超速の仕掛けあたりの変化


上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手超速△7三銀型の進展で▲9五角とした局面。ソフトの評価値-287で互角。

後手が△6五桂とした手に7七の角が▲9五角とでた形です。

数か月前の大会で、ゴキゲン中飛車で穴熊に組まれたときに仕掛ける手順を少し間違えたので、その検討から今回は△6五桂と早めに桂馬を跳ねました。

そのときは桂馬を跳ねる前に飛車先の歩を先に突いたのですが、相手の方が角で取ったので桂馬を跳ねづらくなったという反省です。

また対穴熊でも1筋の位を取って将来端攻めを含みにする形にしました。

▲9五角の幽霊角はいつでも▲6四飛~▲7三角成の筋があるので後手としても嫌な形です。

△9四歩と突いてある形なら▲9五角の筋は生じませんが、後手番で中央の手が遅れるので△9四歩はなかなか指せません。

実戦は▲9五角以下△1三角で、ソフトの評価値-100で互角。

この手順の△1三角はどこかで端に角を出ていつでも先手の6九の金をけん制するつもりでしたが、次に△5七桂成としても▲同飛で桂損なのであまり効果がなかったです。

この超速は緩急ある指し方が必要で、攻めることばかり考えてもまずくこのあたりのバランス感覚がかなり難しいです。

特に仕掛けあたりの局面を事前研究をしていないと変化が多く、未知の局面になるとその場で対応できないことがあります。

居飛車側の玉が薄いので、食いつかれる形になるとなかなかほどけません。

▲9五角に後手は2通りの手があったようです。

1つは▲9五角に△8六歩です。

対局中は△8六歩は手抜きされて大変と思い指せませんでしたが、ここでは有力な手だったようです。

△8六歩に▲同歩なら△9四歩▲6四飛△同歩▲7三角成△8六飛▲7九金△3一角で、ソフトの評価値-822で後手優勢。

この手順は後手の理想的な展開で、飛車先の歩を突き捨てたことで将来△8六飛と活用することができます。

また最後の△3一角は▲6四馬を防ぐ意味でが、引いて角を受けに活用するというのもたまに見られる指し方なので覚えておきたいです。

△8六歩に▲同角なら△4五銀▲5九飛△5七歩で、ソフトの評価値-442で後手有利。

この手順の▲8六同角とさせることで、将来▲7三角成の筋はなくなります。

これは後手にとって安心材料ですが、ここからの指し手は自分は考えたことがありませんでした。

▲8六同角には△4五銀から△5七歩が筋のようです。

△5七歩では△5六歩が最初に浮かんだのですが、▲4六歩と突かれると後手の4五の銀も狙われやすいので△5七歩の方がよさそうです。

△5七歩と抑えると、△3六銀とか△5六銀の筋が生じて銀を活用しやすいです。

△8六歩に▲6四飛なら△同歩▲7三角成△8一飛▲7二銀△5一飛▲6五銀△同歩▲6三桂で、ソフトの評価値+45で互角。

この手順は先手は▲6四飛なら~▲7三角成と攻める手で、△8六歩を緩手にしようとする展開です。

このような展開になると、居飛車側が△8六歩と突いたのは甘かったかと反省しそうな形になります。

以下▲7二銀~▲6五銀~▲6三桂で後手の飛車が取られそうな形です。

この瞬間の駒割りは飛車と桂馬の交換ですが、先手に駒損を回復されそうです。

また後手の穴熊に全く手がついていないので、後手は攻め合いの形になりにくいです。

後手の持ち駒に桂馬が入れば穴熊に端攻めの含みはありますが、当面は後手が辛抱が必要な局面のようです。

局面自体は以下△6二銀▲5一桂成△同金引で評価値は互角のようですが、これを実戦で選択していると冷静に局面が見れない可能性が高いです。

自分の感覚では、このような局面も互角という認識を事前にもっていないと指せないなという感じなのでそのような意味で事前研究は必要なようです。

なお最初の局面図で△8六歩以外にもう1つ有力な手して△8一飛があったので、これはまた別の機会に調べてみます。

超速の仕掛けあたりの変化が参考になった1局でした。