駒を張り付いて攻める


上図は、角換わりからの進展で△6二玉と逃げた局面。ソフトの評価値+1178で先手優勢。

▲3四角と打ったに手に5二の玉が△6二玉と逃げました。

先手が飛車と銀の交換から少し駒損でも攻めた形で、自分としてはめずらしくうまくいってこの局面は先手が指せているようです。

▲3四角の王手に△4三角が少し気になっていたのですが、▲5三銀打△4一玉▲4三銀成△同桂▲6三角△5二銀▲7四角成で、ソフトの評価値+1470で先手優勢。

この手順は▲5三銀打が見えると△4一玉に▲4三銀成で少し分かりやすい形になるようです。

よって後手は△6二玉と逃げたのですが、ここからの先手の指し方は全くセンスがなかったです。

実戦は△6二玉以下▲5三銀打△7一玉▲6四銀成で、ソフトの評価値-370で後手有利。

この手順は▲5三銀打ですが重たい銀で、▲6四銀成としても持ち駒に歩しかなく歩を使える場所も少ないので先手失敗です。

対局中は▲5三銀打は冴えないなと分かっていたのですが、他の手が全く浮かばなかったというか▲5三銀打以外を考えていないので仕方なく指しました。

直感が悪いとこのようになるという典型的なパターンです。

▲5三銀打では▲5三銀成がありました。

▲5三銀成に後手は△7一玉か△5三同玉のどちらかです。

▲5三銀成に△7一玉なら▲6一角成△同玉▲8三銀で、ソフトの評価値+1589で先手優勢。

この手順の初手の▲5三銀成と捨てる手がありましたが、6一の金が浮きやすいことに気がつけば指せる手だったようです。

ここまでまずまずの将棋を指しても▲5三銀成が見えないと振り出しに戻るのが将棋の難しいところで、特に中盤からの指し手の精度が悪いと大きく評価値に影響します。

先手は角を切ってから▲8三銀と打ち込みましたが、よくある筋の手で△8三同飛なら▲6二金で詰みます。

▲8三銀に△5二飛なら▲7一金△同玉▲5二成銀で、ソフトの評価値+5300で先手勝勢。

▲8三銀に△4二飛なら▲同成銀△同金▲8二飛で、ソフトの評価値+4281で先手勝勢。

これらの手順は先手は8三に銀が残った状態で飛車を取る展開ですが、飛車を取ってからも駒得を図った攻めが継続できそうなので先手勝勢のようです。

8三に銀が残るのは感触が悪いところはありますが、それでも踏み込んで飛車を取るのが大きいようです。

▲5三銀成に△同玉なら▲6一角成△4二玉▲6二銀△6三桂▲7一馬で、ソフトの評価値+1323で先手優勢。

この手順は▲6一角成△4二玉に▲6二銀~▲7一馬の手の組み合わせが興味深いです。

5一の桂馬を狙うために▲6二銀は浮かぶのですが、△6三桂と逃げられると6二の銀がやや重たく見えます。

その継続手として▲7一馬ですが、相手の玉と反対側に移動する手がやや見えづらいです。

自分は最初▲7一馬で▲8三金と飛車を取りに行く手が浮かんだのですが、△同飛▲同馬△2七角で。ソフトの評価値+818で先手優勢。

この指し方もあるようですが、ソフトは▲7一馬を推奨していました。

飛車取りなのは分かりますが△8四飛以下の指し手が気になります。

▲7一馬以下△8四飛▲5三銀成△3一玉▲6二馬△8三飛▲5二馬△2二玉▲4二成銀で、ソフトの評価値+2003で先手勝勢。

▲4二成銀に△2一銀なら▲4三金△同金▲同馬△3二金▲3四金で、ソフトの評価値+2701で先手勝勢。

▲4二成銀に△同金なら▲同馬△3一銀▲同馬△同玉▲4三金△8二飛▲3三金で、ソフトの評価値+1843で先手優勢。

これらの手順で興味深いのは6三の桂馬を取りにいくのでなく、馬と金駒だけで後手玉に迫るということです。

攻め駒がやや少ないのかと思っていたのですが、後手玉も急所を攻められると意外と耐久性がないようでこれで先手が手になっているようです。

このような感覚も身につけたいです。

駒を張り付いて攻めるのが参考になった1局でした。