飛車のぶつけからの対応

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△2四同飛と歩を取った局面。ソフトの評価値+386で互角。

対局中は後手が2筋に回って飛車交換を目指す指し方をされるのをうっかりしていました。

先手が2五歩の形で穴熊を目指すもまだ未完成の場合に後手が2筋から逆襲する筋はあるのですが、なぜかこの対局では全く考えていませんでした。

このような序盤のよくある筋はいくら早指しとはいっても頭に浮かぶようにしないといけなかったです。

対局中は先手が少し悪いと思っていたのですが、この△2四同飛の局面は局後の検討で先手有利だったのは驚きました。

このあたりの形勢判断は全くできてなかったようです。

ソフトは▲2四同飛を推奨していましたが、▲2五歩や▲2六歩などの対応も気になります。

△2四同飛に▲2五歩なら△2二飛▲9九玉△3五歩▲1六歩△3四銀▲1七桂△1四歩▲8八銀△1五歩▲2四歩で、ソフトの評価値-57で互角。

△2四同飛に▲2六歩なら△3五歩▲2五歩△3四飛▲8八銀△3六歩▲同歩△同飛▲3七歩△3四飛で、ソフトの評価値+21で互角。

これらの展開はソフトの推奨手ではありませんでしたが、飛車交換が嫌なら歩を打って局面を落ち着かせるという手もあったようです。

飛車交換をすべきか避けるべきかの基準が自分の中で定まってなく、本来はそのような局面で今後の展開をじっくりと比較検討しながら考えた方がいいのでしょうが、現実的にはそこまでできておりません。

