歩を2段目に打って受ける

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6六角と上がった局面。ソフトの評価値-252で互角。

先手の7七の角が▲6六角とした形で、次に▲4五歩の狙いです。

6六の角で5七の地点を守っていますので△5七角成ができません。

▲6六角はあまり見ない手ですが、指し慣れている人からすると狙い筋かもしれません。

対局中は反面△8六歩から攻める手もありますので、この手が成立しているかが気になりました。

対局中の読みは▲6六角△8六歩▲4五歩△8七歩成▲4四歩△4二銀▲4五銀で、ソフトの評価値+2で互角。

この手順は先手は4筋後手は8筋を攻める展開ですが、途中の△4二銀と引いた手があまりよくなかったようです。

遊んでいる5三の銀を△4二銀と引いて4三の地点の利きを1枚増やすということですが、▲4五銀と出られる形がうるさいです。

次に▲3四銀~▲4三歩成が狙いですが、これが意外と受けにくいです。

△4六歩とすれば飛車の利きを止めることはできますが、後手は歩切れになるのと8筋の攻めがどの程度効いているかが分かりにくいです。

▲3四銀では▲5四銀とでて▲5五角と飛車取りにするような手もあり、後手は受け方に悩みます。

次に考えたのは△8六歩▲4五歩に△同歩ですが、以下▲同銀△8七歩成▲3四銀△4四歩で、ソフトの評価値+129で互角。

この手順は▲4五歩に△同歩とすると▲同銀と1手早く銀が進出します。

以下△8七歩成▲3四銀△4四歩と4四の地点で受けて相手の飛車と角の利きを止める形ですが、銀を3四にでられるとうるさいのでこれもやめました。

△4四歩には▲4五歩と合わせて互角ながらも先手が少し指しやすくなっているようです。

このような局面では簡単に▲3四銀という形にしない方がよさそうです。

実戦は次の▲4五歩に対する受け方がよく分からなくて、△8六歩を断念して△7三桂としました。

なお△7三桂もあまりよくなかったようで、▲7五歩とされると先手の方が少しおもしろかったようです。

▲6六角には△8六歩がありました。

△8六歩▲4五歩△8七歩成▲4四歩△4二歩▲4五銀△8六とで、ソフトの評価値-495で後手有利。

この手順は△8六歩とする手で、以下4筋と8筋の歩の取り合いの後に△4二歩と打つ手がありました。

自分は△4二歩と2段目に歩を打って受けるという発想が全くありませんでした。

△4二歩と打つと5三の銀が浮いたままの状態で、これ以上活用するのが難しいという感覚がありました。

5三に銀を置いたままだと▲5四銀~▲5五角のような手を消している意味がありました。

また後手は8七にいたと金を引いて使うというのも全く見えていませんでした。

自分は7八のと金はできれば△7八ととか△9八とで、以下△8九飛成が実現するば理想的と考えていました。

それは先手も▲8四歩と一時的に飛車の利きを止める手もあるため簡単ではなさそうです。

△8六とで次に△7六との形が角取りなのと△8九飛成の狙いありました。

後手は4筋の歩を取らなかったのは、▲4五同銀と進んだ形が1手早くなるのでそれを避けるために△8七歩成だったようです。

歩を2段目に打って受けるのが参考になった1局でした。

相穴熊の仕掛け

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲7七角と上がった局面。ソフトの評価値-252で互角。

よくある居飛車対振り飛車の対抗形からの進展ですが、このような局面をいっとき指していないと短い時間の将棋だと局面の急所を思い出すのに時間がかかります。

将棋の大会では指し慣れている戦型かどうかはかなり大事で、指し慣れていると数手先までのイメージができているのですが、指し慣れていないとそのあたりの感覚がいまひとつつかめていません。

