上図は、相居飛車からの進展で△7六桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-46で互角。
将棋の終盤戦は時間がないことが多く、指し手の善悪は勝敗に直結しやすいので特に大事です。
昔は強い人であれば、終盤は誰が指してもそんなに指し手の精度に差はなく間違えないみたいな風潮がありましたが、ソフトがあると指し手の精度も細かく分かりやすくなったようです。
そのため結論が出やすい最終盤においての詰む詰まないなどは検討しやすいです。
ソフトのレベルやパソコンの環境などですぐに即詰みなどが表示されないこともありますが、自分の検討レベルにおいては現状で特に問題ないです。
△7六桂は王手なので玉が逃げる1手ですが▲9八玉と▲7九玉は△8八金の1手詰めなのでそれ以外になります。
▲8七玉か▲7七玉のどちらかですが、時間がないと深く考えることができずほとんど直感になります。
対局中は▲8七玉はなんとなく危ないと思って▲7七玉としましたが、これは悪くなかったようです。
△7六桂に▲8七玉なら△8八金▲7七玉△7八金▲同金で、ソフトの評価値-99991で後手勝勢。

この手順の▲8七玉は悪手で、△8八金~△7八金の筋がありました。
自分は△8八金以下で危ないと思ったのですが、詰み筋まで分かっておらず局後の検討でも詰まし方が分かっていませんでした。
▲7八同金以下は大きく2通りの詰まし方があったようです。
1つは▲7八同金以下△8八銀▲8七玉△7八飛成▲同玉△6八金▲8七玉△7八銀▲7六玉△7五飛まで詰みです。
この手順の▲7六玉で▲9八玉なら△8九銀直不成で詰みです。
この手順は△8八銀と攻めの拠点の銀を作ってから△7八飛成と飛車を切ってから△6八金と金で張り付く形です。
金を先に使うと残りが銀なので詰ましにくくなりがちなのですが、7六に桂馬が残っているのでこの攻めが成立しているようです。
△7八銀▲7六玉△7五飛までぴったりです。
もう1つは▲7八同金以下△同飛成▲同玉△6八金▲7七玉△8八銀▲7六玉△7五飛▲8七玉△7八飛成▲9六玉△8七銀▲9五玉△9四歩▲8四玉△7五龍まで詰みです。
この手順は先に飛車を切る手で、先手玉の守りの金駒がなくなるので読みやすくなります。
ただし、▲9六玉のようなあまり見かけない形で考えにくいのでこのあたりは難易度が高いです。
玉が中段にいけば攻め駒が少なくなりますので詰ましにくくなり、途中で読みを断念するケースもありそうです。
自分はこのあたりを頭の中で並べるのが難しく、正確に盤上の駒の配置が頭の中で理解できていないケースがほとんどです。
分かりにくい形の上に、将棋の実戦は詰将棋と違って即詰みがあるかの結論は対局者は分かっていないので1から考える必要があります。
このあたりの棋力を向上すれば強くなった実感は湧いてくると思いますが、全然簡単でないです。
しいて言うなら▲8七玉がだめなのは△8八金以下金駒が多く取られやすい形なので、先手玉の守りが薄くなって寄せやすくなると理解した方がよさそうです。
このあたりを直感でできれば精度を高くしたいです。
実戦は△7六桂には▲7七玉で以下△8八銀で、ソフトの評価値+1963で先手優勢。

この手順は▲7七玉とする手で、以下△8八銀と迫る形です。
この局面も間違えやすそうな形ですが、△8八銀以下の展開はこれが意外と面白かったのでまた別の機会に調べます。
最終盤の玉の逃げ方が参考になった1局でした。