相穴熊からの2筋と3筋の攻防


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3五歩とした変化手順の局面。ソフトの評価値+313で先手有利。

実戦は数手前に後手から△5五歩と仕掛ける展開で先手が少し指しやすくなったのですが、後手が持久戦模様を選択する場合の指し方が気になっていました。https://shogiamateur.com/?p=69944&preview=true

今回は後手が持久戦模様を選択した場合で、先手が2筋の歩を突き捨ててから▲3五歩とした後の指し方を調べます。

▲3五歩に△同歩▲同角△3四歩▲6八角△7二金左▲3七桂△1四歩▲1六歩△1三桂▲2六飛で、ソフトの評価値+464で先手有利。

この手順は3筋の歩を交換してから△3四歩と打つ手ですが、この手はあまり見ないです。

振り飛車側だと歩が切れた筋に飛車を回すというのがよくあるので、やや△3四歩は指しにくいです。

ただし、△3四歩は全くないかと言われればそんなことはなく、棋譜並べでも見たような気もしますし、ソフトの候補手の1つに上がっていました。

先手から▲3四歩と角取りに歩を打つ手もあるので。先に先着した意味もあるようです。

△3四歩に▲2四角とでるのは△2二飛と飛車が回って、以下▲2五歩△4四角▲6八角△2六歩▲2四歩で、ソフトの評価値+325で先手有利。

この展開はお互いに角の利きで相手の飛車の利きを止める形で、これでも先手有利のようなのが少し意外でした。

なお△3四歩にソフトは▲6八角を推奨しており、△7二金左には▲3七桂が少し指しにくいです。

後手は4筋に飛車がいるため直ぐに▲4五桂は△同飛と取られます。

また桂頭に自分の歩がないので後手から3筋の歩を伸ばされて桂頭を狙われることも考えられます。

ただしそれには先手は▲2六飛と飛車を浮いて桂頭を守るのが形のようで、これで先手が少し指せているようです。

なお後手の△1四歩は意外と価値が高い手で、将来△1三桂のようなスペースを確保しています。

▲3五歩△同歩▲同角△3二飛▲3四歩△5一角▲3八飛で、ソフトの評価値+244で互角。

この手順は3筋の歩を交換した筋に飛車を回るという振り飛車側によくある手です。

歩が切れていると飛車の利きが通るので、飛車を活用しやすくなります。

△3二飛に▲3四歩が3筋の歩を交換した狙いの手で、△2二角なら▲2四飛があるので△5一角とします。

△5一角に▲2四角は△2二飛▲2五歩△7三角▲3八飛△3二歩▲3七桂で、ソフトの評価値+267で互角。

この手順は▲2四角△2二飛▲2五歩もよく見られる手で、以下▲3八飛~▲3七桂は気がつきませんでしたがこれも互角のようです。

2筋は角と歩がいて重たいので▲3八飛と3筋に飛車を回るという感覚です。

▲3四歩に△5一角と引いた場合も▲3八飛と回っていますが、この手も自分は気がつきませんでした。

何かの棋譜並べでみたような記憶もありますが、定かでありません。

▲3八飛に△3四飛なら▲7一角成△3八飛成▲6一馬があります。

また▲3八飛の次の狙いは▲4四角~▲1一角成です。

▲3八飛以下△4六歩▲同歩△4三歩▲4五歩で、ソフトの評価値+413で先手有利。

この手順の△4六歩~△△4三歩も見たことがなく、将棋は手が広いです。

手の流れとしては先手が指しやすそうです。

相穴熊からの2筋と3筋の攻防が参考になった1局でした。