上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手超速△7三銀型の変化手順で△8一飛とした局面。ソフトの評価値-287で互角。
△8一飛は8二の飛車が引いた手で。手待ちですがソフトはこの手を推奨していました。
△8一飛で実戦は△1三角▲6四飛△同歩▲7三角成だったのですが、△1三角があまり意味のない手だったようです。
△1三角では△8六歩と△8一飛が有力だったようで、今回は△8一飛について調べます。
△8一飛は全く考えたことがなかったのですが、将来▲6四飛△同歩▲7三角成のときに飛車あたりを先に受けている意味があります。
ただし、駒が前にいく手ではないので知らないと指しにくいです。
超速は駒が前に進むイメージがあるので、引いて待つという逆の感覚も場合によっては必要なようです。
△8一飛に先手は動く手と待つ手の2通りがあります。
△8一飛に▲6四飛なら△同歩▲7二銀△8二飛▲7三角成△7二飛▲同馬△8八飛で、ソフトの評価値-563で後手有利。

この手順の▲6四飛なら△同歩▲7二銀は一時的に飛車と銀の交換で振り飛車が駒損になりますが、また飛車を入手できそうなので気になる手です。
後手玉は先手の穴熊に比べて堅さで劣るので捌き合いは危険な意味がありますが、先手の7二の馬の働きが少し悪いです。
△8八飛と打った形は狭いところに飛車を打つので慎重になりますが、この飛車は簡単には取られないようです。
△8八飛以下▲8二飛△4八銀で、ソフトの評価値-552で後手有利。
この手順の▲8二飛は2段目に飛車を打つ手で、後手玉が△3二玉型なので少しプレッシャーがかかります。
▲8二飛に△8九飛成かと思っていましたが、△4八銀と金駒の金を攻めるのが鋭いです。
△4八銀以下▲同金△同飛成▲3九銀打△8八龍で、ソフトの評価値-689で後手有利。
このような手順はぱっと見意味が分かりづらく、金と銀の交換になって龍を作った形です。
金と銀は一般的ですが金の方が価値が高く、守りの銀はやや薄いイメージです。
よってこの手順で後手は少し得をした感じです。
先手の▲6四飛から強襲はやや無理みたいです。
△8一飛に▲5九飛なら△9四歩▲6八角△5七歩で、ソフトの評価値-277で互角。

この手順の▲5九飛もありそうな手で、ここで後手も今後の方針で悩みます。
△9四歩はとりあえず突いてみたい歩ですが、▲6八角に△5七歩が読みが入ってないと指せないです。
部分的な形として△5七歩で先手の飛車の利きを止めるのはあるのですが、この後の指し手も気になります。
△5七歩に▲同銀なら△同桂成▲同飛△4五銀▲7七角△同角成▲同桂△4四角▲6八金△8六歩で、ソフトの評価値-516で後手有利。
この手順は▲5七同銀には△同桂成として銀と桂馬の交換で後手が駒得になります。
後手の右の桂馬が銀と交換できるのは理想的な形の1つです。
以下△4五銀と角道を通す手があり、以下▲7七角から角交換して△4四角と自陣に角を打って手厚くしてから△8六歩で後手が指せているようです。
△8六歩は普通は間に合わないようなことも多いのですが、局面によってはこのような手もあるので知っておいて損はないです。
△5七歩に▲7七桂なら△同桂成▲同角△4五銀▲4八桂△6五銀で、ソフトの評価値-412で後手有利。
この手順は▲7七桂から桂馬の交換をする形で、振り飛車の左の桂馬が捌けるとかなり得をしたイメージもあります。
後手は△4五銀として△3六銀の狙いと角道を通す手で、▲4八桂の辛抱には今度は△6五銀で後手が少し指せているようです。
▲6五同銀なら△7七角成があります。
後手の2枚の銀を千鳥でなく直に使うというケースもあまり見ないので、将棋は手が広いです。
超速でも△8一飛と引いて手を渡すのが参考になった1局でした。