ソフトは△2四同飛に▲同飛を推奨していました。

△2四同飛以下▲同飛△同角▲2三飛△2八飛▲2一飛成△2九飛成▲6六角で、ソフトの評価値+247で互角。

この展開は飛車交換からお互いに飛車を打ちあって桂馬を取る形です。

2四にいる角がポイントで、角がいなくなると龍が取られる形なので飛車のす抜きに気をつける形です。

△2九飛成に▲6六角とする手が指しにくく、△6五桂の両取りを受けた手でこの瞬間に後手から厳しい手があるかという形です。

▲6六角に△6五桂なら▲7八銀△5七桂成▲同角で、ソフトの評価値+519で先手有利。

この展開は後手は銀と桂馬の交換で駒得ですが、2四の角が負担で先手が指せているようです。

▲6六角に△6四桂なら▲7八玉△7六桂▲5八金寄で、ソフトの評価値+453で先手有利。

この手順の△6四桂も先手にとって嫌な手ですが、▲7八玉と穴熊に入らず反対側に移動するのが少し浮かびづらいです。

6九の金にひもをつける受け方で、△7六桂に▲5八金寄は意外と後手も手を作るのが大変です。

なお最初の局面図から実戦は▲2四同飛△同角▲2八飛△2三歩▲2二歩△3三桂▲2一歩成△4九飛で、ソフトの評価値+346で先手有利。

この手順は先手は飛車交換から▲2八飛と自陣飛車を打つ手で、後手からの飛車打ちを防いでいますが先手の飛車が働くかどうかが鍵になります。

先手の飛車が働けばいいのですが、逆に狙われやすい形になると形勢を損ねます。

▲2八飛以下数手進んで△4九飛と打った時に▲4八銀とすべきでした。

▲4八銀以下△6八角成▲同金△4五桂▲5八角△3七桂成▲同銀△3九飛成▲2三飛成で、ソフトの評価値+196で互角。

この手順は▲4八銀とすれば次に▲5九金として飛車が取れそうですが、後手も手をつくせば簡単には取れないようです。

数手後に先手は飛車が成る形になるのでこれで互角のようでした。

飛車のぶつけからの対応が参考になった1局でした。

守りの銀に歩で攻めて形を変える

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9八歩と打った局面。ソフトの評価値-69で互角。

△9八歩に先手は有力な手が2通りあり、1つは▲8五桂でした。

もう1つは▲5四歩です。

▲5四歩は銀取りですが、ぱっと見の狙いが分かりにくいです。

次に▲5三歩成とすると、先手の持ち駒がたくさんになればいきなり▲7一銀からの詰み筋が生じることもあります。

普通は後手は銀の処置をどうするかを考えます。

▲5四歩に△同銀なら▲6二香△7一金▲5三角△5二金で、ソフトの評価値+1284で先手優勢。

この手順は△5四同銀とすると守りが少し薄くなります。

6二の地点の利きが1枚減ったので▲6二香がよくある美濃崩しの手です。

△6二同金なら▲7一角がありますので△7一金としますが、そこで▲5三角が継続手です。

この▲5三角もよく美濃崩しに見られる手で、次に▲7一龍△同玉▲6一香成からの詰み筋を狙っています。

それに対して△5二金の受けもある手で、金があるとこのような受け方があります。

△5二金は6二の地点の受けに役立っていますが、この局面は先手優勢だったようです。

△5二金以下▲7一龍△同玉▲6一香成△同玉▲7一金△5一玉▲7二金△5三玉▲3四桂△2四角▲2五歩△1五角▲1六歩△6二飛▲4一と△5二玉▲4二と△同角▲同桂成△同玉▲6二金で、ソフトの評価値+3117で先手勝勢。

