何気ないところでバランスを崩している


上図は、角換わりからの進展で△4二歩と打った局面。ソフトの評価値+130で互角。

先手が▲4四歩と伸ばした手に△4二歩と打って受けた形です。

駒の損得はなく5五の地点で銀交換になり、ここからの方針が難しいところです。

後手からは△6九銀という分かりやすい手があるのですが、先手はそれを受けるのか別の手を指すのかという形です。

実戦は△4二歩以下▲5五角△6九銀で、ソフトの評価値+15で互角。

この手順の▲5五角は歩を取る手ですが、直接的な手でないので効果が分かっていませんでした。

後手の△6九銀に対しての受け方が悪かったようです。

実戦は△6九銀以下▲6八金右△7八銀成▲同玉で、ソフトの評価値-366で後手有利。

自分の将棋はこのあたりの中盤からの指し手の精度が毎回悪く、後で振り返っても相手の方より疑問手や悪手が多いことがほとんどです。

将棋は手の精度が悪い方がだいたい負けるようになっているので、疑問手を重ねるのはまずいです。

実戦の△6九銀に▲6八金右は部分的にはある形ですが、△7八銀成に▲同玉と取っても▲同金ととっても相手からの角打ちがあります。

△7八銀成に▲同玉なら△4七角、△7八銀成に▲同金なら△3九角です。

どうしても角換わりの将棋は空間があく部分に角を打たれる筋があります。

また後手の右玉は1段飛車で意外とバランスがよく角の打ち込みが少ないです。

自分は△4七角と打たれても何とかなるのかと思っていましたが、馬を作られると後手陣に利いてくるので手厚くなります。

まだ△6九銀には▲6七銀とか▲4七銀と自陣に金駒を埋めて角打ちに備えるべきだったようです。

最初の局面図でソフトは▲5五角を推奨していましたが、別の手では▲3五歩もあったようです。

▲3五歩△同歩▲3四歩△3六歩▲3三歩成△3七歩成▲同角△3三金で、ソフトの評価値-93で互角。

この手順は▲3五歩と後手の桂頭を狙う手です。

自分はこのブログでよく桂馬の頭を狙う手を書いていることが多いのですが、本局に関しては全く考えてなかったのでちょっと目のつけどころが悪かったかもしれません。

この右側で戦いを起こすという形は、後手は右玉なので直接的にはあまい響いていません。

本来は後手が右玉なので▲6五歩や▲7五歩や▲9五歩のような玉の近いところで歩を突き捨てて攻め味を作りたいのですが、相手の方もそんな形には簡単にさせないので難しいところです。

まだ中盤なのでこのあたりまでは何とか互角で形勢を保ちたいところです。

自分の場合はそれ以前で崩れていることが多いので、指し手のバランスが悪いようです。

大局観が悪いということになりますが自分の指したい手だけでなく、もう少し相手の指し手の意味を考えるようにすべきかもしれません。

何気ないところでバランスを崩しているのが参考になった1局でした。