将棋の棋譜を見るとの実際に自分で指すのでは全く感覚が違いますので、この局面は相手の方にうまく誘導されたようです。

こちらも自ら居飛車穴熊に組んだので仕方ない面もありますが気持ち的には準備不足で、でたとこ勝負みたいな感じになりました。

実戦は▲7七角以下△2四角▲6五歩で、ソフトの評価値-119で互角。

この手順の△2四角は▲4五歩には△5七角成の狙いですが、▲6五歩と手を渡されたときに次の方針をどうするかというのがあります。

対局中はまたこの後の方針を考えるのですが、よくある形から少しはずれたので少し難易度が高くなったようです。

よくある形からはずれたというのは局後にソフトで検討して気がついたのですが、居飛車側がどのような狙いをもって指すかという方針です。

その場の行き当たりばったりで指しても、手の方針がないと指し手に一貫性がありません。

指し手に一貫性があると、時間もそんなに使わなくて指せることになりやすいです。

△2四角では△7四歩がありました。

△7四歩▲6五歩△4二銀で、ソフトの評価値-156で互角。

この手順の△7四歩は自然な手ですが、▲3六歩だと△7五歩▲同歩△7二飛のような揺さぶりがあります。

△7二飛に▲6五歩と突いている形なら▲6六角がありますが、▲6六歩型だと次に△7五飛を受けることができません。

よって△7四歩に▲6五歩としたのですが、次の△4二銀がこの戦型でよくある手でした。

この△4二銀などはこの戦型のプロの先生の棋譜でよくでる手ですが、知っていないと指せないような部類の手かもしれません。

5三の銀で4四の地点を守ろうという固定観念だと△4二銀は浮かびません。

△4二銀で4四の地点の利きは1枚なくなりますが、浮いていた5三の銀を△4二銀として守りを固めたのは価値が高いです。

△4二銀と引いた形の後手の狙いは大きく2つあります。

1つは△4二銀に▲4五歩なら△同歩▲同銀△7七角成▲同桂△5九角で、ソフトの評価値-143で互角。

この手順は▲4五歩には△同歩とすれば角と角が向かい合う形で角交換になります。

後手の狙われやすい角が持ち駒になったので、△5九角のような手が生じます。

この戦型では角を先手と後手のどちらが交換するかとか、先手の飛車の位置が▲4八飛型か▲4九飛型かなどで微妙に味が違うようです。

もう1つは△4二銀に▲6八飛なら△7五歩で、ソフトの評価値-234で互角。

この手順の▲6八飛は△4二銀と引いたことで生じる手で、次に▲6四歩があります。

▲6四飛に△5三銀では後手が手損になり、以下▲4八飛△4二銀だと千日手になる可能性があります。

▲6八飛には△7五歩ははっとする手で、この手も知らないと指せないかも知れません。

△7五歩に▲同歩なら△8六歩▲同歩△4五歩▲6四歩△同歩▲同飛△7七角成▲同桂△8六飛で、ソフトの評価値-5で互角。

この手順は▲7五同歩なら△4五歩と居飛車から角交換を狙う手で、この展開もよくある筋です。

角交換後に先手も後手もお互いに飛車を捌く手で、これでいい勝負のようです。

△7五歩の突き捨ては1歩損になりますが、将来△7六歩とか△8六に飛車がでたときに横に利きが生じるなどの意味があります。

また7六の地点に空間をあけておくと△7六角が攻防になることもありそうです。

なお単に飛車を捌くなら▲6八飛に△8六歩▲同歩△4五歩もあり、このあたりはその局面によって微妙に違うようです。

相穴熊の仕掛けが参考になった1局でした。

相穴熊の大駒の使い方

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展の変化手順で△4四銀と上がった局面。ソフトの評価値-173で互角。