この手順は狭い後手玉に小駒で張り付いて攻める手で、厳しい寄せ方です。

▲5四歩に△6二銀とする手も気になります。

△6二銀はさらに後手玉が堅くなったというイメージですが、今度は別の攻め方がありました。

▲5四歩に△6二銀なら▲5五角△6四金▲同角△同歩▲5三歩成△同銀▲6三香で、ソフトの評価値-1279で後手優勢。

この手順の△6二銀に▲5五角もよくある手で、次に▲7四桂を狙っています。

後手の△6四金は4段目の金なので少し打ちにくいのですが、先手を取る受け方です。

以下▲同角~▲5三歩成~▲6三香も部分的に鋭い手です。

△同銀なら▲6一龍があります。

また後手の持ち駒に安い駒が6二の地点に打って受けることができますが、大駒だけだと受けづらいです。

ただしこの場合は▲6三香には△3六角という攻防の手がありました。

6三の香取りですが△6九角からの打ち込みも狙っている手で、持ち駒に角がある場合はこのような攻防の手がとんでくることがあります。

自分は全く気がつきませんでしたが美濃囲いの近くだけを見るのでなく、盤面の右側を含めた全体を見ないといけないようです。

△3六角と打てば後手が指せているようですが、先手の攻め方としては意外で面白そうです。

守りの銀に歩で攻めて形を変えるのが参考になった1局でした。

美濃囲いに端から玉を引っ張り出す

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9八歩と打った局面。ソフトの評価値-69で互角。

後手が△9八歩と端から攻めてきました。

実戦は▲9八同香△9九飛で、ソフトの評価値-1027で後手優勢。

この手順の▲9八香では△9九飛と打たれて受け方が難しいと思っていたのですが、それ以外の手が浮かばなく仕方なく指した感じで、手の流れとしては最悪でした。

悪いと思って指してそのように進むというのはあまり手が見えていない証拠で、最終盤で手が見えないのは致命的です。

▲9八同香では2通りの有力な手がありました。

1つは△9八歩に▲8五桂です。

△9八歩▲8五桂△9九歩成▲9三歩成△同香▲同桂成△同玉▲6一龍で、ソフトの評価値+764で先手有利。

この手順の▲8五桂ですが、9筋の攻めに活用する手で盤上の駒を動かしています。

自分は盤上の駒を動かして攻め駒を増やすというのがなかなか浮かばず、つい持ち駒で攻めようとするのですがそれだと戦力不足になることが多いです。

後手は△9九歩成としますが、そこで▲9三歩成と攻めます。

▲9三歩成に△同桂なら▲6一龍△同銀▲7四桂△同歩▲7三角△7一玉▲8二金まで詰みです。

△9三同桂とすると7三の地点が手薄になるので、このような攻めが成立するようです。

よって△9三同香ですが▲同桂成△同玉に▲6一龍と金を取るのが鋭いです。

▲6一龍に△同角なら▲7一角△8二桂▲8五桂で、ソフトの評価値+99986で先手勝勢。

▲8五桂に△8四玉なら▲7五金△9四玉▲9五歩△同玉▲8六銀△9六玉▲9七香まで詰みです。

▲8五桂に△9二玉なら▲9三歩から清算して▲8五桂の筋で詰みです。

ただし▲6一龍の瞬間に後手も△9八飛と王手をかけます。

▲6一龍以下△9八飛▲8八金で、ソフトの評価値+517で先手有利。

この手順の△9八飛ですが、王手であると同時に9筋の受けにも役立ちます。

攻防の手ですが、先手も玉を逃げるか合駒をするかのどちらかになります。

△9八玉に▲6九玉なら△6一銀▲7一角△8二角▲9七香△同飛成▲5三角成で、ソフトの評価値-231で互角。

この手順は△6一銀と飛車を取って▲7一角に△8二角と合わせます。

後手は△6一銀と飛車を取ったことで次に△7九飛▲同玉△7八金までの詰めろになっています。

先手は▲9七香と捨てることで△7九飛からの詰めろを消す形でいい勝負のようです。

また△9八飛に▲8八金としましたが、これは飛車取りの受け方です。

普通は合駒は安い駒で受けて金駒は攻めに戦力に残すことが多いのですが、▲8八桂とすると将来▲8五桂の王手の筋がなくなります。

また▲8八香と受けるのは△6一銀とされて以下▲7一角に△8二桂と受けた形が、9八に飛車がいるので9筋の受けに利いています。

よって▲9八金と先手で受けて後手の飛車が逃げれば▲7二龍とする狙いです。

▲8八金以下△6一銀▲9八金△8九角▲6八玉△7八飛▲5九玉△9八飛成▲7一角△8二桂▲9一飛で、ソフトの評価値+1133で先手優勢。

この手順も難易度が高くお互いに飛車と取り合う形ですが、先手の▲7一角と打った形が予想以上に厳しいようで先手が指せているようです。

今回の内容は先手の鋭い寄せ方で気がつかない手が多かったです。

また最初の局面図でもう1つ有力な手は▲5四歩だったのですが、これはまた別の機会に調べてみます。

美濃囲いに端から玉を引っ張り出すのが参考になった1局でした。

歩を垂らして駒を活用する

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9五歩と突いた局面。ソフトの評価値+722で先手有利。

この後手の△9五歩は先手にとっても嫌な手で、後手は持ち駒に飛車があるので先手玉の近くに空間があくと打ち込みが生じます。

先手陣の右側は金駒が多いのに対して左側は薄いのでなかなかの手です。

駒割りは先手の桂得だったのですが、対局中に駒の計算をするほどの余裕はありませんでした。

またこの局面が先手有利だったのは全く気がつきませんでした。

3二のと金が活用できる展開になればいいのですが、4二に銀がいるので手数がかかるようです。

またあまりゆっくり指していると後手から△9六歩と取り込まれて自陣が少し危なくなります。

実戦は▲1一飛成△9六歩▲9四歩△9七歩成で、ソフトの評価値+61で互角。

この手順の▲1一飛成は香車を補充する手ですが、後手の△9六歩の取り込みの方がきつかったようです。

▲1一飛成は冴えないなと思っていましたが、他の手も見えなかったので仕方なく指した感じです。

△9六歩の取り込みに▲9四歩も仕方なく指しましたが、△9七歩成が入ると後手は9筋から動いたのが間に合った感じです。

▲1一飛成では▲5二歩がありました。

▲5二歩に△同金なら▲7一角△9二玉▲4一飛成△5一金打▲9四桂で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順の△5二同金は悪手ですが、▲7一角から▲4一飛成の金取りが厳しく△5一金打とはじいて受けますが、▲9四桂でほぼ受けなしです。

