような気がしてやめました。

▲2二とに△3三金▲9一飛成は自然な手の流れですが、変化手順で△6一桂という手がありました。

この手が入ると先手の9一の龍が直接後手玉を攻めることが難しくなります。

先手は2二のと金と1四の桂馬が働けばいいのですが、2二の地点にと金がいるので1四の桂馬の活用は難しいです。

また1四の桂馬も取られそうなので先手の戦力が不足しています。

後手は角2枚をもってもたれるような指し方が可能で、うまくいけば入玉も目指せそうなので後手の方が楽しみが多いような感じです。

▲2二とでは▲2二桂成がありました。

▲2二桂成△3三金▲9一飛成△6一桂▲3一とで、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は▲2二桂成とすることで桂馬が取られる筋はなくなりました。

△3三金と逃げた手に▲9一飛成と香車を補充しますが△6一桂と桂馬を打って壁を作りました。

先手は龍の活用が難しくなったのですが、▲3一とでどうかという形です。

この局面図も先手が攻めるのは結構大変そうですが、と金と成桂がいるので少しは戦力がそろっています。

先手は余裕があれば▲9四龍と歩を補充して▲7五歩△同歩▲7四歩で桂馬を取りにいくか、▲7一龍として金と桂馬を質駒にするかなどが浮かびます。

また▲4八飛と飛車を活用するか、▲4八金と攻め駒を応援するかなどもありそうです。

先手は歩切れなので細かい攻めができないのがつらいですが、将棋は相手がいることなので簡単ではなさそうです。

▲3一と以下△1六角▲4八飛△2七角成▲3二と△3四金▲3八銀△2八馬で、ソフトの評価値+33で互角。

この手順は後手が△1六角以下動いてきたのに対して、先手は▲4八飛~▲3八銀と活用してどうかという展開です。

先手は9一の龍の働きがいまひとつなのが不満ですが、形勢は互角のようです。

やはり最初の局面図も結構先手にとって難しい局面だったようです。

少しでも攻め駒を増やして対抗するのが参考になった1局でした。

飛車の打ち場所で形勢が少し違う

上図は、角換わりからの進展で△3三同玉と馬を取った局面。ソフトの評価値+315で先手有利。

先手が飛車と角の交換から攻める展開で、ここで先手の手番なので飛車を下すのが自然です。

どこに飛車を下すかという局面ですが、▲4一飛と▲5一飛と▲8一飛の3通りが浮かびます。

▲4一飛と▲5一飛は敵陣の金駒の内側に飛車を打つ手で、意味合いはほとんど同じだと思っていました。

▲8一飛と打つのは敵陣の金駒の外側に飛車を打つ手で、▲4一飛と▲5一飛とは少し意味合いが違います。

▲8一飛以下△6一香▲9一飛成△1八香成▲2五飛△1三歩で、ソフトの評価値+104で互角。

この手順は▲8一飛と打つと△6一香と打たれて後手に壁を作られます。

以下▲9一飛成に△1八香成ともたれる指し方で、▲2五飛に△1三歩で先手も攻め駒が少なく互角のようです。

実戦は▲5一飛△4三角▲2二歩△3二金▲2一歩成△1八香成で、ソフトの評価値+212で互角。

この手順の▲5一飛は敵陣の金駒の内側に飛車を打つ手の金取りなので、それを受けることになります。

△4三角は自陣角ですが、利きが多いので受けとしてはいい手だったようです。

以下▲2二歩~▲2一歩成でと金を作りましたが、△1八香成で先手の飛車を責める展開です。

将来的に後手から上部脱出の入玉のような筋もありそうなので、先手としてもプレッシャーががかります。

△4三角と打たせたことで先手は▲2五飛と飛車を活用するのができなくなったのが何気に痛いようです。

△1八香に実戦は▲4九飛としたのですが、△2七角と先手の飛車を責める手があったようです。

手順に飛車を責められると相手の守り駒が増えてくるので、上部脱出を防ぐのがだんだん難しくなります。

▲4九飛と逃げるところでは▲6九飛と逃げるべきだったようですが、飛車が縦に使えなくなったので先手にとってやや不満の流れではあります。

▲5一飛では▲4一飛がありました。

▲4一飛△1八香成▲3九飛△3二角▲9一飛成△1七角で、ソフトの評価値+498で先手有利。

この手順は▲4一飛と4筋に飛車を打つ手で、最初は▲5一飛との違いが分かりませんでした。

▲4一飛に△4三角なら▲同飛成△同玉▲2三飛成で、ソフトの評価値+1950で先手優勢。

この手順は△4三角とすると▲同飛成~▲2三飛成で後手陣が崩壊します。

後手の△1八香成▲3九飛△3二角は先手を取った受け方ですが、▲9一飛成と香車を補充します。

先手は飛車を3筋に逃げたことで将来▲3五飛のような手が生じます。

