大駒が飛び交う局面の指し方

上図は、相掛かりからの進展で▲9五角と打った局面。ソフトの評価値+199で互角。

実戦は△8五飛だったのですが、ソフトは△2二馬を推奨していました。

△2二馬▲3一龍△同金▲8六角△9九馬▲5三角成△4二銀▲5二銀で、ソフトの評価値+474で先手有利。

自分はこの△2二馬という手は全く知らなかったのですが、ソフトで検討しないと全く浮かばない手です。

△2二馬に▲同龍なら△8九飛成がありますので、先手は▲3一龍と王手をしてから▲8六角と飛車を取ります。

この瞬間は先手の銀得になるのですが、△9九馬と香車を取って次に△8九馬を狙います。

△8九馬~△7八馬とされる前に先手は厳しく攻める必要があるようです。

▲5三角成に△4二銀とされて手がないようでも▲5二銀がありました。

▲5二銀以下△同金▲7一馬△4一玉▲8二飛△9八飛▲8七銀△8九馬▲9八銀△7八馬▲3三桂△3二玉▲5二飛成で、ソフトの評価値+728で先手有利。

この手順の▲7一馬は▲6一飛の詰めろなので△4一玉と早逃げをします。

△4一玉に▲8二飛が攻防の手で、△8九馬を防ぎつつ後手玉を睨んでいます。

△9八飛は▲8七銀とすれば飛車が取られる形ですが、△8九馬▲8九銀△7八馬と迫ります。

そこで▲3三桂が気がつかない手で、△同銀なら▲5二飛成△同玉▲7二飛△4一玉▲5一金△同玉▲6二馬△4二玉▲6三馬△5一玉▲5二飛成まで詰みです。

よって△3二玉に▲5二飛成でぼろっと金が取れる形で先手が指せているようです。

▲3三桂からの攻め筋は浮かべば気持ちがいい手順ですが、自分の棋力で見つけるのはなかなか大変です。

なお▲9五角にソフトの候補手にはあがっていませんが、△7六飛も気になります。

▲9五角△7六飛▲8八金△7九飛成▲2二角で、ソフトの評価値+628で先手有利。

この手順の△7六飛とするのは▲8八金で馬が取られますので普通はない手です。

ただし、△7九飛成として次に△8八龍の攻めがあるので先手も少し嫌な形です。

丁寧に受ければ先手の駒得が生きる展開ですが、▲2二角という手がありました。

▲2二角は8八の金にひもをつける手で、同時に▲3一角成の攻め合いの狙っています。

▲2二角に△8七歩なら▲3一角成△8八龍▲6八銀△3一金▲同龍△6二玉▲7四桂△7二玉▲8二金△同銀▲6一龍で、ソフトの評価値+99983で先手勝勢。

この手順は△8七歩として▲同金なら△7八龍や△8九龍の狙いですが、▲3一角成から先手の攻め合い勝ちのようです。

△8八龍に▲6八銀の受けは遠くから9五の角も受けに利いているので、耐久力があるようです。

▲2二角に△同金なら▲3一龍△4一銀▲4二銀△6二玉▲7七角で、ソフトの評価値+857で先手優勢。

この手順は△2二同金▲3一龍~▲4二銀と決めてから▲7七角が味わい深いです。

▲7七角の瞬間は先手の桂得ですが4一の銀や2二の金が取れる形で、さらに駒得も目指せそうなので先手が指せているようです。

▲2二角に△6二玉なら▲7七角成で、ソフトの評価値+643で先手有利。

この手順の△6二玉は早逃げですが、▲7七角成と馬を自陣に引いて先手が指せているようです。

これらの急戦形は大駒が飛び交う形で技がかかりやすいので、攻める方も受ける方もきめ細かい読みが必要です。

大駒が飛び交う局面の指し方が参考になった1局でした。