上図は、先後逆で横歩取り青野流からの展開で▲8三角と打った局面。ソフトの評価値-399で後手有利。
▲8三角はこの戦形だとよくある手で、6一の金がいつでも取られる形なので後手も気になります。
対局中は▲8三角には△7二銀が形と思い何も考えずに指しましたが、このあたりが少し甘いようです。
実戦は▲8三角以下△7二銀▲8二飛△9四角▲7四角成で、ソフトの評価値+376で先手有利。
この手順の△7二銀に▲8二飛もよくある手で、これも△9四角で以下角交換をして▲8三角でどうかなどと考えていましたが▲7四角成をうっかりしていました。
この△9四角は以前棋譜並べで覚えていた部分的な手で、その将棋が以下角交換から再度▲8三角と打った展開だったのが印象に残っていました。
そのため▲7四角成という平凡な手が見えてなかったということです。
棋譜並べはこのような手があったなということで思い出すという点はメリットですが、特に何も考えずに並べているだけだと本局のようなお粗末な展開になりがちです。
なお△7二銀はソフトの候補手に上がっていませんでした。
▲8三角△7二銀▲8二飛にソフトは△6二玉で、ソフトの評価値+189で互角。

この手順は△7二銀がソフトの候補手に上がっていない手なので調べても意味がないのかもしれませんが、後手の受け方を確認したかったです。
△6二玉は相手の攻め駒に近づく受けなので、知らないとまず浮かばないです。
横歩取りの後手玉の受け方で顔面受けのようなケースもたまに見ますが、やや特殊なようです。
△5二玉型だと▲7四角成とされた手が次に▲7三馬と桂馬をただで取られる筋がありますが、△6二玉型だと△7三同玉があります。
△6二玉以下▲7二角成なら△同金▲8一飛成△7一飛▲8四龍△6四角で、ソフトの評価値+75で互角。
この手順は角と銀の交換になりますが、後手は自陣飛車で耐える展開でいい勝負のようです。
△6二玉以下▲7四角成なら△4五桂▲4八銀△2八角で、ソフトの評価値-40で互角。
後手は7三の桂頭を守るのが難しいので、△4五桂~△2八角と攻め合いに出る形のようです。
最初の局面図では△7二銀で△4五桂がありました。ソフトの評価値-302で後手有利。

△4五桂に▲4六銀なら△2八飛で、ソフトの評価値-1067で後手優勢。
この△2八飛は自然な手ですが、直前に▲8三角と打っているので▲3八角と受けることができません。
このあたりの初歩的なことを自分はたまに勘違いすることがあり、持ち駒のカウントができておらず数手先の局面が頭の中できちんと並びません。
△4五桂に▲4八銀なら△2八角▲4六歩△1九角成▲4五歩△2九馬で、ソフトの評価値-179で互角。
この手順はやや意外で△2八角で後手がだいぶいいと思っていましたが、▲4六歩が盲点です。
▲4六歩に△同角成なら▲6六飛で次に▲6一角成~▲6三飛成があります。
▲6六飛には△6四馬と引くのは、▲同飛△同馬▲7四角成があります。
よって▲6六飛には△5七桂成▲同銀△4五馬としますが、後手がやや不満です。
よって▲4六歩に△1九角成からの展開でいい勝負のようです。
△4五桂に▲6一角成なら△同玉▲7二歩△同玉▲5一飛△5七桂成▲5九玉△9五角▲7七歩△6五桂▲5二飛成△6二銀で、ソフトの評価値-1978で後手優勢。
この手順は▲6一角成~▲7二歩は後手玉も薄いので気になる展開です。
▲5一飛には△5七桂成があり、▲同玉なら△8六角があります。
よって▲5九玉ですが、△9五角~△6五桂で後手優勢のようです。
△4五桂に▲7四角成なら△3七桂成▲同桂△2八飛▲3八飛△2九飛成▲3九飛△2七龍▲2八歩△同龍▲3八金△3九龍▲同金△6二銀で、ソフトの評価値-326で後手有利。
この手順の△4五桂に▲7四角成がソフトの推奨手で、以下銀と桂馬の交換から△2八飛が少し見えづらいです。
先手も飛車を使った受けで△6二銀まで進めば後手が少し指しやすいようです。
なお最初の局面図の▲8三角はソフトの候補手にもなかった手ですが、それなりに狙いのあった手でやはり将棋は難しいです。
▲8三角に強く踏み込むのが参考になった1局でした。