上図は、先後逆で横歩取り青野流からの展開で▲2八銀と逃げた局面。ソフトの評価値+314で先手有利。
後手が△4五桂と跳ねた手に3七の銀が▲2八銀とした形です。
対局中は最初に△5四飛が見えたのですが、▲5六馬の後の次の手が浮かばなかったので断念しました。
局後の検討でソフトの推奨手は△5四飛だったので直感は正しかったのですが、3手の読みができていませんでした。
なお実戦は▲2八銀に仕方なく△3七歩と打って次に△3八歩成▲同金△5七桂成▲同玉△5九飛の筋を狙ったのですが、▲5六馬とされると先手陣が手厚いようです。
ソフトの推奨手は▲2八銀以下△5四飛▲5六馬△6五桂で、ソフトの評価値+241で互角。

この手順は△5四飛の自陣飛車から▲5六馬に△6五桂とさらに中央に駒を集めます。
△6五桂が捨て駒なので見えづらいのは仕方ないのかもしれませんが、空中戦をするならこのような手は逃してはもったいないです。
この形になると飛車と桂馬2枚の3枚の攻め駒が5七の地点に利いています。
△6五桂に▲6八銀なら△5七桂右成▲同銀△同桂成で、ソフトの評価値-152で互角。
この手順は▲6八銀に△5七桂右成から攻め込む手ですが、銀と桂桂の交換になるので駒割りはいい勝負のようです。
最後の銀を取る△5七同桂成に▲同馬か▲同玉のどちらかになります。
△5七同桂成に▲同馬なら△同飛成▲同玉△6四角▲4六龍△同角▲同歩△8三角で、ソフトの評価値-383で後手有利。
この手順は▲5七同馬なら△5七同飛成とする手があり、▲同玉に△6四角からの両取りで先手の龍を消す狙いです。
大駒の成り駒がいなくなると先手陣はだいぶ薄くなります。
△5七同桂成に▲同玉なら△6五銀▲5五歩△5六銀▲同龍△7四飛で、ソフトの評価値+136で互角。
この手順は▲5七同玉には△6五銀から先手の馬を取る手があり、以下△7四飛での駒割りは角と桂桂の交換なのでだいぶ後手が形勢を取り戻してきたという感じです。
真ん中の局面図から△6五桂に▲同馬とする手も気になります。
△6五桂▲同馬△5七桂成▲6九玉△6七成桂▲7六歩△5七飛成で、ソフトの評価値+17で互角。

この手順は△6五桂▲同馬ですが、5七の地点に成るのが飛車か桂馬のどちらかが気になります。
普通は大駒が成った方が働きが強いのですが、▲6九玉とされるとその後の手が意外とありません。
△6五桂▲同馬△5七飛成▲6九玉△6七角成▲5八歩△7八馬▲同玉△6七金▲8七玉△5八金▲9八玉△4九金▲5四歩で、ソフトの評価値+900で先手優勢。
この手順は後手は飛車と角が成ってぎりぎりの攻めですが、△6七金と打った金が以下△4九金と重たい金になり▲5四歩と玉頭に手をつけられると後手がまずいです。
よって△5七桂成として▲6九玉に△6七成桂と桂馬を活用します。
次は△5八成桂以下の詰めろなので▲7六歩と受けますが、△5七飛成と飛車を成り込んでどうかという形です。
実戦的にはまだこれからですが、敵陣に成り駒を作って攻めの形を作るというのはできたようです。
特に自陣飛車を打った飛車が敵陣に成り込むというのは理想的とも言えそうです。
これらの展開を見ると実戦よりはるかによかったです。
自陣飛車を打って手を繋げるのが参考になった1局でした。