先手が▲5六銀とでて次の▲4五銀をどのように受けるかですが、△4四歩と△4四銀が多いです。

実戦は少し違う局面で△4四歩としましたが、この局面ではソフトは△4四銀を推奨していました。

△4四銀以下▲4六歩△3一金▲3八金寄△2四角▲6五歩△8四飛で、ソフトの評価値-220で互角。

この手順は▲4六歩はどこかで▲4五歩や▲4五銀を睨んだ手です。

後手はどのように穴熊を組むかが難しいところで、毎回悩みます。

△3二金寄を先にするかなどありそうですが、△3一金の穴熊は普通でした。

△4二に金を置いておくと5三の地点が手厚い形になり、将来△5三銀と引いてもひもがついた形になります。

これで最低限の穴熊は完成で、後は展開次第で△3二金寄と固めるイメージです。

先手も動きが難しいところでで、▲3八金寄では▲3六歩のような手もありそうです。

▲3八金寄とすると玉の守りは固くなりますが、反面5七の地点が手薄になります。

△2四角は直接的には△4六角の狙いですが、間接的に5七の地点を睨んでいます。

▲6五歩は角道を通しながら▲6四歩の狙いですが、ここで△8四飛が受けの形のようです。

▲6四歩を防ぐなら△5三銀もありますが、▲4五銀とでられる筋が残ります。

自分はこの△8四飛という受けが見えにくく、時間をかければ浮かびますが直感ではなかなか浮かびません。

△8四飛が直ぐに浮かばないのはまだこの形に慣れていないのかもしれません。

△8四飛以下▲6四歩△同歩▲4七銀△3二金寄▲3六歩△4二角で、ソフトの評価値-195で互角。

この手順の▲6四歩はあまり見ない手で、△同歩とされて先手の1歩損になります。

▲6四歩は悪手かと思ったのですが、意外にもソフトの候補手に上がっていました。

6筋の歩を突き捨てても将来▲6四飛の筋が残るので、後手も駒に制限がかかります。

後手は△3二金寄~△4二角とするのがいいようで、6四の地点を4二の角で守る感じです。

△4二角の局面は互角ですが、これらの後手の指し手を見ますと大駒を細かく動かしているようです。

後手の△8四飛や△2四角や△4二角など大駒を小さく動かしています。

相穴熊や大駒というイメージは玉を固めたら大きく動かすという感じがしますが、逆にじっくりした展開にもなりやすいようです。

相穴熊はちょっとのミスが生じて形勢が傾くと挽回するのが難しいので、技がかかりにくするため駒の動きが小さくなるのかもしれません。

やはり戦型ごとに駒の動かし方に特徴があるようで、相穴熊にはまた独自の感覚が必要なようです。

相穴熊の大駒の使い方が参考になった1局でした。

事前準備は大事

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲5六銀と上がった局面。ソフトの評価値-192で互角。

将棋の大会に参加される人は日頃から将棋に接することが多いと思いますが、一般的に若い人の参加率が高く、年齢を重ねることに参加率が低いようです。

どうしても年を重なると勝つのが大変になってきます。

若いころはよく大会に参加されて強かった人も年を重ねるとある時期から参加率が低くなり、その後全く参加しない人も多くいます。

これには色々な要因があり人それぞれだと思いますが、それでも一定数は必ずと言っていいほど参加している人もいます。

その参加する人たちは全員が常に県代表のトップ争いをしているかと言うと決してそんなことはなく、勝ったり負けたりしているのが現状です。

どうしても大会となると勝ち負けが生じるため強い人に目が行き勝ちですが、最近はそれよりむしろ常に大会に参加されている方はすごいのではと思っています。

大会に参加するには、日頃から将棋にせっするのはのもちろん体調面の管理、会場の移動等などそれなりに大変です。

若いころはそのようなことはあまり気になりませんが、年齢を重ねることに調整が必要になります。

本局の相手の方は常に大会に参加されており、指し慣れているので全く油断できません。

実戦は△4四歩だったのですが、以下変化手順で▲9六歩△8五歩▲9七角△4二金寄▲9八香で、ソフトの評価値-130で互角。

△4四歩はやや甘かったようで、先手は▲9六歩という手がありました。

以下△8五歩なら▲9七角という形で、こう進めば振り飛車有利ということはないのですが、振り飛車だけ知っている形で居飛車は知らないという可能性がありました。

自分もずいぶん昔にこのような指し方をされて苦戦したのを思い出しました。

本局に関して自分は対四間飛車の準備が全くノーマークでした。

対振り飛車は三間飛車とゴキゲン中飛車はイメージしていたのですが、対四間飛車が大会でここ5年位指されたことがなかったのもありました。

対四間飛車は準備してなくても対三間飛車をイメージしておけば何とかなるかと思っていましたが、全然対応できていませんでした。

対三間飛車と対四間飛車は感覚や指し方が全く違うようで、振り飛車の飛車の位置が1つずれているだけでも別の将棋だったようです。

△4四歩では△8五歩がありました。

△8五歩▲7七角△4四銀で、ソフトの評価値-163で互角。

この手順の△8五歩は▲7七角と決める手ですが、▲9六歩~▲9七角の筋を消したという意味があります。

▲7七角に△4四銀として▲4五銀を防ぐ形です。

先手が▲5六銀~▲4五銀の筋には△4四歩とするか△4四銀と受けることが多いです。

このあたりの△4四歩型にするか△4四銀型にするかなども、できれば事前にイメージしておきたかったです。

本局に関しての誤算は指し手の内容もありますが、序盤の仕掛け前の局面で随分時間を使ってしまいました。

普通よく見る居飛車対振り飛車の対抗形からの進展であればどんどん指し手を進めるのが自然なのですが、仕掛ける前の駒組みの段階で時間を使っているようでは後がしんどいです。

そのためにもイメージをして対局に臨むというのが大事だったようです。

事前準備の大切さが分かった1局でした。

穴熊相手に張り付いて攻める

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4四歩と歩を打った局面。ソフトの評価値+443で先手有利。

先手が▲7七角と上がった手に△4四歩と打って受けました。

対局中は△4三銀と打たれて形勢が少し難しくなったかと思っていましたが、まだこの局面は先手が指せていたようです。

実戦のここからの数手に関しては形勢判断が全くできてなかったようで、このようなところで指し手の精度が悪いと仕掛けから今までの形勢の貯金をはたいたようでもったいないです。

