上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手▲3七銀超速からの進展で△5一飛とした局面。ソフトの評価値+268で互角。
実戦は▲2四歩としたのですが、ここでは▲9七角という手もあったようです。
ぱっと見の狙いは分かりにくいのですが、次に▲4五桂と跳ねる意味のようです。
▲8八角型と▲9七角型の違いがどのようにでるのかが気になります。
▲9七角に△3二金なら▲4五桂△4二角▲同角成△同金▲2四歩△同歩▲同飛△3二金▲2三歩で、ソフトの評価値+429で先手有利。

この手順の▲9七角に△3二金は2筋の補強で普通に見えても▲4五桂がありました。
▲4五桂に△2二角なら▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲3四飛△3三桂▲4四飛△同歩▲5三桂成で、ソフトの評価値+579で先手有利。
この手順は△2二角には▲2四歩から歩の交換が自然で、△2三歩には▲3四飛と横歩を取る手がありました。
△3三桂に▲4四飛~▲5三桂成が強い手で、▲9七角型は▲5三桂成とする筋があります。
穴熊相手に飛車と銀の交換は先手が少し損のように見えても、金駒2枚の穴熊なので先手が指せているようです。
よって▲4五桂に△4二角と引きましたが▲同角成があるのが▲9七角型の効果のようです。
角交換後に▲2四歩から歩の交換をして△3二金に▲2三歩と垂れ歩をするのがうまいです。
▲2三歩に△4二角▲2九飛△2四歩の受けはありますが、▲7七銀△5六歩▲同歩△同飛▲6五角で、ソフトの評価値+1046で先手優勢。
この手順はうまくいきすぎですが、△2四歩の受けには▲7七銀とするのが少し見えにくく後手が△5六歩には▲同歩△同飛に▲6五角がありました。
以下△5一飛なら▲2二歩成△同金▲4三角成があります。
△5一飛で△4五銀でも▲同銀で、ソフトの評価値+1057で先手優勢。
なお▲2三歩では強く▲2三角とする手もあり、ソフトの評価値+390で先手有利。
よって▲9七角に後手は△5二飛とします。
▲9七角△5二飛▲9五歩△8二銀▲4五桂△5一角▲2四歩△同角▲8八角で、ソフトの評価値+275で互角。

この手順の△5二飛は手損になりますが、3三角のスペースをあけた手で将来△5一角として角交換をしない受け方です。
▲9五歩と△8二銀の手の交換は微妙ですが、お互いに指したい手です。
先手は待つ手が難しいので▲4五桂として△5一角に▲2四歩△同角▲8八角が興味深いです。
先手は▲9七角型でこれ以上手が難しいとすれば▲8八角と引いてよくある形にします。
このあたりの▲9七角にこだわるのでなく柔軟性も必要なようです。
先手も後手も手損をしているところもあり微妙なところはありますが、先手は▲4五桂と跳ねて軽い形になったので以下▲6八金寄とか▲2九飛とか▲7七角とかタイミングを図り▲5五銀左△同銀▲同銀のようなイメージです。
形勢は互角ですが先手の方針はたてやすいようです。
超速▲3七銀型の端角の狙いが参考になった1局でした。