上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲8八歩と打った局面。ソフトの評価値-で互角。197で互角。
横歩取りは後手番で指すのが好きな戦型なのでよく調べることが多いのですが、久しぶりにその戦型になると以前調べたことを忘れていることが多いです。
本来は一度調べたことは頭の中ですぐに思い出すとか体で覚えておくようなレベルにしたいのですが、残念ながらとてもそこまでには到達しておりません。
おそらく10調べたら9は忘れているという感覚に近いです。
最近は大会が近くなれば以前調べたことを見直していますが、一時的な対応に近く根本的に身についているとはいい難いので、日頃から少しでも見直す機会を増やした方がよさそうです。
実戦の▲8八歩は事前に8筋を受けた手で、▲8八歩で▲5五角は△8五飛があります。
▲8八歩は次に▲5五角と打つ狙いです。
実戦は▲8八歩以下△7三桂で、以下変化手順で▲5五角△6四角▲1一角成△1九角成▲3五香△2九馬▲3二香成△1八飛▲4八銀△4五香▲1二飛で、ソフトの評価値+401で先手有利。

この手順の△7三桂は、先手が▲7七金型なのでいつでも△6五桂と跳ねる手が金取りになるのでほとんど考えずに指したのですが、このあたりが以前調べたことを忘れています。
このような何気ない局面で形だけでふらっと指すことが多いです。
△7三桂には▲5五角があったようで、以下△6四角とするつもりだったのですが▲1一角成以下踏み込む手がありました。
自分が最初に驚いたのは、▲3五香と金取りに香車を打っても受けずに△2九馬とします。
普通は守りの金を取らせるのは玉が弱体化しやすいので避けたいのですが、受けに回っていると逆に攻めの手番が回ってこなくなるようです。
さらに驚いたのは▲3二香成に△1八飛~△4五香とする手で、金をぼろっと取らせてさらに近くに成り駒がいるのに受けずに攻め合うことです。
このあたりはこの戦形特有の感覚のようで、△7三桂以下にこのような変化が潜んでいるのはそれだけで調べた甲斐がありました。
最後の▲1二飛も自分の感覚では見えづらい手で、つい▲3一成香が最初に浮かぶのでこの手も参考にしたいです。
△7三桂以下は後手にとってもリスクの高い展開のようです。
△7三桂では△6四角がありました。
△6四角▲2八角△同角成▲同銀△6四角▲3七角△同角成▲同銀△7三角▲3八金△3三桂▲4六歩△7二銀で、ソフトの評価値-113で互角。

この手順の後手が角を何度も打ち換える展開です。
大会では同一局面で同じように角の打ち換えができたのですが、今回は全く浮かばなかったので再度調べました。
この展開になったからと言って後手有利という訳ではありませんが、少なくとも互角の状態は保っておきたいです。
できるだけ早く角を先着して相手の駒組みをけん制するのが大事なようです。
△7二銀以下の構想はあまり考えたことがないので、また別の機会に調べてみます。
角を先着して駒組みをけん制するのが参考になった1局でした。