実戦は▲2三歩△5二飛▲同飛成△同銀▲2二飛△6一銀▲4四角で、ソフトの評価値-164で互角。

この手順の▲2三歩は△同飛とすると▲5三飛成がありますので△5二飛とします。

以下飛車交換から▲2二飛と銀取りに打って、△6一銀に▲4四角と飛びだしました。

この実戦の手順でまた形勢がよくなったと勘違いしていたのですが、すでにこの局面は互角だったようです。

互角といってもやや後手が指しやすくなっているので、かなり先手は方針が悪かったようです。

悪くなった原因は3つあったようです。

まず1つは駒の損得の認識です。

▲4四角の時点の駒割りは金と銀桂香の交換になっており、実質先手の駒損です。

招来▲2一飛成とすれば桂馬は取れますが、それでも先手が少し駒損しています。

2つは飛車交換になった展開です。

飛車の働きはやや先手がいいと思っていしましたが、飛車交換でお互いに持ち駒になったのでこれはだいぶ先手が損をしたようです。

3つは盤上の駒の4四角と4七との働きです。

▲4四角とでた手をかなり過大評価していたようで、この手は将来▲7一角成のような味があるのでいい角なのですが、結局この展開にはならず働きの悪い角のままで終わってしまいました。

一方4七のと金は現状働いてないようでも飛車交換になったことで将来△5八と~△6九との筋が生じます。

その後、自分の勘違いもありましたが先手の穴熊の金をと金で取られる形になり誤算でした。

自分の将棋は中盤で有利な局面から振り出しに戻ることが多いので、このあたりの指し手の精度は課題のようです。

▲2三歩では▲6二金がありました。

▲6二金△5四銀▲4四角で、ソフトの評価値+310で先手有利。

この手順は飛車を逃げずに▲6二金とする手ですが、飛車を取らせる展開は全く考えていませんでした。

▲6二金に普通は△5四銀と飛車を取りますが、そこで▲4四角と飛びだす形です。

最後の局面図と真ん中の局面図は共に▲4四角と飛びだした形ですが、内容はだいぶ違うようです。

最後の局面図の駒割りは金と飛銀香の交換でかなり先手が駒損をしています。

ただし、7一の地点の駒の利きは先手の方が1枚多いのと、後手は盤上に飛車が残っているので飛車取りになっています。

後手の持ち駒に飛車が入ったのは大きいのですが、先手の穴熊には特に現状響きません。

また後手は1九の馬と4七のと金の働きがやや悪いので、この展開は実戦よりチャンスが多かったようです。

▲4四角に△6二金なら▲同成桂△3三銀▲5三角成で、ソフトの評価値+727で先手有利。

この手順の△6二金には▲同成桂で成桂が相手の穴熊に近づくのと、飛車取りが残っています。

△3三銀と受ければ▲5三角成が地味ながらも価値の高い手のようで、後手の穴熊は狭いので受けにくい形のようです。

▲4四角に△5二飛なら▲同金△5一歩▲4一飛△5二歩▲7一角成△同銀▲同飛成△8二銀▲2一龍△7一金▲同龍△同銀▲6一金△2一飛▲7一金△同飛▲6二金で、ソフトの評価値+962で先手優勢。

この手順は△5二飛と成桂を掃う手ですが、▲同金としても将来▲7一角成の筋が残るので先手にとって悪い展開ではないです。

以下は大駒を使って厳しく攻める展開で、穴熊相手にこのような攻め方もたまに見られます。

穴熊相手に張り付いて攻めるのが参考になった1局でした。

後手のと金攻めを防ぐ

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4六歩と歩を打った局面。ソフトの評価値+672で先手有利。

先手が▲5三桂成とした手に△4六歩と打ってきました。

対局中は△4六歩は指されるまで全く気がついていませんでしたが、何となくうまい手を指されたと思っていました。

いかにも筋という手で▲同歩と▲同角が最初に浮かびましたが、相手にするとかえってうるさいと思い攻めることにしました。

実戦は▲5二銀△4七歩成▲5四飛△5二金▲同成桂△4三銀で、ソフトの評価値-44で互角。

この手順は▲5二銀と攻める手ですが、後手は△4七歩成とする手が飛車取りになります。

以下▲5四飛で後手のと金が少し遠いと思っていましたが、△5二金~△4三銀で互角になったようです。

この局面の駒割りは金と銀香の交換で、さらに5二の成桂も取られそうなので実質的には金と銀桂香の交換で先手が駒損になります。

また何気に痛いのが先手は5筋から飛車がいなくなると4七のと金が働いてきそうで、飛車交換のような形になると飛車の打ち込みから後手のと金と先手の金駒が交換になりそうです。

