上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手超速△7三銀型の展開で▲6七金と上がった局面。ソフトの評価値-831で後手優勢。
7八の金が▲6七金とした形です。
▲6七金と上がる前に後手が△1二香打としたので手の流れから△1六歩と突きましたが、以下の指し手はあまりよくなかったようです。
実戦は▲6七金以下△1六歩▲同歩△2四桂に変化手順で▲4五銀打で、ソフトの評価値-647で後手有利。

自分は将棋で勝ちを目指すときは攻めるのを基本にするのですが、特に相手が穴熊のような場合だと直ぐに端攻めをしたくなるようです。
相手の玉が堅いから心に余裕がないのか、やや切り合いの将棋になるようです。
切り合いの将棋になるとどちらかが倒れるような展開になりやすいので、いままで形勢が有利でもすぐに逆転するということはよくあります。
実戦の△1六歩▲同歩に△2四桂の手順はやや危険で▲4五銀打とする手がありました。
▲4五銀打とできるのは5六に銀がいるからできる形で、このような形になると急に玉頭戦のような様相になります。
先手は穴熊の1段玉に対して後手は2段玉なので、攻められたら後手の方があたりが強くなります。
先手からは▲4四銀~▲3四桂や単に▲3四桂のような筋があり、これを後手が振りほどくのも難しそうです。
形勢はまだ後手がいいようですが、5六の銀が働いてきたのは後手にとっては少し損をしたようです。
△1六歩では△5五歩がありました。
△5五歩▲6五銀△7八角▲5七金△6八馬で、ソフトの評価値-848で後手優勢。

この手順は△5五歩と銀取りに歩を打つ手で対局中には最初に見えたのですが、▲6五銀で後手の歩の数が少なくなるのが気になって指せませんでした。
持ち駒の歩が少なくなるのは1筋の端攻めが少ししづらくなるという理由ですが、▲6五銀とされると▲5四桂のような手も生じると思ったからです。
今見ると▲6五銀とされると玉頭戦にはなりにくくなるのと、銀が遊び駒になる可能性も高くなるので△5五歩は自然だったようです。
▲6五銀△7八角▲5七金△6八馬と角と馬で相手に金を狙う手がありました。
△6八馬に▲5八歩なら△4五角成で、ソフトの評価値-937で後手優勢。
この手順は▲5八歩の受けには△4五角成で上部が手厚くなるのと、▲5四桂には△同金がありますので後手優勢です。
△6八馬に▲4八銀なら△4五桂▲5八歩△5七桂成▲同歩△4五角成で、ソフトの評価値-1017で後手優勢。
この手順は▲4八銀とすれば先手の穴熊は堅くなりますが、反面攻めが手薄になるので後手も少しほっとします。
▲4八銀には△4五桂から駒得を図って後手が指せているようです。
△6八馬に▲4八金なら△2四桂▲5八金引△同馬▲同金△6九角成▲5九歩△1六歩で、ソフトの評価値-1135で後手優勢。
この手順は▲4八金なら△2四桂と攻め駒を足す手で、以下後手は馬を切る手で少し勇気がいりますが、1筋から手をつけて後手が指せているようです。
△6八馬に▲5四桂なら△5七馬▲4二桂成△同金▲7二飛△6一金で、ソフトの評価値-1315で後手優勢。
この手順は先手は金を見捨てて攻め合いにでますが、後手は入手した金を△6一金と打ちつけて後手が指せているようです。
これらの手順は後手少しでも手厚く負けにくいような指し方です。
自分は、もたれるような指し方でじわじわと有利を拡大するというような指し方がなかなかできません。
このあたりの感覚を少しでも身につけたいです。
端攻めでなく中央を手厚くするのが参考になった1局でした。