金を斜めのさそうと▲7一角の隙が生じます。

▲5二歩に△7一金なら▲5一歩成△9六歩▲5二とで、ソフトの評価値+1150で先手優勢。

この手順はお互いに指したい手を指して先手はと金と作り、後手は9筋の取り込みを優先したのですが、▲5二とでと金を引いたのが少し攻めが早かったようです。

先手は次に▲5三ととして次に▲6二とや▲7一飛成のような筋が生じます。

▲5二と以下△9七歩成▲5三と△6一銀▲9七桂△9八歩▲6二銀△同金▲7一角△同玉▲6二と△同玉▲5四桂で、ソフトの評価値+3344で先手勝勢。

この手順は△9七歩成に▲5三とで銀を取るのが成立するようで、9七にと金ができてもまだ先手玉は大丈夫のようです。

後手の△6一銀のなかなかの粘りですが、そこで▲9七桂と手を戻すのが興味深いです。

先手は早く攻めたいところですが、決め手がないまま攻めると9七のと金が残ったままでは少し危険なため手を戻しています。

△9八歩は▲同香なら△9九飛のような筋があります。

しかし△9八歩の瞬間はまだ安全なので、そこで▲6二銀~▲7一角が鋭いです。

先手は角を捨てるような攻めですが、△同玉に▲6二と~▲5四桂で後手玉が寄り筋に入ったようです。

これらの展開を見ると、▲5二歩と垂らした歩がと金になって相手の金駒を取るという理想的な駒の使い方です。

自分もこのような手が指せるようにしたいです。

歩を垂らして駒を活用するのが参考になった1局でした。

駒得で攻め合いでなく受けに回る

上図は、角交換振り飛車からの進展で△3四飛とした局面。ソフトの評価値+774で先手有利。

2四にいた飛車が△3四飛とした形で、次に△3九飛成と△3二飛の狙いがあります。

駒割りは角と金桂の交換で先手が駒得ですが、飛車を成られるのが面倒なのと3二のと金を取られるもは痛いと思っていました。

実戦は△3四飛以下▲3八飛△同飛成▲同銀△5三銀で、ソフトの評価値+223で互角。

この手順は▲3八飛から飛車交換を目指す展開で、以下飛車交換から△5三銀とされました。

と金で▲4二とで銀を取れるのが一番よかったのですが、銀をかわされてどうかという展開です。

飛車交換になり後手が飛車をもつと9筋から動かれるのが面倒でした。

3四の飛車が持ち駒になって9筋で活用するとなると夢のような展開です。

後手の美濃囲いが意外と深く、先手は飛車をもってもそれなりに攻めるのに手数がかかりそうです。

安全に指そうとした結果が逆に相手にチャンスを与えるような展開になりました。

このあたりは大局観がかなり悪かったです。

▲3八飛では▲4二とがありました。

▲4二と△3九飛成▲2八金打で、ソフトの評価値+861で先手優勢。

この手順は▲4二とで銀を取るので価値は高いのですが、後手も△3九飛成とします。

そこで▲3八金と打つ手が見えていませんでした。

先手は駒得しているので惜しみなく自陣に駒を打ちつけるのが手厚い手でした。

普通の発想は△3九飛成には▲3八飛ですが、△2九龍~△6五桂を狙われて結構うるさいようです。

先手も▲3九歩と1段目に歩を打って後手の龍の利きを止めるのは可能ですが、それなら▲3八金と埋めていたほうが手厚いです。

▲3八金以下△2八龍▲同金△4九飛▲5二とで、ソフトの評価値+1450で先手優勢。

この手順は後手は飛車交換から△4九飛と打ちこんできました。

後手は次に△3九飛成が狙いで、2八の金がいなくなると△2九龍と少しでも駒損を回復できます。

△4九飛に▲5二とでと金を寄るのが見えにくいです。

4二のと金は攻めに活用したいので残しておきたいという意味があるので、ぱっと見でと金を捨てる意味が分かりませんでした。

▲5二とに△同金なら▲3二飛△5一歩▲3八飛成△4九飛成▲5八金引で、ソフトの評価値+1936で先手優勢。

この手順は△5二同金に▲3二飛と打って△5一歩には▲3八飛成と自陣に成りかえる手です。

▲3八飛成とすることで後手の飛車が逆に狙われる形になりました。

以下△4九飛成に▲5八金引で先手陣は万全です。

自分は今回のような▲3八金とか飛車を自陣に成りかえるという発想が全くありません。

受け方がまずいということですが、攻めだけでなく受けにも目がいくようにしないと形勢は保てないようです。

なお変化手順の△4九飛で△5九飛なら▲3二飛△4四角▲6六歩△3九角▲5八金引△4九飛成▲3八飛成△同龍▲同金△6六角成▲同銀△同角▲7七銀で、ソフトの評価値+1663で先手優勢。

この手順は後手は飛車を取られない位置に打ち込みます。

以下角も打ちこんでくる形でそれに対して先手は丁寧に受けに回るのが興味深く、自分は全く浮かびませんでした。

駒得しているので丁寧に受けに回った方がさらに形勢がよくなるということのようです。

このあたりの感覚を身につけたいです。

駒得で攻め合いでなく受けに回るのが参考になった1局でした。

頭の中で正確に持ち駒を理解する

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7九銀と打った局面。ソフトの評価値+4786で先手勝勢。

