上図は、角換わりからの進展で△4七角と打った局面。ソフトの評価値-253で互角。
角換わりで自陣に角を打たれて馬を作られそうな展開はよくあります。
後手は右玉で馬ができる形になるともたれるような指し方で、先手の方にプレッシャーがかかります。
後手の△4七角は2つの狙いがあったようですが、1つは△3六角成です。
対局中は△3六角成を受けるのは難しいと思って▲5六銀と指したのですが、以下の展開は最悪だったようです。
実戦は△4七角以下▲5六銀△3六角成▲6五歩△5四金で、ソフトの評価値-725で後手有利。
この手順の▲5六銀は中央に銀を打ってそこまで悪くはないかと思っていましたが、現実的に△3六角成とされると5四の地点まで馬の利きが通りかなり後手が手厚くなります。
以下▲6五歩も全く急所をはずしており、△5四金とさらに手厚くされると先手さっぱりです。
△4七角には先手は2通りの指し方があったようです。
1つは△4七角に▲2七銀です。
△4七角▲2七銀△5六金▲4八銀で、ソフトの評価値-426で後手有利。

この手順の▲2七銀はなかなか打てない銀ですが、△3六角成を防ぐという意味はあります。
全く局面が違うのですが、▲2七銀とか△8三銀とか馬を作られるのを受けるために銀を打つという手は数はとても少ないのですが見たことはあります。
この場合の2七の銀が働かないと遊び駒になりやすいです。
後手の△5六金が△4七角のもう1つの狙いの手で、▲同歩なら△同角成で先手の角が取られます。
△5六金には▲4八銀も見えづらい手で、自分は最初は▲5八銀のような手がうかびましたが△同角成~△5五金で金駒を1枚余分に取られます。
▲4八銀が見えないと▲2七銀とは指せない形だったのですが、崩れない指し方というのは参考になります。
▲4八銀以下△5五金▲4七銀△6五歩▲5六歩△5四金▲2九飛△6六歩▲3八銀右で、ソフトの評価値-496で後手有利。

この手順は△5五金以下お互いに角を取り合う展開で、以下△6五歩から後手が動いてくる形です。
先手は2枚の銀を働かせるために6筋の歩を取り込ませても、▲3八銀右と引いて辛抱するのが興味深いです。
先手は攻め合いになる形でなく、2枚の右の銀を活用させて自陣の傷を少しでも消すというのが大事なようです。
▲3八銀右以下△6五金▲6四歩△5四銀▲3五歩△7五歩▲5五歩で、ソフトの評価値-540で後手有利。
この手順の△6五金は6六の歩を守るために自然なようでもやや疑問手で、▲6四歩と打つ手がありました。
後手は△7二玉型の右玉なので玉のコビンを攻めるのが急所です。
△6四同銀なら▲5四角、△6四同金なら▲6六銀があります。
▲6六銀とできるのは数手間に▲2九飛と1段飛車にした効果です。
以下先手は3筋で後手は7筋から攻める形ですが、6四の地点に歩が残っているので先手もそれなりに戦えそうです。
なお最初の局面図で▲2七銀以外のもう1つの手は▲9五歩だったのですが、それはまた別の機会に調べてみます。
馬を作らせないように辛抱するのが参考になった1局でした。