桂馬の捨て駒から寄せる

上図は、相居飛車からの進展で△3三同銀とと金を取った局面。ソフトの評価値+1233で先手優勢。

対局中は先手がいいと思っていましたが、ここからどのように後手玉を寄せの形にするかという局面です。

評価値を見る限りは先手がかなりいいですが、攻め方がまずいと局面がもつれてきます。

実戦は▲3三同銀不成△同玉▲3四歩△4三玉で、ソフトの評価値+1668で先手優勢。

この手順は▲3三同銀不成として後手の金駒を消す手で、以下△同玉に▲3四歩は△同玉なら▲5六角を狙ったのですが△4三玉でどうかです。

後手玉は薄くなりましたが、先手も攻めの拠点の銀が盤上から消えたので、ここから新たに攻め手を考えることになります。

対局中は△4三玉以下はっきりせずいい感触はなかったです。

△4三玉には▲7一角を推奨していますが、駒取りでの角でなので見えづらく次に狙いも少し分かりづらいので難易度が高そうです。

これしかないという手順なら考えるのでしょうが、逃げ道が広くなった玉の急所を見つけるのが意外と大変です。

評価値と自分の棋力の差が大きく理解が追いついていませんが、できれば狭い玉のままで攻めを続けたいです。

▲3三同銀不成では▲3四桂がありました。ソフトの評価値+2310で先手勝勢。

この手は▲3四桂の捨て駒ですが、3三の地点に空間があくと3三の地点から駒を打つことができます。

▲3四桂に△3二玉は▲4三角△3一玉▲2一金まで詰みです。

▲3四桂に△1三玉なら▲3三銀不成△2四歩▲2二銀不成△2三玉▲3三金△1二玉▲2三銀まで詰みです。

▲3四桂に△同銀なら▲3三角△1二玉▲1五歩△9六桂打▲9八玉△3一金▲2二歩で、で、ソフトの評価値+4800で先手勝勢。

この手順は△3四同銀なら▲3三角と打つ手です。

▲3三角で▲3三金と打つと以下△1三玉▲3四金△9六桂打▲9八玉△9七銀▲同玉△8八角▲9八玉△4四飛で、ソフトの評価値+3で互角。

この展開は▲3四金とした瞬間が後手玉に詰めろになっておらず、△9六桂打から後手に攻められます。

先手玉は3枚の金駒で堅いようでも△9六桂打が入ると急に危なくなります。

攻めることばかり考えていると、相手に桂馬を渡したことで△9六桂打が浮かびづらいです。

▲3三角△1二玉に▲1五歩は次に▲2二金△1三玉▲1四歩の詰めろになっています。

△9六桂打▲9八玉を入れてから△2二金は▲2二金からの詰めろの受けですが、そこで▲2二歩が少し浮かびづらいです。

▲2二歩も何気に次に▲1三金△同玉▲1四歩△1二玉▲1三歩成までの詰めろです。

▲2二歩に△同金なら▲1四歩で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

▲2二歩に△2四歩なら▲同角成△2二金▲3四馬△2三角▲1四歩△2一玉▲3三金で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

これらの手順を見ると▲3三角で後手玉は寄り筋のようで、実戦の手順よりはるかによかったようです。

△9六桂打に正確に対応する必要があるので全然油断はできませんが、相手玉に寄り筋がある場合はできるだけ寄せの形までもっていきたいです。

桂馬の捨て駒から寄せるのが参考になった1局でした。