よって△1七角と飛車取りに打って▲3五飛も防いだのですが、この局面は先手有利だったようです。

真ん中の局面図と最後の局面図の違いがよく分からず、どこに形勢の差があるのかを考えてみました。

先手の敵陣に打った飛車は、最後の局面図の方が香車を取れているので働いているようです。

後手は最後の局面図の△3二角と打っている形があまりいい形ではなさそうです。

そのような意味で最後の局面図の方が先手の形勢がいいようですが、評価値を見ながら考えていることもあり、自分もよく分かりませんでした。

最後の局面図から▲3七飛△6一香▲1七飛△同成香▲5一角で、ソフトの評価値+410で先手有利。

この手順は先手は飛車を活用して飛車を角の交換をするのですが、やはり自陣飛車が働く形が先手にとって理想的な展開のようです。

今回の内容は少し自分でも難しかったのですが、2枚の飛車がどのような形だったら働くかを考えるのが大事だったようです。

実戦ではなかなか分からなくても、ちょっとした違いに気がつくようになれば指し手の精度も今よりよくなるかもしれません。

飛車の打ち場所で形勢が少し違うのが参考になった1局でした。

少ない攻め駒で手を繋ぐ

上図は、角換わりからの進展で△1五同歩とした局面。ソフトの評価値+507で互角。

先手が▲1一角と打った手に4二の玉が△3二玉とした形です。

実戦は▲1四桂△2一金▲3三角成△同玉で、ソフトの評価値+357で先手有利。

実戦は最初の▲2五桂が浮かんだのですが、飛車が逃げて▲3三歩と打ったときに△3一玉▲2二角成△同玉とした後が分からなかったのでやめました。

それで▲1四桂と打って飛車を取る形になりましたが、まだ後手玉には耐久性があり戦いは長引きそうです。

▲1四桂はソフトの候補手にありましたが推奨手ではありませんでした。

▲1四桂では▲2五桂がありました。

▲2五桂に後手は飛車を逃げますが、逃げ方は2通りあります。

1つは▲2五桂に△4三飛です。

▲2五桂に△4三飛なら▲3三歩△3一玉▲2二角成△同玉▲3四金で、ソフトの評価値+1929で先手優勢。

この手順は△4三飛と横に逃げたときに▲3三歩△3一玉▲2二角成△同玉までは自然ですが、次の▲3四金が見えていませんでした。

▲3四金で▲3二金ばかりを考えていたのですが、上から飛車取りに金を打つのが盲点でした。

この▲3四金は飛車取りですが、本当の狙いは次に▲1三桂成で△同玉なら▲2三飛成の筋です。

▲3四金に△1一香と受けても▲1三桂成△3一玉▲4三金があります。

▲3四金に△5四銀右なら▲1三桂成△3一玉▲4三金△同銀▲2三飛成で、ソフトの評価値+2075で先手勝勢。

これらの手順で先手の飛車成りを受けることが難しく、先手勝勢のようです。

もう1つは▲2五桂に△3四飛です。

▲2五桂に△3四飛なら▲3三歩△3一玉▲2二角成△同玉▲4五歩で、ソフトの評価値+474で先手有利。

この手順は△3四飛と上に逃げる手で、▲3三歩△3一玉▲2二角成△同玉までは△4三飛と逃げた展開と同じですが、今度は3四に飛車がいるので▲3四金と打てません。

そのような意味で△3四飛は粘り強い手だったのですが、次の▲4五歩が難しい手です。

ぱっと見厳しい手に見えないので効果が分かりにくいです。

次に▲4四歩と歩を取る狙いなのは分かりますが、△4五同歩とする変化が気になります。

▲4五歩以下△同歩▲5六銀△5四銀右▲3二金△1二玉▲4五銀△同銀▲1三歩△1一玉▲4九飛△4六歩▲4七金△同歩成▲同飛△4六歩▲2二歩で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この△4五同歩は甘い手だったのでこの手順はうまくいきすぎた感じはしますが、先手の理想的な展開のようです。

この手順の興味深いのは△4五同歩として▲5六銀と活用して次に▲4五銀を狙います。

△5四銀右は▲4五銀の活用を防いだ手ですが、それでも▲4五銀とする筋が残っているということです。

▲4五銀に△同銀とすれば先手は銀損になるのですが、その代償として歩が1枚入ります。

普通は銀と歩は銀の方が価値が高いのですが、1歩を入手してそれを後手玉の寄せに使うという狙いのようです。

先手は▲4九飛△4六歩に▲4七金とさらに金駒を活用するのがうまい筋で、ここでも歩を入手して▲3二金~▲1三歩~▲2二歩の筋で寄せるという発想です。

自分は全くこの筋は浮かばなかったのですが、4五の地点に争点を求めて以下銀と飛車と金を活用するのがうまいです。

後手玉が薄いのでこのような筋が成立したのですが、攻め駒不足でもどこかで争点を求めたら手になるというケースでした。

少ない攻め駒で手を繋ぐのが参考になった1局でした。