上図は、相居飛車からの進展で△4四銀と上がった局面。ソフトの評価値+788で先手有利。
先手が左美濃から仕掛けた形で部分的にはよくありそうな局面です。
先手はいつでも▲2四飛とする手が王手になるので技がかかりやすいのですが、この局面もそうだったです。
このような先手有利の局面で最善手を指せばさらに優勢に進むこともありそうです。
実戦は△4四銀以下▲2四飛△2三歩▲4四飛△同金▲7一角で、ソフトの評価値+766で先手有利。

この手順はよく見る手で飛車を切ってから▲7一角と打つ手です。
▲7一角に△4二飛が気になりますが、▲5三銀△7二飛▲4四銀成△7一飛▲3三歩△同桂▲1五歩△同歩▲3三桂成△同銀▲3四桂△1三玉▲2五金で、ソフトの評価値+1120で先手優勢。
この手順はうまくいきすぎのところはありますが、△4二飛には▲5三銀~▲4四銀成で角も見捨てる手がありました。
先手玉は堅いので攻めに専念できる形で、小駒だけの攻めなのでやや細いところはありますが1筋からの手も広げていけば先手が指せるようです。
なお▲5三銀で▲5三角成は△4九飛で、ソフトの評価値+72で互角なので要注意のようです。
ちなみに自分は▲5三銀でなく▲5三角成を選択していた可能性が高いので、このあたりはまだまだのようです。
なお▲7一角に実戦は△4五金▲同銀で以下変化手順で△4二飛▲3四銀打で、ソフトの評価値+946で先手優勢。
この手順は△4五金~△4二飛の受けには▲3四銀打と攻めの数を増やす手がありました。
▲3四銀打は△3三歩と歩で銀を追われる筋がないので安心して攻めの手を増やすことができます。
自分は▲3四銀打という手も見えていないと思いますので、頭に入れておきたいです。
なお最初の局面図での▲2四飛では▲7一角がありました。
▲7一角△4二飛▲4四角成△同金▲5三銀で、ソフトの評価値+727で先手有利。

この手順は先に▲7一角とする手で、△4二飛に▲4四角成~▲5三銀で角を切る展開です。
▲5三銀に△4三飛なら▲2四飛△2三歩▲4四飛があります。
また▲5三銀に△8二飛なら▲4四銀成があります。
そのような意味で▲5三銀とすれば確実に後手の飛車が先手の持ち駒になりそうです。
▲5三銀以下△3四金▲4二銀成△同金▲5一飛△3七角▲4八飛で、ソフトの評価値+698で先手有利。
この手順はかなり難しく自分は全く浮かびませんでした。
まず△3四金ですが▲2四飛を防ぐのと将来△4五金を残す意味があるとはいえ、4段目の金のままというのが浮かびません。
自分はつい3段目に金を引く手が浮かぶのですが、後手は飛車を打たれて小駒を取られると駒損が大きくなるのでやや意表をついた受け方です。
先手は飛車を取ってから▲5一飛も浮かびにくく、この手は▲5三桂成で桂馬を成り込む手を残しているようです。
△3七角は敵陣に打ってもたれる指し方ですが、▲4八飛と桂馬を支える手なのも驚きました。
飛車と角の交換の渡すリスクより▲5三桂成に期待した指し方のようです。
先手は飛車を取ったから楽勝かというと決してそんなことはなく、このあたりは後手も粘り強く指せば苦しいながらもまだこれからという感じです。
このあたりは自分の先入観とだいぶ違っていたので、楽観しないように気をつけたいです。
一方的に攻めても意外と難しいのが参考になった1局でした。