中段に飛車を打って受ける

上図は、先後逆で横歩取り勇気流からの進展で△7二銀と上がった局面。ソフトの評価値+116で互角。

△7二銀に実戦は▲8二飛だったのですが、それ以外で気になる手として2つあり1つは▲8二歩でした。

もう1つは▲8三歩です。

▲8三歩は次に▲8二歩成があるので後手は受けることになります。

▲8三歩に△8三同銀なら▲8二歩△7三桂▲8一歩成で、ソフトの評価値+566で先手有利。

よって後手は簡単にと金を作らせないようにします。

▲8三歩に△7三銀なら▲3三角成△同桂馬▲4六角で、ソフトの評価値+122で互角。

この手順の△7三銀もと金を作らせない受けですが、角交換をして▲4六角とされると次に▲8二歩成の受け方が少し悩みます。

▲4六角以下△7二金▲7三角成△同桂▲8一飛△7一飛▲8二歩成△8一飛▲7二とで、ソフトの評価値+1042で先手優勢。

この手順の△7二金は受けの形ですが▲7三角成以下強襲する手があり、後手は受けがうまくいってないようです。

このような戦型は、普通の受け方をしてもつぶされるケースもあるので油断できません。

▲8三歩には△8五飛がありました。ソフトの評価値+106で互角。

この手の△8五飛はなかなか浮かばない手で、自分も全く気がつきませんでした。

このような局面は知っているか知らないかの差が大きい感じがします。

自分の感覚では持ち駒の飛車はできれば敵陣に打ちたいのでできるだけ温存しておきたいのですが、そのような先入観をもっていると全く浮かびません。

このあたりが将棋のセンスみたいなところで、中段に飛車を打ちます。

△8五飛は▲8二歩成の受けの飛車ですが、△8六歩のような垂らしの歩もあるので攻防の飛車とも言えそうです。

△8五飛に▲4五桂なら△8八角成▲同銀△2八歩成▲同歩△3七歩で、ソフトの評価値+75で互角。

この手順の▲4五桂はただの桂馬ですが、△同飛なら▲8二歩成があります。

▲4五桂には角交換から△3七歩とするのが浮かびにくく、▲同銀なら△4五飛が次に△7六桂や△4七飛成があるという筋です。

そのような意味ですぐに▲4五桂は少し無理っぽいです。

△8五飛以下▲4六歩△8三飛▲3三角成△同桂▲8八銀△3五歩で、ソフトの評価値-

この手順は▲4六歩は将来▲4五桂と跳ねれば桂馬を支える駒になります。

後手は△8三飛と歩をはらって8筋の傷を消します。

先手の角交換から▲8八銀は少し指しづらいところはありますが、▲8八歩と打つと先手は歩切れになります。

できるだけ持ち歩はあった方が手が広いので▲8八銀としましたが、△3五歩がよくある筋です。

このような手を直ぐに浮かぶようにしたいのですが、ここら辺も将棋のセンスみたいなところで自分はなかなか見えません。

後手も持ち駒に桂馬が入れば△7六桂と打つという発想ですが、勇気流の▲6八玉型ではよくありそうな筋です。

これが青野流の▲5八玉型だと微妙に違うので、このあたりも実戦を積んで感覚をつかみたいです。

中段に飛車を打って受けるのが参考になった1局でした。