相穴熊の大駒の使い方

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展の変化手順で△4四銀と上がった局面。ソフトの評価値-173で互角。

先手が▲5六銀とでて次の▲4五銀をどのように受けるかですが、△4四歩と△4四銀が多いです。

実戦は少し違う局面で△4四歩としましたが、この局面ではソフトは△4四銀を推奨していました。

△4四銀以下▲4六歩△3一金▲3八金寄△2四角▲6五歩△8四飛で、ソフトの評価値-220で互角。

この手順は▲4六歩はどこかで▲4五歩や▲4五銀を睨んだ手です。

後手はどのように穴熊を組むかが難しいところで、毎回悩みます。

△3二金寄を先にするかなどありそうですが、△3一金の穴熊は普通でした。

△4二に金を置いておくと5三の地点が手厚い形になり、将来△5三銀と引いてもひもがついた形になります。

これで最低限の穴熊は完成で、後は展開次第で△3二金寄と固めるイメージです。

先手も動きが難しいところでで、▲3八金寄では▲3六歩のような手もありそうです。

▲3八金寄とすると玉の守りは固くなりますが、反面5七の地点が手薄になります。

△2四角は直接的には△4六角の狙いですが、間接的に5七の地点を睨んでいます。

▲6五歩は角道を通しながら▲6四歩の狙いですが、ここで△8四飛が受けの形のようです。

▲6四歩を防ぐなら△5三銀もありますが、▲4五銀とでられる筋が残ります。

自分はこの△8四飛という受けが見えにくく、時間をかければ浮かびますが直感ではなかなか浮かびません。

△8四飛が直ぐに浮かばないのはまだこの形に慣れていないのかもしれません。

△8四飛以下▲6四歩△同歩▲4七銀△3二金寄▲3六歩△4二角で、ソフトの評価値-195で互角。

この手順の▲6四歩はあまり見ない手で、△同歩とされて先手の1歩損になります。

▲6四歩は悪手かと思ったのですが、意外にもソフトの候補手に上がっていました。

6筋の歩を突き捨てても将来▲6四飛の筋が残るので、後手も駒に制限がかかります。

後手は△3二金寄~△4二角とするのがいいようで、6四の地点を4二の角で守る感じです。

△4二角の局面は互角ですが、これらの後手の指し手を見ますと大駒を細かく動かしているようです。

後手の△8四飛や△2四角や△4二角など大駒を小さく動かしています。

相穴熊や大駒というイメージは玉を固めたら大きく動かすという感じがしますが、逆にじっくりした展開にもなりやすいようです。

相穴熊はちょっとのミスが生じて形勢が傾くと挽回するのが難しいので、技がかかりにくするため駒の動きが小さくなるのかもしれません。

やはり戦型ごとに駒の動かし方に特徴があるようで、相穴熊にはまた独自の感覚が必要なようです。

相穴熊の大駒の使い方が参考になった1局でした。