上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲2四歩と突いた局面。ソフトの評価値-41で互角。
自分は基本的に相掛かりは目指すつもりはないのですが、先手が▲2六歩と突いたときにうっかり△8四歩と突いてしまいました。
後手番の2手目は△3四歩と突くのがほとんどなのですが、ふらっと指したため△8四歩と突きました。
相掛かりは戦型の幅が広く、実戦不足だとどこに狙いを定めたらいいかが分かりにくくなかなか指せません。
ただし、相掛かりから横歩取りにように進むケースもあり、自分が指すならこのような意識で空中戦にもっていきたいと思っていました。
実戦は▲2四歩と突いてきたのですが、ここからの後手の指し方は少し大人しすぎたようです。
実戦は▲2四歩以下△同歩▲同飛△2三歩▲2五飛で、ソフトの評価値+62で互角。
この手順は先手は2筋の歩を交換して△2三歩と打つ手ですが、▲2五飛と5段目に引いてきました。
部分的には全く普通の進行ですが、このような何気ないところでも後手は動く手があったようです。
△2四同歩では△8八角成がありました。
△8八角成▲同銀△5五角▲8五歩△同飛▲2五飛で、ソフトの評価値-130で互角。

この手順は角交換をしてから△5五角と打つ手で、部分的には△2八角成と△8八角成の両方を受けるのは難しいようにも見えます。
先手が▲3六歩と突いているので△5五角が生じたのですが、先手にもうまい受けがあって▲8五歩~▲2五飛とする受け方です。
相掛かりでは飛車先の歩を交換したときに技がかかりやすくなるのですが、その切り返しの受け方もあるようで手が広いです。
▲2五飛に後手は大人し指しても5五の角の働きが悪くなりますので、後手は踏み込みます。
▲2五飛以下△8八角成▲8五飛△7八馬▲2三歩成△同金で、ソフトの評価値-107で互角。

この手順は後手は△8八角成から踏み込む手で、飛車と金銀の交換の2枚替えになります。
普通は2枚を持っている方が駒得になるので有利になりやすいのですが、この局面においては互角のようです。
後手は△2三同金とやや形が崩れたのと、これ以上先手の駒が簡単に取れないので後手も指し方が難しいです。
単純に2枚替えになったからこれで指そうという発想もありなのですが、ここからの展開を調べてみます。
△2三同金に▲8二歩なら△9三桂▲8四飛△8三歩▲9四飛△8四金で、ソフトの評価値-1144で後手優勢。
この手順はうまくいきすぎですが、▲8二歩には△9三桂が飛車取りになります。
先手は8筋から飛車が逃げると将来△8九馬と桂馬を取られますので▲8四飛としましたが、△8三歩から飛車を取る形で後手優勢のようです。
△2三同金に▲8三歩なら△8四歩▲4五飛△5四銀▲2五飛△2四歩▲2七飛△8三銀で、ソフトの評価値-578で後手有利。
この手順の▲8三歩に△9三桂は▲4五飛成で、▲8二歩成と▲4三飛成が残ります。
よって▲8三歩には△8四歩と打って▲同飛なら△7四金で飛車を取る狙いがあります。
▲4五飛には△5四銀~△2四歩~△8三銀で後手が指せているようです。
△2三同金に▲8二飛成なら△8三銀打▲4八玉△9二金で、ソフトの評価値-171で互角。
ソフトは▲8二飛成を推奨していました。
この手順は▲8二飛成の空成りには△8三銀打が見えづらいです。
後手は△9二金と打って龍を取れる形にすれば△6八飛から詰みというイメージです。
先手も玉を早逃げするのと、後手は飛車を取れる形でも金駒を自陣に2枚打つことで攻めの戦力が少なくなったので互角のようです。
これらの手順を見ると角交換から後手が動くのはあったようです。
飛車先の歩を突いたときに技をかけるのが参考になった1局でした。