上図は、相居飛車からの進展で△8八銀と打った手に7七の玉が▲8七玉と逃げた変化手順の局面。ソフトの評価値+1963で先手優勢。
実戦の▲6七玉だと先手の負け筋で▲8七玉が正着だったようです。
この手は8八の銀と9五の飛車に近づく受けですが、正確に受ければ大丈夫な形でした。
逃げ方としては2八の飛車と8八の銀のかげに隠れるような逃げ方です。
なお後手玉には▲7一角からの詰めろがかかっているので、後手は何か手を作りだす必要があります。
▲8七玉以下△9七銀成で、ソフトの評価値+3608で先手勝勢。

この手順の△9七銀成は使いにくい銀をなくして8八の地点から金を打つ狙いです。
打ち捨ての銀ですが、9五の飛車が働いているので先手も油断はできません。
△9七銀成には▲同香でも▲7七玉でも先手玉に即詰みはないのですが、▲7七同桂だけは即詰みがあるようです。
△9七銀成▲同桂△8八金で、ソフトの評価値-99984で後手勝勢。

▲9七同桂には△8八金でこれでぴったりと先手玉が寄っているようです。
△8八金に▲7七玉なら△7八金▲同金△8八銀▲8七玉△7八飛成▲同玉△7七金▲6九玉△6八金まで詰みです。
この手順は飛車を切ってから△7七金以下の詰みで、数手前に▲9七同桂としたことで7七の地点の利きがなくなりました。
これが▲9七同桂と▲9七同香の違いで、7七の地点に利いているかどうかで全く変わってきます。
△8八金に▲7六玉△7五飛▲6七玉△7八飛上成▲5六玉△2六飛成▲4六歩△5五銀▲4五玉△4六龍▲5四玉△6三銀▲4三玉△4二歩▲同馬△4四龍まで詰みです。
この手順は先手玉を上部に逃がす形なので寄せにくいです。
途中で読みをあきらめてしまいそうな感じですが、そこを踏ん張って考えて詰ますといった感じです。
最後の△4二歩~△4四龍の筋が自分は見えなかったのですが、意外と難易度が高いです。
このような手順をできたら20秒以内に浮かぶようになりたいですが、まだまだのようです。
最初の局面図の▲8七玉の局面は先手玉に詰みはなく、後手玉が詰めろで先手勝勢になっており後手が投了してもおかしくないのですが、やはり終盤が強いとここからでもなかなか浮かばないような手を指してきます。
先手は勝ちを意識してやや気が抜けたような状態の中で、後手に思わぬ手を指されると思わず考え直すということがあります。
そういうのが油断できないのですが▲8七玉以下後手は別の手を示してきました。
これはまた別の機会に調べてみたいと思います。
銀の影に隠れて逃げるのが参考になった1局でした。