最終盤のぎりぎりの局面なので、このあたりは正確に自玉や相手玉の詰み筋を考えないといけないです。

そのため時間をかけてじっくり確認したいというのはあるのですが、このような局面は時間がないことがほとんどなので直感になりがちです。

△7九銀は直感で詰めろではないと思いました。

ただし、後手玉にも即詰みがありませんのでこのままでは戦力不足です。

よって△7九銀に▲6三銀成と力をためたのですが、これがよくなかったです。

実戦は▲6三銀成△6八金で、ソフトの評価値+126で互角。

この手順の▲6三銀成ですが、この手は詰めろではありません。

後手は△6八金としたのですが、この手が詰めろになるのをうっかりしていました。

△6八金に▲同角と取ればいいと思っていましたが、△8八銀成▲同玉△6八龍以下先手玉は詰みです。

このような最終盤でのミスはかなり痛いです。

▲6三銀成では▲7九同銀がありました。

▲7九同銀△同金で、ソフトの評価値+99983で先手勝勢。

この手順は▲7九銀と銀を取って△同金と進みますが、この瞬間は先手玉は△8八龍~△7八金打以下の詰めろになっています。

よって△7九同金の局面で後手玉を即詰みにすれば一番いいです。

△7九同金以下▲8二角成△同玉▲7二金△同銀▲同桂成△同玉▲6一龍△8二玉▲8三香で、ソフトの評価値+99992で先手勝勢。

この手順は▲8二角成~▲7二金で清算する手で、駒のやりとりが発生します。

自分はこのような駒を取って打ってまた打っていう交換を繰り返したときに、自分の持ち駒がどうなっているかというのが正確に理解できていないようです。

だいたい金駒が1枚合っていない感じです。

▲8三香と打った局面で先手の持ち駒は銀2枚になっていますが、頭の中では銀が1枚だったので▲8三香以下詰みというのが分かっていませんでした。

このあたりがだいぶお粗末で、局面がある程度進んで盤上に出ると持ち駒の計算のミスは少なくなりますが、最初の局面図から頭の中で考えるとこのような持ち駒の枚数ミスというのが発生します。

よく考えたら▲7九銀で銀を1枚補充して、さらに数手後に▲7二同桂成と銀を取るので持ち駒は銀2枚になると頭の中で考えれば分かりそうなものです。

最後の局面図から▲8三香△同玉▲7二銀△9三玉▲8二銀△同玉▲8一龍△9三玉▲8三龍まで詰みです。

結局まずかった原因を色々と考えましたが、やはり頭の中で盤面及び持ち駒の数を理解するには少し長めに詰将棋を解くくらいしか浮かばなかったので、もう少し量をこなした方がよさそうです。

