上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手▲3七銀超速からの進展で△5一飛とした局面。ソフトの評価値+268で互角。
先手の▲3七銀超速はよくある形ですが、後手は穴熊に組んできました。
自分はこの戦型で対穴熊は初めてだったので、後手玉との距離感がいまひとつ分かっておらず相手の穴熊が完成するのが気になりました。
穴熊に対する将来の端攻めの▲9五歩も浮かんだのですが、△8二銀とされてこの手の交換がどうか分からなかったので仕掛けることにしました。
実戦は△5一飛以下▲2四歩△同角▲5五銀左△同銀▲同銀△3五歩で、ソフトの評価値-90で互角。
この手順は▲2四歩から仕掛ける手で少し無理気味かとは思っていましたが、待つ手も△8二銀とされるのが嫌なので仕掛けました。
△2四同角では△2四同歩もありますが、▲4五桂が角取りの攻めになりますので△同角とされました。
△2四同角に▲5五銀は部分的にはある手ですが、銀交換をしてから△3五歩とされるのを軽視していました。
△3五歩は先手の桂頭を狙う手で、先手の桂馬の跳ねるタイミングが1手遅れたのでその瞬間に動いてきた感じです。
形勢は互角のようですが、気分的には先手が面白くなさそうです。
▲2四歩△同角には▲4五桂がありました。
▲2四歩△同角▲4五桂△8二銀▲9五歩△3二金▲5五銀左△同銀▲同銀で、ソフトの評価値+249で互角。

この手順は△2四同角に▲4五桂と跳ねる手で、このタイミングで桂馬を跳ねるのは全く考えていませんでした。
▲4五桂が駒当たりになっていないのですが、狙われそうな桂馬を早めに跳ねることで桂頭が攻められることはなくなります。
△8二銀に▲9五歩とお互いに指したい手を指して、△3二金に▲5五銀左とぶつける形です。
以下銀交換で▲5五同銀でどうかという形です。
▲5五同銀に△3三桂なら▲2四飛△同歩▲3三桂成△同金▲4二角で、ソフトの評価値+539で先手有利。
この手順の△3三桂は部分的にはある手ですが、この場合は▲2四飛~▲3三桂成~▲4二角の切り返しがあります。
後手は2枚の金が浮いている形なので飛車を渡しづらいのが欠点ですが、形勢は互角のようです。
局後の検討で思ったのが、▲2四歩△同角に▲4五桂と跳ねるのでなく単に▲4五桂と跳ねればどうなるかです。
▲4五桂と跳ねれば角取りになりますので、むしろそれが自然にも見えます。
△5一飛に▲4五桂△4二角▲5五銀左△同銀▲同銀△3三桂▲4六歩△4五桂▲同歩△1五角▲4七金で、ソフトの評価値+241で互角。

この手順はお互いの銀と桂馬が捌ける形です。
5五の地点で銀交換になったときに△3三桂と跳ねるのが少し見えにくいです。
△3三桂に▲4六歩として△4五桂で後手の桂馬が捌けたのはかなり価値が高いですう。
以下幽霊角の△1五角が次に△3七角成がありますので▲4七金でどうかという形です。
自分も随分前に▲4七金のような受け方の展開も調べた記憶があったのですが、このタイミングで▲4七金は忘れていました。
▲4七金と力強く上がるのが棋風であまり見えていないのか、繰り返しの見直しが足らないのかは不明ですがこの戦型を選択したのなら直ぐに浮かぶようにしたいです。
▲4七金は玉の守りが薄くなるので指しづらいのですが、△1五角を防ぐのであれば仕掛けの前に▲1六歩はありました。
ただし、端歩を突くのが緩手になる可能性もあるのでできれば突きたくありません。
△1五角の形は、先手の2筋の歩がなくて後手が△3二金型でなければ▲2三飛成とする手があります。
そのような意味で、▲1六歩の代わりに▲2四歩△同角の突き捨てをいれれば▲1六歩は必要ないようです。
仕掛けに関してはこのような感じだったのですが、最初の局面図で全く別の指し方があったのでまた別の機会に調べてみます。
2筋を突き捨ててからの仕掛けが参考になった1局でした。