これらの展開を見ると先手の駒損が大きくなって、さらに後手にと金を作られ攻めに制限がかかるということで先手がだいぶ損をしたようです。

▲5二銀では▲4六同歩がありました。 

▲4六同歩△5七歩▲同飛△4六馬▲5四飛で、ソフトの評価値+673で先手有利。

この手順は▲4六同歩と歩で取る手ですが、△5七歩が気になっていました。

▲5七同角なら△5五香で、▲5七同飛なら△4六馬という手です。

▲5七同角はいい手ではなく△5五香から飛車交換になります。

遊んでいる後手の飛車と先手の飛車の交換はやや先手が損のようです。

よって△5七歩には▲同飛があったのですが、△4六馬に▲5四飛が見えていませんでした。

先手は飛車は渡しづらいので▲5四飛ですが、この局面が先手有利だったようです。

先手が駒割りは金と銀香の交換ですが後手の2二の飛車の働きがいまひとつのようで、その差で先手が指しやすいようです。

▲5四飛に△6八馬なら▲同金上△5一香▲5二歩△同香▲4四角△3三銀▲5二成桂△同金▲7一角成△同銀▲2三銀△5三歩▲2二銀成△5四歩▲2一成銀で、ソフトの評価値+1170で先手優勢。

この手順は後手に甘い手があるようですが、角交換から△5一香と打ってきたら▲5二歩~▲4四角がうまいです。

▲5二歩の意味は、5二の地点で清算すると△5二金の形になり後手の穴熊が少し弱体化します。

これが▲5二歩と打たない形だと5三の地点で清算する形になり、後手の穴熊の形が崩れません。

またその数手後に▲4四角と打つのは見えるのですが、飛車取りの形だけでなく7一の金に照準をおいているのが興味深いです。

後手の穴熊の7一の金がいなくなるとかなり弱体化しています。

▲5四飛に△4五馬なら▲7七角△1二飛▲5二歩△5六歩▲5一歩成△同金▲5八歩で、ソフトの評価値+566で先手有利。

この手順は△4五馬には▲7七角が飛車取りで味がいいです。

△1二飛に▲5二歩が指しにくい手ですが、後手から△5二歩と打たれる手を防いでいます。

▲5二歩は敵の打ちたいところに打ての手です。

後手は△5六歩とと金作りの手に▲5一歩成~▲5八歩は少し意外だったのですが、やはり5七の地点にと金を作らせるのは危険なようです。

▲5一歩成は地味な手ですが、△同金で少し後手の穴熊も弱体化しています。

このあたりの指し手は自分にとって難易度が高いのですが、厳しい手でなく地味な手も大事なようです。

後手のと金攻めを防ぐのが参考になった1局でした。

と金攻めに対する指し方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△同角とした局面。ソフトの評価値+648で先手有利。