頭の中で正確に持ち駒を理解するのが参考になった1局でした。

攻めの拠点の銀を先に打つ

上図は、後手1手損角換わりからの進展で△4四同金と桂馬を取った局面。ソフトの評価値+452で先手有利。

▲4四桂と打った手に5四の金が△4四同金とした形です。

実戦は▲4四同歩と金を取って部分的には金と桂馬の交換で先手が駒得になりましたが、▲4四同歩はやや甘かったようです。

金を取る前に攻めの拠点を作る手があったようです。

▲4四同歩では▲5二銀がありました。

▲5二銀に△4二飛なら▲4四歩△同飛で、ソフトの評価値+1170で先手優勢。

▲5二銀は飛車取りなので普通は飛車を逃げます。

△4二飛と受けて▲4四歩に△5二飛なら▲4三金△9二飛▲3二金△同玉▲4三金△3一玉▲6四角で、ソフトの評価値+1175で先手優勢。

この手順は先手の銀は取られますが、後手玉の近くに金駒の守り駒がいなくなり先手優勢です。

よって△4二飛▲4四歩と進みますが、そこで△4四同角も気になります。

▲5二銀△4二飛▲4四歩△同角▲4一金△同飛▲同銀成△同玉▲7一飛△5二玉▲9一飛成△8四桂▲7七金で、ソフトの評価値+718で先手優勢。

この手順は▲4一金から飛車を取る手で、部分的には飛車と金銀の交換ですがその後香車を取り返す展開です。

▲7一飛に後手は合駒をせずに△5二玉とするのが浮かばない受け方で、▲2一飛成は△3一金打で龍が取られますので指しにくいです。

よって▲9一飛成と香車を取りましたが、△8四桂と打って反撃するのが後手の狙いです。

△8四桂に▲8二龍~▲8四龍とするのは、△6六角が王手龍取りになるので簡単に桂馬を外せません。

△8四桂には▲7七金と受けて先手が指せているようです。

真ん中の局面図の△4四同飛には▲5五角として、次に▲4四角~▲4一飛~▲4四飛成を狙って先手が指せているようです。

▲5二銀に△8一飛なら▲4四歩△同角で、ソフトの評価値+544で先手有利。

この手順の△8一飛は玉と飛車の接近を避けるのと、先手玉を8筋から攻める狙いがあります。

▲4四歩に△同角と取った局面の駒割りは金と銀の交換でいい勝負ですが先手は歩切れです。

そのような意味で少し嫌なところはありますが、ここで先手の手番なので先手が指せているようです。

△4四同角以下▲6四角に△8四桂なら▲5五金△同角▲同角で、ソフトの評価値+1011で先手優勢。

この手順の▲6四角は歩切れを解消するのと、後手の4四の角がいなくなれば▲5三角成の筋が生じます。

後手の△8四桂は次に△6六角~△7六桂の狙いですが、▲5五金がありました。

自分は▲5五金は見えませんでしたが、△7六桂を直接受けるより4四の角の利きを止めながら角取りに金を打つのがうまいです。

△4四同角以下▲6四角に△8六歩なら▲同歩△8五歩▲8二金で、ソフトの評価値+805で先手優勢。

この手順は後手は8筋から継ぎ歩で攻めてきたのですが、▲6四角の効果で▲8二金が飛車を取れる形で先手優勢のようです。

△4四同角以下▲6四角に△6三歩なら▲7三角成△8六歩▲同歩△6六角▲7七金打△5七角成▲6三馬△8三飛▲7四馬△8二飛▲4四歩で、ソフトの評価値+715で先手有利。

この手順の△6三歩は先手の角の利きを聞く手で、▲同銀成は銀が遊び駒になります。

よって▲7三角成として、後手が△6六角とすれば▲7七金打とがっちり受けるのが興味深いです。

最後の▲4四歩の垂らしで先手が指せているようです。

攻めの拠点の銀を先に打つのが参考になった1局でした。

最終盤できちんと寄せる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9五玉と歩を取った局面。ソフトの評価値+99964で先手勝勢。

先手が▲8五歩と突いた手に8四の玉が△9五玉とした形です。

自分の使っているソフトで999・・と表示されると即詰みが発生していることが多いのですが、局面によっては即詰みでなく必至のようなこともあるようです。

本局は即詰みでなく必至でした。

なお実戦は△9五玉に▲8七金で、ソフトの評価値+3645で先手勝勢。

この▲8七金は▲8六銀からの詰めろでソフトの候補手にあった手ですが、評価値はかなり下がっています。

手の精度としてはいまひとつだったようで、以下△8四歩とされ下段に逃げるルートと作られると明快ではなかったです。

ソフトで999・・と表示されているときは、できるだけきちんと寄せたいです。

明快な寄せ方だとミスが出にくいのですが、複雑な寄せ方をするとミスをしやすいです。

▲8七金では▲7三角成がありました。ソフトの評価値+99965で先手勝勢。

この手は角で桂馬を取る手で、部分的には駒損になるので少し見えにくいです。

しかし最終盤は駒の損得より速度が大事で、特に詰み形になる場合は駒の損得はほとんど関係ありません。

▲7三角成に△同銀なら▲8七桂△8六玉▲9五銀まで詰みです。

この手順の△8六玉で△9四玉なら▲9五香まで詰みです。

この形は9七に桂馬がいるので△8五玉とできません。

このような中段玉で金がない場合はするすると玉を抜けられることがあるのですが、駒の配置によっては安い駒で詰むこともあります。

このような詰み形が頭の中で並ぶのが大事ですが、頭の中の盤面が微妙に形が違っていると正確に読めていないことがあるのでそのあたりが難しいです。

これは手数が長くなれば長くなるほど読みの精度が低くなります。

▲7三角成に△8四銀なら▲8七桂△9四玉▲9五歩△同銀▲同馬△9三玉▲7一銀で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順の△8四銀ですが、即詰みにならないように受けるならこのような手になるようです。

