筋違い角の対抗策

上図は、先後逆で先手角交換振り飛車からの進展で▲6九角と引いた局面。ソフトの評価値-249で互角。

7八の角が▲6九角と引いた形です。

先手は1手損ながらも筋違い角からの振り飛車にしてきました。

筋違い角はたまに見られる手ですがほとんど指されないような戦型で、筋違い角から居飛車で指すか振り飛車で指すかの両方の選択になります。

そのため筋違い角を選択する側は、作戦の幅が広く研究しやすいのかもしれません。

一方の筋違い角を受ける側もいくつかの対抗策があります。

昔からよくあるのは先手が筋違い角に対して、後手は△5五歩~△5四銀で5筋の位を取る指し方です。

この形になれば後手も手厚いのですが、手数がかかるので一長一短です。

また別の指し方で△5四銀~△4五歩と4筋の位を取る指し方もあります。

後手は△5四銀と腰掛銀にして4五の歩にひもをつける形です。

また別の指し方では、後手は金駒を4筋から5筋に繰り出して相手の駒組みを抑える指し方です。

先手は1歩得ですが筋違い角が使いづらいのに対して、後手は手得を主張する指し方です。

先手は角の移動が多く、金駒の移動が少なくなりがちなので手損になりやすいです。

また少ないのですが全く別の指し方では、後手は振り飛車にするというの見たことがあります。

3四の地点の歩を取られるので、その歩は捌きに使ったという解釈で振り飛車にするというケースです。

自分は金駒を繰り出す作戦にしました。

実戦は△6五歩▲3六角△3五銀▲5四角△同歩▲5五歩△同歩▲同飛△4四銀▲5九飛△5三歩で、ソフトの評価値-156で互角。

この手順の△6五歩ですが、後手はこれ以上玉を整備するのが難しいので動いていきました。

以下先手は▲3六角と動いてきましたが、この手は見えていませんでした。

先手の▲6九角は▲3六角から動く狙いだったのですが、△3五銀で角取りになるので最初はありがたいと思っていました。

以下角と銀の交換から5筋から先手が動いて、以下△5三歩と抑えてどうかという形です。

対局中は、後手が△5三歩と打って傷を消した形はだいぶ後手がよくなったと思っていたのですが、意外とそうでもなく互角だったようです。

△5三歩には▲6四銀と打つ手があったようで以下△6二金▲6五歩で、ソフトの評価値-204で互角。

後手はどこかで△8六歩~△6五桂で桂馬を跳ねて歩切れを解消して飛車を活用する展開を目指すと思いますが、先手陣は低い形でしっかりしているのに対して後手玉は薄いのでいい勝負のようです。

なお最初の局面図で△6五歩はソフトの候補手に上がっていませんでした。

△6五歩では△1四歩がありました。

△1四歩▲1六歩△3三桂で、ソフトの評価値-167で互角。

この手順は1筋の歩を突き合ってから△3三桂と跳ねる手です。

この後手の指し方は自分にとってかなり難易度が高いです。

まず1筋の歩を突くと、将来先手の持ち駒に歩が2枚あると▲1五歩△同歩▲1三歩△同香▲1四歩のような手が生じます。

さらに後手は△3三桂と跳ねることで1筋は弱体化しています。

後手としては1筋は、焦土作戦でも仕方ないということかもしれません。

先手が1筋から動くというのは少しリスクが高いので動きづらいというのはあります。

後手の△3三桂は、受けというよりむしろ将来攻めに使いたい桂馬のようです。

後手はバランス型の駒組みなので、盤面全体を使って駒を活用したいようです。

△3三桂以下▲5八角△3一玉▲4七銀△6五歩で、ソフトの評価値-223で互角。

この手順の▲5八角に△3一玉も自分は指しにくい手かと思ったのですが、▲4七銀に△6五歩と動くようです。

後手玉の配置がどれがベストの状態で仕掛けるのかが分かりにくい形ですが、△4二玉型か△3一玉型のようです。

筋違い角の対抗策が参考になった1局でした。