上図は、角換わりからの進展からの変化手順で△3九角と打った局面。ソフトの評価値-371で後手有利。
相居飛車だと△3九角のような筋はよく出そうな形で、後手に△5七角成とされると先手が悪いケースが多い印象です。
そのような意味で△3九角の展開にならないようにしたのですが、その展開も冴えませんでした。
ソフトは後手有利ながらも△3九角と打たせる変化を示していたので、このあとの展開を確認したく調べた次第です。
先手は大駒の飛車と角が使いづらい形で、後手の馬や金駒に抑え込まれる展開が一番まずいです。
自分が指してもここから先手がうまく粘るようなイメージがもてないのですが、自分なりに考えてみました。
△3九角以下▲1八飛△5七角成▲4六銀△5六馬▲5八飛△4七馬▲5七飛△同馬▲同銀△5九飛▲4八銀打△1九飛成▲4五桂△4九龍▲3三桂成△同金で、ソフトの評価値-1519で後手優勢。
この手順は先手は▲1八飛として△5七角成が飛車取りにならないようにしました。
△5七角成に▲4六銀と打って、以下後手の馬と先手の飛車を交換する狙いです。
ただし、△5九飛と飛車を打たれて△1九飛成とされると駒損が大きく、後手の2枚の飛車で攻められる形なので全くいいところがないようです。
いくら働きの悪い飛車と働きのいい馬の交換を目指しても、飛車を渡すことで自玉が危険になるようでは苦しいです。
これらの展開では自滅に向かっているようで、先手は辛抱が足りないようです。
読みが単調になると△5七角成とされることを避ける展開を選ぶようになるのですが、△5七角成とされてもまだ粘れる手を知っておくだけでも読みに幅が出そうです。
△3九角に▲5八飛がありました。
▲5八飛△4七金▲1八飛△5七角成▲5四歩で、ソフトの評価値-337で後手有利。

この▲5八飛は直接的に△5七角成を受ける手です。
△4七金▲1八飛を入れてから△5七角成とすれば後手は馬を作れますが、4七に金を打ったのが少し違っています。
▲1八飛と飛車を遠くに逃げることで、飛車は縦の攻めよりも横の受けに利かすような形で、とりあえず飛車をいじめられる展開はなくなったようです。
4七の金が働く展開になれば後手の理想で、先手は3七の桂馬や5五の角が取られる展開は避けたいです。
△5七角成は次に△5四歩と角を取る手があるので、▲5四歩と敵の打ちたいところに先に打ちます。
先手の角は狭い角なので活用するのが難しいのですが、持ち駒に銀が2枚あるのは心強いです。
▲5四歩以下△同銀▲6四角△6三金▲6五歩で、ソフトの評価値-151で互角。

この手順の▲6四角に△6三金は自然なようでもやや疑問だったようです。
金駒で相手の大駒を責めるというのはよくあるのですが、▲6五歩とするのが鋭いです。
後手玉は右玉のバランス型なので守りの金駒が少なくちらばっているので、金を渡すとかえって後手玉が薄くなります。
よくある歩を伸ばすというのは本筋の指し方のようで、先手の6四の角がいなければ▲6四銀とか▲6四歩とかで後手にプレッシャーをかけることもできます。
▲6五歩に△同桂なら▲8二銀で、ソフトの評価値+260で互角。
この手順の△6五同桂は、角取りと7七の銀取りで先手が失敗のようでも▲8二銀がありました。
7三の桂馬も後手玉の守り駒だったようで、角の利きが通ると▲8二銀のような手が生じます。
▲6五歩に△同銀なら▲9七角△6四歩▲5五銀で、ソフトの評価値-172で互角。
これらの展開を見ると△6三金とするのは、6四の地点にあたりが強くなってかえって受けづらくなるようです。
なおソフトは△6三金では△6三玉を推奨しており、以下▲5五銀△同銀▲同角△6四銀▲同角△同玉で、ソフトの評価値+180で互角。
△6三玉は右玉独特の感覚のようで、右玉をほとんど指さない自分は浮かびませんでした。
飛車を渡さずに細い攻めを繋げるのが参考になった1局でした。