先手玉が安全なので先手がどのように寄せるかですが、平凡に▲8七桂~▲9五歩がありました。

▲9五歩に△9三玉なら▲9四香で詰みなので△9五同銀としますが、▲同馬△9三玉に▲7一銀がうまいです。

▲7一銀は後手玉を下段に落とさないように挟み撃ちする手ですが、自分はこの▲7一銀のような手をうっかりしやすいです。

なぜうっかりしやすいかですが、先手は王手の連続で△9三玉と進めてきたのでその手の流れで▲9四歩とか▲9四香とか▲9四銀などと王手をする手を考える癖があるからです。

うまくいけば後手玉が詰みそうと考えると王手を考えるのが自然ですが、どのあたりで相手玉が詰む詰まないと判断するかが大事になってきます。

詰まない玉を追ってかえって詰みにくい形になるというのはよくあるケースで、そのようなケースは相手にも駒をたくさん渡していることもあり自玉が危険になることがあります。

これは寄せ方がまずいということで、自分は何度も失敗しています。

詰むと思って追ったけど不詰みとか、詰まないと分かっても勢いで王手で追って形勢が接近若しくは逆転するケースです。

このあたりの基本的な寄せ方をマスターしたいです。

なお▲7一銀は▲9四香からの詰めろと、▲8二銀打△9二玉▲9三香までの詰めろの両方を受けるのはできないようです。

▲7一銀に△8二桂と受けても、▲9四歩△同桂▲8二銀打△9二玉▲9三香まで詰みです。

最終盤できちんと寄せるのが参考になった1局でした。

狭い玉を角と銀と桂馬で寄せる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9三同角と成銀を取った局面。ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

後手玉がかなり狭い形で、先手から寄せがありそうですが対局中は見つけきれませんでした。

ここまで9三の地点で何度か連続でないとはいえ王手での駒の清算があり、やや複雑な手順の王手の連続手になると千日手どころかへたをすれば連続王手の反則になる可能性があると思い踏み込めなかったのもあります。

同一局面が4回で千日手だったと思いますが、対局中にカウントしているわけではなく余裕はありません。

よって実戦は千日手を打開しました。

実戦は▲9三同角成△同玉で、ソフトの評価値+3545で先手勝勢。

この手順は狭い後手玉が9三の地点に上がることで、簡単につかまらなくなりました。

これでも先手勝勢のようですが、評価値50000からかなり下がっていますので展開は全くよくありません。

評価値50000というのは即詰みはありませんが、うまく攻めればほぼ受けなしのレベルなのできちんとした寄せ方を指せるようにならないともったないです。

▲9三同角成では▲8二銀がありました。

▲8二銀△8四銀▲8五桂で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順の▲8二銀は対局中は見えていたのですが、千日手や連続王手の反則などが頭に浮かんで指せなかったです。

局後に▲8二銀としてもソフトは千日手や連続王手の反則は何もふれなかったので問題なかったようです。

後手は△8四銀と受けますがそこで▲8五桂が全く見えませんでした。

今見ると取られそうな桂馬を逃げながら▲9三桂成の詰めろになっているので見えそうな手です。

しかし自分の場合終盤は相手玉に即詰みがあるかどうかから考える癖があるので、王手をしない手から考えるというのがなかなかできません。

先手玉はまだ安全なのでこのあたりの気持ちの余裕があればいいのですが、短い時間の対局では余裕がありません。

後で振り返ると後手玉に詰めろクラスの手を指せばいいのですが、昔からの考え方の癖は余裕がなくなると簡単には変わりません。

▲8五桂以下△同桂▲同歩△8一飛で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順の▲8五同歩に△8一飛は受けても仕方ないのかもしれませんが、実戦的には嫌な手です。

飛車を自陣の受けに使うことで先手玉はより安全になりますが、実際に後手玉を寄せるのはそれなりに難しいです。

△8一飛以下▲9三銀成△同銀▲同角成△同玉▲8二銀△同飛▲7一角で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は9三の地点で清算してから▲8二銀が鋭いです。

