上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4六歩と歩を打った局面。ソフトの評価値+672で先手有利。
先手が▲5三桂成とした手に△4六歩と打ってきました。
対局中は△4六歩は指されるまで全く気がついていませんでしたが、何となくうまい手を指されたと思っていました。
いかにも筋という手で▲同歩と▲同角が最初に浮かびましたが、相手にするとかえってうるさいと思い攻めることにしました。
実戦は▲5二銀△4七歩成▲5四飛△5二金▲同成桂△4三銀で、ソフトの評価値-44で互角。

この手順は▲5二銀と攻める手ですが、後手は△4七歩成とする手が飛車取りになります。
以下▲5四飛で後手のと金が少し遠いと思っていましたが、△5二金~△4三銀で互角になったようです。
この局面の駒割りは金と銀香の交換で、さらに5二の成桂も取られそうなので実質的には金と銀桂香の交換で先手が駒損になります。
また何気に痛いのが先手は5筋から飛車がいなくなると4七のと金が働いてきそうで、飛車交換のような形になると飛車の打ち込みから後手のと金と先手の金駒が交換になりそうです。
これらの展開を見ると先手の駒損が大きくなって、さらに後手にと金を作られ攻めに制限がかかるということで先手がだいぶ損をしたようです。
▲5二銀では▲4六同歩がありました。
▲4六同歩△5七歩▲同飛△4六馬▲5四飛で、ソフトの評価値+673で先手有利。

この手順は▲4六同歩と歩で取る手ですが、△5七歩が気になっていました。
▲5七同角なら△5五香で、▲5七同飛なら△4六馬という手です。
▲5七同角はいい手ではなく△5五香から飛車交換になります。
遊んでいる後手の飛車と先手の飛車の交換はやや先手が損のようです。
よって△5七歩には▲同飛があったのですが、△4六馬に▲5四飛が見えていませんでした。
先手は飛車は渡しづらいので▲5四飛ですが、この局面が先手有利だったようです。
先手が駒割りは金と銀香の交換ですが後手の2二の飛車の働きがいまひとつのようで、その差で先手が指しやすいようです。
▲5四飛に△6八馬なら▲同金上△5一香▲5二歩△同香▲4四角△3三銀▲5二成桂△同金▲7一角成△同銀▲2三銀△5三歩▲2二銀成△5四歩▲2一成銀で、ソフトの評価値+1170で先手優勢。
この手順は後手に甘い手があるようですが、角交換から△5一香と打ってきたら▲5二歩~▲4四角がうまいです。
▲5二歩の意味は、5二の地点で清算すると△5二金の形になり後手の穴熊が少し弱体化します。
これが▲5二歩と打たない形だと5三の地点で清算する形になり、後手の穴熊の形が崩れません。
またその数手後に▲4四角と打つのは見えるのですが、飛車取りの形だけでなく7一の金に照準をおいているのが興味深いです。
後手の穴熊の7一の金がいなくなるとかなり弱体化しています。
▲5四飛に△4五馬なら▲7七角△1二飛▲5二歩△5六歩▲5一歩成△同金▲5八歩で、ソフトの評価値+566で先手有利。
この手順は△4五馬には▲7七角が飛車取りで味がいいです。
△1二飛に▲5二歩が指しにくい手ですが、後手から△5二歩と打たれる手を防いでいます。
▲5二歩は敵の打ちたいところに打ての手です。
後手は△5六歩とと金作りの手に▲5一歩成~▲5八歩は少し意外だったのですが、やはり5七の地点にと金を作らせるのは危険なようです。
▲5一歩成は地味な手ですが、△同金で少し後手の穴熊も弱体化しています。
このあたりの指し手は自分にとって難易度が高いのですが、厳しい手でなく地味な手も大事なようです。
後手のと金攻めを防ぐのが参考になった1局でした。