上図は、相居飛車で後手雁木からの進展で△7五銀と出た局面。ソフトの評価値-112で互角。
対局中はこの局面は飛車が逃げて△7六歩で先手の角が助からないので先手がやや失敗ですが、先手は持ち駒に歩がたくさんあるのに対して後手は歩切れになるので苦しいなりに勝負になるのかと思っていました。
ここで飛車の逃げ場所によっては攻め合いも見込まれたのですが、全く攻め合いのことを考えずにふらっと指したのがまずかったです。
実戦は△7五銀以下▲3六飛△7六歩▲6六角△同銀▲同歩△4五角で、ソフトの評価値-800で後手優勢。
この手順の▲3六飛は銀にひもをつけたつもりだったのですが、先手の3筋の駒が重たいので活用しづらいです。
後手は駒得してから角交換から△4五角で後手優勢になったようです。
飛車の逃げ場所が悪かったという典型的な失敗例ですが、まだ50手台なのに形勢が悪すぎていいところがないです。
▲3六飛では▲4六飛がありました。
▲4六飛△7六歩▲4四角△同銀▲同銀で、ソフトの評価値-136で互角。

この手順は▲4六飛と回る手ですが、4四の地点に攻め駒を足すということでこれが自然でした。
取られそうな角で4四の地点に攻め込む形で、この展開だと角と銀の交換でも3五の銀が攻めに活用できます。
今見てもこれで先手もまだやれそうなのですが、このような展開が見えてないのは大局観が悪いです。
▲4四同銀以下ソフトは△6四角▲5三銀打を推奨しており、以下△4六角▲同歩か△5三同角▲同銀成△8八角成のどちらかですが、後手も玉頭に銀がいる形なのでプレッシャーがかかります。
後手が先に攻め込んでも、相手の手にのって先手も反撃して玉頭に迫っているので形になっているようです。
自分は▲4四同銀には△8六歩が浮かんだのですが、以下▲同歩△同銀▲7三歩△同飛▲3三歩成△同桂▲3四歩で、ソフトの評価値+280で互角。

この手順は後手が△8六歩とさらに攻めてきた形で、自分は▲同歩とすると△同銀で後手の攻め足が速くなるので▲8六同歩はないかと思っていましたが意外でした。
△8六同銀の形は先手も怖いところですが、7七の地点はお互いに3枚ずつ利いているので後手から△7七歩成として清算すると▲7七同玉として耐えられるかという形になります。
このような展開は後手の持ち駒がたくさんあると▲7七同玉の形は詰みそうですが、後手もまだ少し駒が足らないので決めにいくのは少し早そうです。
先手の▲7三歩は後手の7二の飛車が攻めにも受けにも利いているので、▲7三歩でどちらかの利きを止める手です。
△7三同飛とすることで2段目の飛車が3段目になって、飛車の横利きの受けがなくなりました。
以下▲3三歩成△同桂▲3四歩も意外と厳しい手のようで、どちらが倒れてもおかしくないような形になります。
この展開だと先手も▲4六飛が十分に攻めに活用できそうです。
飛車の逃げ場所で展開が異なるのが参考になった1局でした。