△8二同飛とさせて▲7一角と打つと後手玉が必至のようです。

7一の角と9四の桂馬の組み合わせで8二の地点を狙います。

玉が角のラインに入っているので△8一銀打と受けると▲8二桂成△同銀▲9四飛まで詰みです。

この攻め方はたまに出るようですが、実戦の数手先のイメージでは結構難しいです。

自分はすべての寄せはそれなりに難しいと思っているので、少しでも身につけて今後に役立てたいです。

狭い玉を角と銀と桂馬で寄せるのが参考になった1局でした。

遊び駒の銀をうまく活用する

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6六成桂と歩を取った局面。ソフトの評価値+399で先手有利。

駒割りは飛車と角の交換でいい勝負です。

先手の居飛車穴熊に後手は9筋に手をつけているため少しお互いに形が崩れています。

対局中は少し先手が苦しいかと思っていましたが、この局面は先手有利だったようです。

先手として気になるのは3四の銀で、この駒が働けばいいのですが遊び駒となって戦力にならないと後手有利になりそうです。

実戦は△6六成桂以下▲2一飛△5六角成▲4三銀成△7六成桂で、ソフトの評価値-502で後手有利。

この手順は▲2一飛と打って将来▲5一飛成とか▲1一飛成を含みとしてどこかで▲9四桂と打つつもりだったのですが、あまりよくなかったようです。

先手の▲2一飛と▲4三銀成の組み合わせより、後手の△7六成桂と△5六角成の方が価値が高かったようです。

先手は8六の銀が攻防の形になっているので、この駒がいなくなるとかなり薄くなります。

▲2一飛と▲4三銀成の組み合わせは手の少し遅いようです。

▲2一飛では▲9四桂がありました。ソフトの評価値+308で先手有利。

この▲9四桂は後手の9筋の攻めを逆用する手で、後手としても嫌な手です。

後手は玉が逃げると攻めの桂馬の拠点が残り、桂馬を取り切るまでは時間がかかりそうです。

また△同香とするのも▲同歩で歩が伸びてくる形なので、後手としても味が悪いです。

ただし、後手から9筋の端攻めをしているので、安全ばかりには指せないところもあります

▲9四桂に△7一玉なら▲4三銀成△7六成桂▲5三歩で、ソフトの評価値+765で先手有利。

この手順の△7一玉は悪手だったみたいで、▲4三銀成~▲5三歩の垂れ歩が入ると後手玉の近くの攻めになり挟撃の形で先手有利です。

▲9四桂に△9三玉なら▲5三歩△7六成桂▲5二歩成△同金▲7一飛△8一銀打▲5三歩△同金寄▲5一飛成△同金▲7一角で、ソフトの評価値+542で先手有利。

この手順は△9三玉には▲5三歩と垂らすのが見えづらいです。

△7六成桂には▲5二歩成~▲7一飛と飛車を狭い内側に打つのが盲点でこの攻め方は全く浮かびませんでした。

なお▲5三歩に△同金なら▲4一飛と打って次に▲5一飛成△同金▲7一角の攻めを狙います。

▲4一飛に△6二角なら▲4三銀成とすれば金取りになるという意味です。

▲9四桂に△同香なら▲同歩△5六角成▲9三歩成△同玉▲5二歩で、ソフトの評価値+450で先手有利。

この手順は後手は桂馬と掃ってから9筋でふんばる指し方です。

先手は飛車と香車という縦の攻めに強い駒なので直ぐにでも後手玉が寄りそうな気もしますが、まだ戦力が足らないようです。

後手玉を9三の地点に引っ張り出してから▲5二歩と叩くのがうるさいようです。

ぱっと見で意味が分かりづらいようですが△同金なら▲4三銀成△同金▲9一飛で、ソフトの評価値+2237で先手勝勢。

この手順の▲5二歩に△6二角なら▲9六香△8二玉▲9二飛△7一玉▲9一飛成△8一桂▲9二香成△1七角成▲4三銀成で、ソフトの評価値+607で先手有利。

この手順の△6二角は離れ駒を無くす受け方ですが、玉が狭くなるので▲9六香から攻めて先手有利のようです。

先手は3四の銀と5筋の歩をうまく使って攻めるのがポイントのようで、遊び駒に見えた3四の銀がうまく使えば戦力になるという展開でした。

遊び駒の銀をうまく活用するのが参考になった1局でした。