5五の地点で銀交換になって、△5五角と銀を取って飛車取りにでた形です。

対局中は先手が少し指しやすいと思っていましたが、この評価値だと意外と差が開いている感じです。

駒の損得はないのですが、2九の桂馬が4五桂まで活用できてうまくいけば▲5三桂成のような形になります。

それに対して後手の2一の桂馬は活用できていませんので、その差で先手の形勢の方がいいようです。

ただし、後手も角を捌いてきていますのでここでの先手の対応は重要です。

実戦は△5五同角以下▲5八飛△1九角成▲5三桂成で以下変化手順で△5五歩で、ソフトの評価値+431で先手有利。

この手順の▲5八飛は角取りなので後手は△1九角成とします。

先手は手順に▲5三桂成として桂馬を活用しましたが香損になります。

以下変化手順で△5五歩と飛車を利きを止める形でこの局面がどうかです。

先手は大駒が意外と活用できておらず、長い将棋になると後手の馬と香得が活きる可能性があります。

△5五歩以下▲7七角△2三飛▲5四成桂で、ソフトの評価値+333で先手有利。

この手順は▲7七角として将来▲5五角の含みですが、後手は先手の角の利きを避ける△2三飛がうまい受けです。

以下▲5四成桂で先手が指せているようですが、意外とはっきりしない感じです。

後手に香得で馬を作られると意外とうるさいようです。

▲5八飛では▲4六歩がありました。

▲4六歩△5七歩▲5三桂成△4六角で、ソフトの評価値+710で先手有利。

この手順は△5五角に▲4六歩として後手の角成を受ける手です。

▲4六歩とすると6八の角の利きは止まるので少し指しづらいのですが、6八の角は7七や8六などに使う形のようです。

▲4六歩に△5七歩がうるさい手で、2八の飛がいなくなると将来△5八歩成の筋があります。

△5七歩はと金の卵みたいな手で、このような手の対応が難しいです。

5八の地点にと金ができると先手玉は穴熊とは言え少しプレッシャーがかかります。

△5八歩成~△6九銀のような筋とか、後手の6筋の歩が切れたら△6八歩とかのと金攻めで金を目標に攻められるとうるさいです。

△5七歩に手堅く▲5九歩と受ければ将来△5八歩成には▲同歩とすることはできますが、このような手は利かされたみたいな手であまり感触がよくないです。

ソフトも▲5九歩は候補手にもあがっていませんでした。

△5七歩には▲5三桂成を推奨しており、以下△4六角でどうかという形です。

△4六角には▲1八飛か▲4八飛になります。

ソフトは▲1八飛を推奨していました。

▲1八飛に△2七銀なら▲4八飛△1九角成▲4一飛成△5八歩成▲7七角△5五歩▲5二歩で、ソフトの評価値+2015で先手勝勢。

この手順の△2七銀はさすがに働きの悪い銀のようで、▲4八飛~▲4一飛成で先手勝勢のようです。

後手にと金を作られても2七の銀が遊び駒になれば、先手もそこまで怖い形にはなりません。

▲1八飛に△5五角▲8六角△2五歩▲9六歩△4七歩▲5四成桂△3七角成▲3一角成で、ソフトの評価値+778で先手有利。

この手順の△5五角は▲7七角を防いでいるような手ですがなかなか指せません。

先手は▲8六角として角を活用するのが筋のようです。

この展開は後手から△4七歩とされて先手は飛車が攻めに活用できませんが、1八にいて受けに利いているので、角が成って成桂と働くような展開で先手が指せているようでうす。

△4六角に▲4八飛△1九角成▲4一飛成△5八歩成▲7七角△2三飛▲4四角で、ソフトの評価値+1042で先手優勢。

この手順は飛車を攻めに活用する手で、先手は飛車の成り込みに対して後手はと金ができてどうかですが、▲4四角とすると先手の攻めの方が厳しいようでこれでも先手が指せているようです。

と金攻めに対する指し方が参考になった1局でした。

最終盤の詰まし方

上図は、先後逆で先手三間飛車からの展開で変化手順で△2一桂と打った局面。ソフトの評価値+4677で先手勝勢。

▲3一金と打った手が▲2一金打△1二玉▲1一金打△2三玉▲1二角の詰めろだったので△2一桂と詰めろ逃れを指した形です。

対局中は▲3一金が詰めろでないと思っていたので読みが甘かったようです。

△2一桂は敵の打ちたいところに打ての格言に沿った手で、後手から△3九龍~△1五銀の詰み筋があるので先手は厳しく攻める形になります。

先手は金駒を渡すと1五から打って詰みなので、どのように後手玉を寄せるのかが気になります。

△2一桂に▲4二銀がありました。

▲4二銀に△2二銀なら▲1三歩で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順の▲4二銀は攻め駒を足す手ですが、この手が詰めろになっているかが気になります。

ぱっと見分かりにくい手ですが、後手が△2二銀と引いて受ける手が考えられます。

これは▲4二銀が詰めろだと読んで受けた手ですが、▲1三歩がありました。

▲1三歩は詰めろですが、△1三同銀としますと後手が1手パスと同じになります。

先手が歩を1枚使って後手の受けを無効にする手筋です。

▲1三歩に△同桂なら▲2一金打△1二玉▲2二金△同玉▲3二金打以下並べ詰みです。

先手は持ち駒に金が2枚あるのが大きく、後手玉の横から打って詰ます筋があるので分かりやすいです。

一番気になるのは▲4二銀に△3九龍とする手です。

▲4二銀に△3九龍なら▲2一金で、ソフトの評価値+99983で先手勝勢。

この手順の▲4二銀に△3九龍は以下先手玉が詰みなのですが、このあたりの読みをできるだけ早くしたいです。

自分は▲2一金以下も直ぐに詰みと読めていないので、このあたりが甘いようです。

▲2一金に△同玉なら▲3一金で、ソフトの評価値+99988で先手勝勢。

▲3一金に△2二玉なら▲3二金打△同金▲同金△同玉▲3三金△2一玉▲3二角△1一玉▲1二歩△同玉▲2三金△1一玉▲1二香まで詰みです。

▲3一金に△1一玉なら▲1二歩△同玉▲2一角△2三玉▲3三銀成△同玉▲4三金△3四玉▲4四金打△2三玉▲3三金寄まで詰みです。

▲2一金に△1二玉なら▲2二金打△同銀▲同金△同玉▲3四桂で、ソフトの評価値+99986で先手勝勢。

この手順は2二の地点で清算してから▲3四桂と桂馬を捨てる王手です。

▲3四桂に△同金なら▲3一角△3二玉▲2三銀△4三玉▲4五香△同金▲5三金△4四玉▲2二角成まで詰みです。

この手順は▲3四桂と捨てることで3四の地点に先手玉がいけない形を作る手筋です。

▲3一角は見えやすいのですが、次の▲2三銀がやや見えにくく△同玉なら▲2二金以下詰みです。

よって△4三玉と上がったのですが、▲4五香と捨てて▲5三金~▲2二角成も見えにくいです。

▲3四桂に△2三玉なら▲3三銀成△同玉▲2二角以下詰みです。

▲3四桂に△1二玉なら▲2一角△2三玉▲3三銀成△同玉▲4三金△3四玉▲4四金打△2三玉▲3三金寄△1三玉▲2二銀まで詰みです。

どの手順もそれなりに難しく、実戦で▲4二銀と指されて後手玉に詰めろがかかっているかは短い時間では読み切れないです。

このあたりはきっちり詰み筋が読めるのが理想的ですが、何となく詰みというだけでも分かるように棋力を上げたいです。

最終盤の詰まし方が参考になった1局でした。

相穴熊からの2筋と3筋の攻防

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3五歩とした変化手順の局面。ソフトの評価値+313で先手有利。

実戦は数手前に後手から△5五歩と仕掛ける展開で先手が少し指しやすくなったのですが、後手が持久戦模様を選択する場合の指し方が気になっていました。https://shogiamateur.com/?p=69944&preview=true

今回は後手が持久戦模様を選択した場合で、先手が2筋の歩を突き捨ててから▲3五歩とした後の指し方を調べます。

▲3五歩に△同歩▲同角△3四歩▲6八角△7二金左▲3七桂△1四歩▲1六歩△1三桂▲2六飛で、ソフトの評価値+464で先手有利。

この手順は3筋の歩を交換してから△3四歩と打つ手ですが、この手はあまり見ないです。

振り飛車側だと歩が切れた筋に飛車を回すというのがよくあるので、やや△3四歩は指しにくいです。

ただし、△3四歩は全くないかと言われればそんなことはなく、棋譜並べでも見たような気もしますし、ソフトの候補手の1つに上がっていました。

先手から▲3四歩と角取りに歩を打つ手もあるので。先に先着した意味もあるようです。

△3四歩に▲2四角とでるのは△2二飛と飛車が回って、以下▲2五歩△4四角▲6八角△2六歩▲2四歩で、ソフトの評価値+325で先手有利。

この展開はお互いに角の利きで相手の飛車の利きを止める形で、これでも先手有利のようなのが少し意外でした。

なお△3四歩にソフトは▲6八角を推奨しており、△7二金左には▲3七桂が少し指しにくいです。

後手は4筋に飛車がいるため直ぐに▲4五桂は△同飛と取られます。

また桂頭に自分の歩がないので後手から3筋の歩を伸ばされて桂頭を狙われることも考えられます。

ただしそれには先手は▲2六飛と飛車を浮いて桂頭を守るのが形のようで、これで先手が少し指せているようです。

なお後手の△1四歩は意外と価値が高い手で、将来△1三桂のようなスペースを確保しています。

▲3五歩△同歩▲同角△3二飛▲3四歩△5一角▲3八飛で、ソフトの評価値+244で互角。

この手順は3筋の歩を交換した筋に飛車を回るという振り飛車側によくある手です。

歩が切れていると飛車の利きが通るので、飛車を活用しやすくなります。

△3二飛に▲3四歩が3筋の歩を交換した狙いの手で、△2二角なら▲2四飛があるので△5一角とします。

△5一角に▲2四角は△2二飛▲2五歩△7三角▲3八飛△3二歩▲3七桂で、ソフトの評価値+267で互角。

この手順は▲2四角△2二飛▲2五歩もよく見られる手で、以下▲3八飛~▲3七桂は気がつきませんでしたがこれも互角のようです。

2筋は角と歩がいて重たいので▲3八飛と3筋に飛車を回るという感覚です。

▲3四歩に△5一角と引いた場合も▲3八飛と回っていますが、この手も自分は気がつきませんでした。

何かの棋譜並べでみたような記憶もありますが、定かでありません。

▲3八飛に△3四飛なら▲7一角成△3八飛成▲6一馬があります。

また▲3八飛の次の狙いは▲4四角~▲1一角成です。

▲3八飛以下△4六歩▲同歩△4三歩▲4五歩で、ソフトの評価値+413で先手有利。

この手順の△4六歩~△△4三歩も見たことがなく、将棋は手が広いです。

手の流れとしては先手が指しやすそうです。

相穴熊からの2筋と3筋の攻防が参考になった1局でした。

相穴熊からの攻防

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6八角とした局面。ソフトの評価値+313で先手有利。

後手が三間飛車にお互いに穴熊に組んで7七の角が▲6八角とした形です。

相穴熊で▲6六銀と△6四銀に組むとこのような局面になりやすくなります。

今回の大会では当日までに自分が指すとよくでそうな局面をいくつか想定して事前準備をしてきましたが、この局面もその1つでした。

昔ははただ大会に参加しているというだけという状態が長く続きましたが、ここ数年は対局後の検討は勝敗の結果に関係なくすべて行うようにしました。

ただし、大会前の事前準備はほとんどしたことがなかったので、その場になって初めて考えるというのが多く時間をだいぶロスしていました。

そのため少しでも時間を効率的に使うということで、事前準備を取り入れたという感じです。

本局に関しては珍しく序盤~中盤まではうまく指せていました。

実戦は△5五歩▲2四歩△同歩▲5五歩で、ソフトの評価値+352で先手有利。

この手順は後手から△5五歩と動いてきました。

後手は△6一金型の穴熊で△7二金左とさらに固める手もあったようですが、△6一金型は5筋に強いのでこれもありそうです。

後手は待つ手をしないなら△5五歩は自然ですが、先手は▲2四歩△同歩▲5五歩がよくある筋です。

2筋を突き捨てて先手の飛車の利きを軽くしてから▲5五歩と手を戻します。

この局面は少し先手が指しやすいというイメージを持っていましたが、先手の飛車が軽く使いやすいのが大きいと思います。

実戦は▲5五同歩に△2二飛で以下▲3七桂△5五銀▲4五桂で、ソフトの評価値+590で先手有利。

この手順は先手にとって理想的な手の流れですが、△2二飛とすることで2九の桂馬が▲3七桂~▲4五桂と活用することができました。

▲4五桂が角取りなので手の流れとしては満足です。

▲5五同歩に△同銀なら▲同銀△同角▲2四飛△2二歩▲3四飛△3三歩▲2四飛△1九角成▲8六角△6四歩▲5四歩で、ソフトの評価値+573で先手有利。

この手順は5五の地点で清算すれば▲2四飛が実現します。

▲3四飛△3三歩に▲2四飛と2筋に戻るのが盲点で、△1九角成の後△2九馬を防いでいます。

以下▲8六角~▲5四歩で先手が指せているようです。

▲5五同歩に△5六歩なら▲5四歩△5二飛▲3七桂△5四飛▲2四角△6六角▲同歩△5七歩成▲4三角△5六飛▲6五歩△5五銀▲5八と△同と▲4二角成で、ソフトの評価値+508で先手有利。

この手順の△5六歩は垂れ歩でと金の卵なのでうるさい手です。

ソフトは▲5四歩と5筋の歩を伸ばすのを推奨しており、以下▲3七桂△5四飛に▲2四角が強い手です。

後手が△6六角~△5七歩成とすればと金ができるのですが、▲4三角から対抗して先手が指せるということのようです。

この手順はと金ができて選びづらいところはありますので△5四飛に▲5八歩と受ける手もありそうですが、意外とこのような手を選ぶと戦いが長くなって争点が分かりにくいこともあるので難しいところです。

自分はと金ができる展開は避けたいと思いますので、▲5八歩を選ぶような気がします。

なお△5七歩成とと金を作られても、数手後に▲5八歩△同とでと金の働きを弱めているのも興味深いです。

実戦は▲6八角に△5五歩でしたが、後手が持久戦を選ぶケースもありそうです。

▲6八角△7四歩▲9六歩△9四歩▲2四歩△同歩▲3五歩で、ソフトの評価値+303で先手有利。

この手順は△7四歩と様子を見た手で、以下9筋を突き合ってから▲2四歩~▲3五歩と仕掛ける形です。

この手順もよく見る形ですが先手有利のようで、ここからはまた別の機会に調べます。

相穴熊からの攻防が参考になった1局でした。